MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【亜麻仁油の効能】アマニ油&納豆のコンビで認知症予防や高脂血症を改善!

【亜麻仁油の効能】アマニ油&納豆のコンビで認知症予防や高脂血症を改善!

納豆はコレステロールや脂質の含有量が少なく、糖尿病や脂質異常症を引き起こす可能性が低い優れた食材です。ナットウキナーゼには、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし血栓を作りにくくする効果があり、動脈硬化を予防します。アマニ油と摂ると血管若返りに効果が期待できます【解説】広川慶裕(認知症予防医・ひろかわクリニック院長)

解説者のプロフィール

広川慶裕(ひろかわ・よしひろ)
●ひろかわクリニック
京都府宇治市宇治妙楽24-1ミツダビル4F
0774-22-3341
http://www.j-mci.com/

ひろかわクリニック院長。
1955年、大阪府生まれ。1984年、京都大学医学部卒業。麻酔科専門医・指導医を経て、精神科医に転科し、認知症やうつ病、統合失調症などの治療に専念する。2014年、京都府宇治市に認知症予防の専門クリニック「ひろかわクリニック」、東京都港区に「品川駅前MCI相談室」を開院。著書に、『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない!38の方法』(すばる舎)などがある。

納豆は日本が誇る認知症予防食

認知症の予防や改善のために、もっともパワフルな食品は納豆です。私は日々、「納豆は日本が生んだ最高の食べ物です!」と、声を大にして患者さんに訴えかけています。

大豆から作られる納豆は、植物性の良質のたんぱく質が豊富です。動物性たんぱくの摂取源となる肉や卵と比べると、納豆はコレステロールや脂質の含有量が少なく、糖尿病や脂質異常症につながる可能性が低い点でも優れています。

ほかにも、大豆にはレシチンという成分が含まれています。これは、脳内で記憶力や学習能力を高めるアセチルコリンという神経伝達物質の材料となり、認知症予防の効果が期待できます。動脈硬化の予防効果もありますから、生活習慣病予防にも役立ちます。

さらに、納豆には、ナットウキナーゼという酵素がたくさん含まれています。

ナットウキナーゼには、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、血栓(血液の塊)を防ぐ効果があります。この働きで動脈硬化が予防されれば、血管を若々しく保てます。

このように納豆は、生活習慣病や認知症の予防のために理想的な食品なのです。

アマニ油が血管を若返らせる

納豆の効果を得るためには、毎日1パックは食べてください。可能ならば、1日3回、毎食1パック食べてほしいくらいです。私のお勧めは、引き割りタイプの納豆です。

この納豆の効能をさらに高めるレシピとして、私が推奨しているのが「アマニ油かけ納豆(アマニ納豆)」です。

これは、アマニ油を小さじ1杯(5ml)程度、1パック分の納豆にかけて食べる方法です。

認知症を防ぐためには、油に関して、必要以上に取らないものと、積極的に取るべきものを選ぶ必要があります。アマニ油は、後者の代表です。

アマニ油は、イワシやサバ、サンマといった青魚やマグロ類が含むDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と同じ、オメガ3系脂肪酸です。

アマニ油の健康効果としては、具体的には以下の五つの報告があります。

①血管内で血栓(血液の塊)をできにくくする

②赤血球の変化を促し、血流を高める

③血管を広げて高血圧を予防する

④血液中の悪玉コレステロール値や中性脂肪を低く保つ

⑤血管壁の弾力性を強くする

アマニ油が含むα‒リノレン酸は、体内で魚油に豊富なDHAやEPAに変化し、①から⑤の効果を発揮して、動脈硬化の進行を防ぐのです。

そして、全身の血管が若返ってしなやかになります。血流が促されて体の隅々にまで酸素や栄養が行き渡るため、全身に活力がみなぎり、認知症の予防に役立つのです。

シソ油やエゴマ油も、オメガ3系脂肪酸です。この二つの油は、高価過ぎたり、味にクセがあったりするため、アマニ油がもっとも使いやすいでしょう。

アマニ納豆で、毎日、アマニ油を摂取すれば、このオメガ3系脂肪酸を継続的に摂取できます。青魚を毎日食べるよりも、アマニ納豆のほうが継続しやすいのではないでしょうか。

アマニ油は小さじ1杯かける

脳梗塞を予防するには夕食時がいい

アマニ納豆は、毎食取ってもいいのですが、1日1回という場合には、夕食時に取るといいでしょう。

納豆に含まれるナットウキナーゼが血液や血管に作用して血栓予防などの効果を発揮するのには、食後5時間前後かかります。脳の血管が詰まって脳梗塞が起こりやすいのは、午前1~5時くらいの時間帯です。

