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【脳卒中とは】くも膜下出血、脳出血って何? 予防法は? (子供でも分かる大人の病気)

【脳卒中とは】くも膜下出血、脳出血って何? 予防法は? (子供でも分かる大人の病気)

今回は、脳卒中のうち、「クモ膜下出血」と「脳出血」を取り上げます。【解説】川嶋朗(東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門医師・東京有明医療大学教授)

くも膜下出血、脳出血を防ぐには?

 血圧が高いと血管壁が傷つきやすくなり、そこにコレステロールなどが沈着し、動脈硬化が進みます。血圧を上げない生活習慣が肝心です。食生活に気を付けるほか、過剰なストレスも血圧を上げるので、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。喫煙や過剰な飲酒も危険因子の一つ。適度な運動も大切です。
 激しい頭痛やめまいは、前兆の可能性があります。異常な頭痛などを自覚したら、速やかに専門医を受診してください。

くも膜下出血

 くも膜下出血は、脳の表面を包んで保護している軟膜、くも膜、硬膜の3枚の膜のうち、軟膜とくも膜とのすき間(くも膜下腔)に出血が起こる病気。原因のほとんどは、脳動脈瘤(脳の動脈にできる小さなコブ)の破裂で、脳動脈の中でも、脳底にある動脈にできる場合が多いのです。まるでバットで後頭部を殴られたような激しい頭痛が生じ、意識を失います。そのまま意識が戻らず死に至ることも多く、ほかの脳卒中と比べると、30~40代という若い世代にも見られ、女性の占める割合も多いという特徴があります。

脳出血

 脳出血は、脳の細い動脈が破れて脳内に出血が起こる病気。例えば、水道のゴムホースは、古くなると弾力性が失われ、水あかがついたり、ひびが入ったりして、水もれを起こします。血管もこれと同様に、高血圧や加齢などによって弾力性が失われてもろくなると、破れやすくなるのです。
 血管が破れて流れ出た血液によって、脳の組織が破壊されたり、圧迫されたりします。頭痛やめまいなどの症状のほか、突然意識を失って死に至ることも少なくありません。命が助かった場合も、言語障害や手足のマヒなどの後遺症が残ることが多いのです。

解説者のプロフィール

川嶋朗(かわしま・あきら)
東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門医師・東京有明医療大学教授。
北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所自然医療部門准教授(附属青山自然医療研究所クリニック所長)を経て、2014年より現職。一般財団法人東洋医学研究所附属クリニック医師、医学博士。『冷えとりの教科書』(マイナビ)、『健康法で死なないための42のカルテ』(水王舎)など著書多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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