血圧が下がり過ぎてしまう
5年前、ほんの偶然で高血圧がわかりました。それまで健康診断でそのようなことを指摘されたこともなかったし、もちろん、自覚症状もなかったので驚きました。
私は以前、歯科技工士として働いていたのですが、自分の入れ歯を作ろうと、以前勤めていた病院の歯科に行ったときのことです。
待ち時間に廊下にあった血圧計で血圧を測ってみたら、最大血圧が200mmHgもあったのです(正常値は140mmHg以下)。
それを見た顔見知りの看護師さんに「すぐに内科を受診したほうがいい」と勧められ、そのまま受診して、降圧剤(血圧を下げる薬)を服用するようになったのです。
でも、1年くらい前からでしょうか。なんだか血圧が下がり過ぎているような気がしていました。
普段よく行く近所のサウナに血圧計があって、それで血圧を測ってみると最大血圧が100mmHgくらいで、最小血圧も60mmHgしかないことがしばしばありました。
「このまま降圧剤を飲み続けるのは、どうなんだろう」と思うようになり、薬をやめようかどうしようか迷っていました。
また、2年前に健診で心電図を撮ったときに、心房細動という不整脈が発見されました。この心房細動があると、血管に血栓(血の塊)ができるリスクが上がるとのことで、溶血剤を処方されました。
でも、その薬を飲むとのどがすごく渇いて、胃も例えようがないほどムカムカします。それで、1ヵ月くらいで薬を飲むのをやめてしまいました。気にはなるのですが、胃がおかしくなるので、どうにもその薬を飲む気になれません。

血流もスムーズと医師が太鼓判
ところが、最近は、降圧剤も溶血剤も飲んでいませんが、体の具合は調子いいです。
その理由が「酢タマネギ」です。今年の4月に新聞の広告で酢タマネギのことを知り、本を購入して、自分で作って食べ始めました。
酢タマネギを食べ始めてすぐに、血圧の薬はやめました。サウナで血圧を測ると最大が130mmHg、最小が80mmHgですから、「まあ、これくらいなら大丈夫だろう」と安心しています。
また、心房細動と言われてからは、自分でこまめに脈拍を測るようになりました。すると、酢タマネギを食べてからは結滞(脈が飛ぶこと)がなくなり、スムーズに血液が流れているようです。
実際、2ヵ月に一度の受診の際にも、「血液の流れは悪くない」と言われています。こちらも酢タマネギのおかげで安心です。
さらに、以前からあった胃の膨満感も消えたので、毎日が快適です。
腸の調子もよくなりました。年を取ってからは便が細くなって、トイレの後もスッキリした感じが今一つしなかったのですが、最近はバナナのような便が気持ちよく出ます。そのせいか、少しおなかがへこんできた感じもします。
どうやら私には、酢タマネギがとても合っているようです。
酢タマネギの基本的な作り方

酢タマネギはまるで万能薬のよう
私にとってはまるで万能薬のような酢タマネギですが、私は北海道産の辛いタマネギを使って作っています。皮をむいたタマネギを1週間干してから、薄くスライスしたところに酢を3分の1ほど注ぎ、ハチミツを大さじ1杯加えます。
それを冷蔵庫で2〜3日寝かせてから、朝と晩の食前に、おわんの蓋に一杯にして食べています。
私は一人暮らしなので、自分の健康は自分で管理をしなければなりません。
普段食べるものも、新鮮で旬のものを自然食品の店で購入するなどして、気を遣っています。その点、酢タマネギは自分で作る健康食品ですから、安心して食べることができます。
20歳で始めたスキーもまだまだ続けたいので、この先も元気に暮らしていけることを願っています。そのためにも健康に留意し、酢タマネギを続けていきたいと思います。
酢タマネギは 血液の流れを改善する(元東京大学医学部講師・むくげのいえ施設長・齋藤嘉美)
酢タマネギは血液の流れを改善するので、血栓の予防にも効果的です。心房細動は高齢者に多く見られる不整脈ですが、血液の流れがよくなれば不整脈も消失します。
胃の膨満感も、血栓を溶かす薬の副作用と考えられます。酢タマネギのイオウ成分や食物繊維は、腸のぜん動運動を促進します。消化器官の働きがよくなって、胃の膨満感も解消したのでしょう。
また、降圧剤で注意しなければいけないのは、血圧の下がり過ぎです。一方、酢タマネギにも降圧効果がありますが、下げ過ぎることはありません。