その時間帯に合わせて納豆の血栓予防の効果を発揮してもらうには、夕食時に食べるのがいちばんいい選択ということになります。

アマニ納豆を食べる際、納豆に付いているしょうゆなどの調味料はかけないのが理想です。しかし、塩味がないと物足りないと感じるのならば、最初は少量をかけても構いません。

納豆にかけるのがアマニ油だけで飽きるという人には、オメガ3系のシソ油やエゴマ油、オメガ9系の油には、オリーブ油やキャノーラ油。米ぬか油などもあります。

油を変えれば、風味も変化します。納豆を飽きずに食べ続けることにも役立つでしょう。脳に刺激を与える意味でも、こうした工夫は効果的です。

オメガ3系とオメガ9系の油は、認知症ばかりか、生活習慣病も予防します。

逆に、ウシやブタ、トリなどの陸生動物の肉に含まれる油や、植物性でもコーン油や大豆油、パーム油などは、各種の生活習慣病や脳卒中、心筋梗塞(心臓の血管が詰まって起こる病気)、そして認知症を引き起こす可能性があります。こうした油は、意識的に控えるようにしましょう。

なお、血液をサラサラにする効果のある「ワルファリン」という薬剤を飲んでいる人は、納豆を食べ過ぎると、薬の効果が阻害されてしまう恐れがあります。そのような人は、医師に相談してください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
認知症が進行すると、自分がいる場所がどこで、話している相手は誰かなど、自分の置かれている状況の見当がつきにくくなってきます。これを「見当識障害」といいます。現実見当識訓練は、脳に残っている機能に働きかけて現実見当識を高め、認知症の進行を遅らせることを目指します。【解説】石井映幸(ふれあい鶴見ホスピタル副院長)
更新: 2018-10-12 18:00:00
近年、記憶と関連の深い脳の海馬などでは、新しい細胞が毎日生まれていると判明しています。ですから、脳の萎縮が進んでも、それをカバーする脳内の環境作りは十分可能だといえます。今からでも遅くはありません。耳もみを早速実践して、脳の血流を活発にしてください。【解説】広川慶裕(ひろかわクリニック院長)
更新: 2018-10-07 18:00:00
片足立ちは、有酸素運動とバランス運動を兼ねています。片足立ちを1分続けることは、50分歩くのとほぼ同じ運動量になります。有酸素運動が認知症予防に有効であることは、多くの研究データが示すところです。また、転倒予防という点からも優れています。【解説】長谷川嘉哉(土岐内科クリニック院長・医療法人ブレイングループ理事長)
更新: 2018-10-03 07:00:00
食後2時間血糖値の高い人ほど、アルツハイマー病の発症リスクが高く、中年期に糖尿病になって、病歴の長い人のほうが、海馬の萎縮が強いことも判明しました。したがって、食事の最初に野菜をたっぷり食べ、食後の血糖値が上がらないようにすることも大事です。【解説】二宮利治(九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生分野教授)
更新: 2018-09-30 12:00:00
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室、学習院大学、キリン株式会社の研究グループが、乳清(ホエイ)に含まれる認知機能改善成分であるペプチドを見出した。この認知機能改善成分を多く含むチーズを摂取することで認知症の予防が期待できるという。(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室2018年9月1日発表)
更新: 2018-09-28 16:14:19
最新記事
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの主菜を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-26 18:00:00
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの主食を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-25 18:00:00
ストレスに強くなり、うつを防ぎ・治す食事とは、特別なものがあるわけではありません。あたりまえのことですが、栄養バランスのよい食事を1日3食きちんと食べることです。ただし、いくつかのポイントがあるのも事実です。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-24 18:00:00
βグルカンの精製をさらに進めたところ、それまでとはまったく別の物質を発見しました。これが「MXフラクション」で、今のところマイタケからしか発見されていない成分です。【解説】難波宏彰(神戸薬科大学名誉教授・鹿児島大学大学院医歯学総合研究科客員教授)
更新: 2019-04-23 18:00:00
骨盤底筋を鍛えるための体操は、現在多くの医療機関で推奨されています。しかし、やり方をプリントされた紙を渡されるだけなど、わかりずらく続けにくい場合がほとんどです。そこでお勧めしたいのが、おしぼり状に巻いたタオルを使った「骨盤タオル体操」です。【解説】成島雅博(名鉄病院泌尿器科部長)
更新: 2019-04-22 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt