MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【糖尿病とは】インスリンって何? 1型と2型の違いは何? 予防法は? (子供でも分かる大人の病気)

【糖尿病とは】インスリンって何? 1型と2型の違いは何? 予防法は? (子供でも分かる大人の病気)

糖尿病は、インスリンがほとんど分泌されない「1型糖尿病」と、過食、高脂肪食、運動不足、ストレスなどでインスリンの働きが悪くなる「2型糖尿病」に分けられますが、日本人の9割は2型糖尿病です。【解説】川嶋朗(東京有明医療大学保健医療学部教授・医師)

糖尿病は、なぜ起こるの?

 私たちの体温維持や生命活動に必要な炭水化物(ごはん、パン、砂糖など)は、小腸でブドウ糖(糖)に分解されます。糖は、インスリンというホルモンによって代謝され、エネルギー源として利用されます。血液中の糖の濃度(血糖値)を下げるインスリンは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、反対に血糖値を上げるグルカゴンというホルモンは、α細胞から分泌されます。インスリンが不足したり働きが低下したりすると、血糖値が慢性的に高くなる糖尿病になるのです。
 新しい診断基準では、「空腹時血糖値126mg/dl以上、またはブドウ糖負荷後2時間値200mg/dl以上」が糖尿病型、過去1~2ヵ月の血糖の状態を示すHbA1cの数値が6・1%以上であると糖尿病型とされます。両方とも糖尿病型の場合、糖尿病と診断されます。「空腹時血糖値110mg/dl未満、かつ、ブドウ糖負荷後2時間値140mg/dl未満」で、HbA1cが5.8%未満であれば正常です。

原因や症状は?

 糖尿病は、インスリンがほとんど分泌されない「1型糖尿病」と、過食、高脂肪食、運動不足、ストレスなどでインスリンの働きが悪くなる「2型糖尿病」に分けられますが、日本人の9割は2型糖尿病です。口の渇きや疲労感などが表れる人もいますが、ほとんど無症状のままゆっくり進行し、長期間放置すると合併症を引き起こします。

防ぐにはどうすればいいの?

 日本人が主食としてきた米や、野菜や魚介類などを使った伝統的な和食は、消化吸収されにくいので血糖がゆっくり上がります。そのため日本人は、欧米人に比べてインスリンの産生が低いのです。消化吸収されやすい欧米風の食事などを多食すれば、血糖値が早く上がって膵臓が疲弊し、糖尿病になりやすくなります。
 血糖値の上がりにくい食事を心掛け、ゆっくりかんで食べましょう。適度な運動も大切です。

解説者のプロフィール

川嶋朗
北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所自然医療部門准教授(附属青山自然医療研究所クリニック所長)を経て、2014年より現職。一般財団法人東洋医学研究所附属クリニック医師、医学博士。『冷えとりの教科書』(マイナビ)、『健康法で死なないための42のカルテ』(水王舎)など著書多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
こうして手のひらを押していたところ、なんと今年3月の人間ドックではヘモグロビンA1cが6.3%と正常値にまで低下したのです。これで安心したのですが、私の母にはもっと凄い効果が表れました。インスリン注射を1日1回に減らせました。注射は体に大きな負担があるらしく、これには母も大喜びでした【体験談】小池幸子(会社員・56歳)
更新: 2019-03-19 18:00:00
主人の血糖値ですが、酢タマネギを食べ始めてわずか2ヵ月ほどで100mg/dlまで下がりました。服薬を続けても下がらなかったのに、酢タマネギを食べ始めてすぐに改善したことには驚きました。血圧も下がり、以前は降圧剤を飲んで最大血圧が200mmHgだったのが、今は130mmHg程度です。【体験談】伊林好子(主婦・76歳)
更新: 2019-02-22 18:00:00
マグネシウムは体内では合成できないため、必ず食品から摂取しなければいけない「必須ミネラル」の1つです。現代の日本人の食生活は、カロリーは満たされていても、マグネシウムが足りない『新型栄養失調』状態にあるのです。その結果、糖尿病や脂質異常症、肥満をきたしやすくなるのです。【解説】横田邦信(東京慈恵会医科大学客員教授)
更新: 2018-12-31 18:00:00
認知症というと高齢者の病気、と考える人も多いでしょう。近年、認知症は「脳の糖尿病」で生活習慣の改善で予防できることがわかりました。認知症は20~30代の頃の生活習慣、特に食習慣の結果でもあります。ですから早めに対処することが認知症予防には欠かせません。【解説】熊谷賴佳(脳神経外科専門医・認知症サポート医・京浜病院院長)
更新: 2018-11-12 18:00:00
ゴーヤに含まれる苦み成分の一つであるチャランチンには、インスリンと似た働きがあります。また、同じく苦み成分であるモモルデシンにも、血糖降下作用があることがわかっています。さらに、ゴーヤには糖代謝を活性化するビタミンB1や、糖の吸収を遅らせる食物繊維も豊富に含まれています。【解説】下津浦康裕(下津浦内科医院院長)
更新: 2018-10-20 12:00:00
最新記事
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
更新: 2019-05-25 18:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt