【アンダーヘア処理】VIO脱毛はするべきか 医療脱毛のメリット レーザー脱毛について

【アンダーヘア処理】VIO脱毛はするべきか 医療脱毛のメリット レーザー脱毛について

V・I・Oとは、アンダーヘアの三つのゾーンを指します。Vラインは、下着で覆われている三角形ゾーン。Iラインは女性器の周り、Oラインは肛門の周りです。日本人は陰部の脱毛に抵抗感があるようです。しかし、今やデリケートゾーンの脱毛は特殊なことではありません。【解説】関口由紀(女性医療クリニックLUNAグループ理事長)


今や特殊なことではないデリケートゾーンの脱毛

欧米では、アンダーヘアの処理は今や常識。
デリケートゾーンの毛をすべて永久脱毛することが一般的です。

一方、日本人は、わきや腕、脚のむだ毛の処理には積極的ですが、アンダーヘアの脱毛となると抵抗感を持つ人が少なくありません。
「大切なところはいじらず、自然のままがいい」という価値観が、脱毛をためらわせるのでしょう。

しかし、今やデリケートゾーンの脱毛は特殊なことではありません。
お悩みを寄せてくださったかたのように、今は高齢になっても元気なかたが増え、プールや温泉などを日々楽しんでおられます。

まゆ毛を整えるのと同じように、身だしなみ感覚でお手入れしてみてはいかがでしょうか。
ただし、カミソリなどを使う自己流の処理は、お勧めできません。

すぐに毛が生えてくるので、3日に一度はそらないと毛先がチクチクします。
ひんぱんに陰部周囲の毛をそると、皮膚の表面が傷つく、毛穴が目立つ、色素沈着が起こるなどのトラブルを招いてしまいます。

せっかくですので、プロの手による脱毛をお勧めします。
安全に脱毛を行うには、脱毛を行っているクリニックなど医療施設を選ぶことが大切です。

主流のレーザー脱毛は、皮膚トラブルともかかわります。
医師の管理の下で行えば、適切に対処できます。

アンダーヘアは、「V・I・O」という三つのゾーンに分かれています(下のイラスト参照)。
Vラインは、いわゆるビキニライン。下着で覆われている三角形のゾーンです。

Iラインは女性器の周り、Oラインは肛門の周りです。
下着や水着から毛がはみ出さないようにするには、VラインとIラインを整えます。

これによりカットの深い水着も、安心して着ることができます。
Vラインは、逆三角形や四角形など、好みの形にすることも可能です。

そこまで遊び心を出さなくても、整えるような形にももちろんできます。
カウンセリングをしっかり行っている施設を選び、納得いくまで相談するといいでしょう。

見た目の問題だけではなく、衛生面での脱毛のメリットも見逃せません。
四六時中、毛と下着に覆われている陰部周辺は、もともと蒸れやにおい、かゆみが発生しやすい部位です。

Iラインを処理すると、こうした不快感から解放されます。

介護を見据えた「介護脱毛」希望者が増えている

そして、アンダーヘアがあるかないかで、人生後半の生活の質に大きな差が生じます。
ここ数年、40代後半の女性を中心に「介護脱毛」を希望されるかたが増えています。

親の介護でおむつ交換の苦労を経験し、「自分が介護を受けるときに迷惑をかけたくない。衛生的でいたい」とアンダーヘアの脱毛を希望されるのです。
というのも、下痢をしたときなど、便が毛にからんでしまいます。

自分でおふろやトイレに行けるうちはいいのですが、お世話を人の手にゆだねるようになったとき、介護者がよくふいても、肌のかぶれがどうしても起こりやすくなるのです。
寝たきりのかたの死因を見ると、ガンを除いて褥瘡(床ずれ)、肺炎、尿路感染が3大死因となります。

そのうち、褥瘡と尿路感染は、アンダーヘアが誘因になり得ます。
デリケートゾーンをツルツルにしておけば、汚れをきれいにふき取ることができ衛生的です。

感染症の予防になるうえ、介護の負担も軽減できます。
介護脱毛が目的なら、Iラインの永久脱毛をします。

Oラインの毛量が多い場合も永久脱毛がお勧めです。
レーザー脱毛は、毛根にある毛母細胞の黒い色素に反応し、細胞を焼くことで毛が生えてこないようにします。

レーザーは白髪には効かないので、毛が黒いうちに処理することが肝心です。
当クリニックでも、50代以降でデリケートゾーンの脱毛を行っている女性はいます。

ですが、その一方で、年齢が上がるにつれ、脱毛に興味があっても迷っているというかたが多く見受けられます。
特にネックになるのがIラインです。

当院の場合、女性看護師が実際の脱毛を担当していることもあり、リラックスして受けてくださっているようです。
迷ったけれど、思いきってよかったとおっしゃるかたが多いです。

期間は月に1回のペースで3〜5回。
半年みれば十分です。脱毛の希望があるなら、まずは相談だけでもしてみるといいでしょう。

関口由紀
1989年、山形大学医学部卒業。泌尿器科専門医、漢方専門医、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学非常勤教授。2005年、横浜市に女性医療クリニック・LUNAを開設。中高年女性のトラブルに多方面から対応するとともに、女性泌尿器科、女性内科、婦人科、乳腺外科、皮膚科による総合的な健康サポートを目指す。著書に『女性ホルモンの力でキレイをつくる本』(朝日新聞出版)などがある。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連するキーワード


脱毛 床ずれ 介護 肛門

関連する投稿


便が出そうなのに出ない違和感【残便感とは】 原因は大腸がん・直腸性便秘・内痔核

便が出そうなのに出ない違和感【残便感とは】 原因は大腸がん・直腸性便秘・内痔核

トイレで便を出した後、なんだか出きっていない感じや、お尻に違和感がありませんか?これを「残便感」といい、排便したにもかかわらず便が肛門の奥に残っているような感じがして、「まだ出そう。でも出ない」といった感覚のことを指します。残便感が起こる主な原因は三つあります。ご紹介しましょう。【解説】平田雅彦(平田肛門科医院院長)


【痔の治し方】世界の常識は"手術不要" 便秘や下痢を改善する"きな粉牛乳"で治せる

【痔の治し方】世界の常識は"手術不要" 便秘や下痢を改善する"きな粉牛乳"で治せる

痔の治療というと、薬や手術を思い浮かべる人が多いことでしょう。しかし、実はたいていの痔は切らずに、日常生活でのセルフケアで治せます。その際、大きな力になってくれるのが、「きな粉ドリンク」です。【解説】平田雅彦(平田肛門科医院院長)


【直腸性便秘】便を出す効果的な方法「考える人のポーズ」 大腸肛門科専門医が実験で確認

【直腸性便秘】便を出す効果的な方法「考える人のポーズ」 大腸肛門科専門医が実験で確認

便秘は①大腸の動きが遅く便がなかなか直腸まで下りてこない②便は直腸まで下りてきているが、うまく排出できない の2タイプです。②を「直腸性便秘」と呼びます。便意を感じにくくなる、便が非常に硬くなる、残便感がある、排便時に痛みや違和感があるなどの特徴があります。【解説】高野正太(大腸肛門病センター高野病院肛門科部長)


【肛門がかゆい】原因はカンジダ菌や痔も 多くは洗い過ぎ 治し方と対策を医師が解説

【肛門がかゆい】原因はカンジダ菌や痔も 多くは洗い過ぎ 治し方と対策を医師が解説

肛門(お尻の穴)の痒み、ただれで悩んでいる女性は、非常に多く見受けられます。痒みの原因には、カンジダ菌やイボ痔、切れ痔のケースもありますが、そのほとんどは過剰なお尻のケア(洗い過ぎ、拭き過ぎ)です。医療機関で適切な治療を受ける必要があります。【解説】野澤真木子(医療法人社団桃仁日本橋レディースクリニック院長)


【認知症の介護】「物を盗られた」という妄想話は聞き流そう!肩をもみ触れ合うのも有効

【認知症の介護】「物を盗られた」という妄想話は聞き流そう!肩をもみ触れ合うのも有効

認知症になると、妄想が増えて介護する家族の大きな負担となることも。特によく起こるのが「物盗られ妄想」です。認知症が進行すると記憶力と判断力が低下します。「ここに物があったはず」という過去の記憶と「実際にここにはない」という今の状況とを、記憶によってつなぐことができないのです。【解説】長谷川洋(長谷川診療所院長)


最新の投稿


【幸せを呼ぶ手相学】大学教授が考案!手相を吉相に変える「指くみ」のやり方

【幸せを呼ぶ手相学】大学教授が考案!手相を吉相に変える「指くみ」のやり方

「運命は変えられない」多くの人はこう誤解しているのではないかと思います。運命は変えられます。自分で切り開くものです。運勢とは、幸運を呼び込み、不運を克服するものです。【解説】加藤主税(椙山女学園大学名誉教授・手相学者)


【姿勢矯正】体が硬くてもできる猫背改善方法 “ひざの裏伸ばし”で後ろ姿が若返る!

【姿勢矯正】体が硬くてもできる猫背改善方法 “ひざの裏伸ばし”で後ろ姿が若返る!

若くても、ネコ背でトボトボと歩いている人は老けて見えますし、高齢でも、背すじがピンと伸びた人は、実年齢よりも若く見えます。よい姿勢は、見た目の若々しさを生むだけではありません。健康の面でも、メリットがあります。【解説】三矢八千代(八千代スタジオ主宰・日本体育大学非常勤講師)


【視力が回復】視力0.02が0.7まで回復!足の指の“間”を押してメガネも必要なくなった

【視力が回復】視力0.02が0.7まで回復!足の指の“間”を押してメガネも必要なくなった

24歳のとき眼科で検査をすると、視力検査表のいちばん大きい記号がはっきり見えず、視力は左右とも0.02と言われました。足の指のまた押しを続けて、1年くらいたったあるとき、自分の目の変化に気づきました。自宅にあった視力検査表で測ってみたら、両目とも0.7まで見えていました。【体験談】鈴木弓子(仮名・事務員・44歳)


【体験談】半年で91ミリの低血圧が改善「足指歩き」を始めてひどい肩こりも消えた

【体験談】半年で91ミリの低血圧が改善「足指歩き」を始めてひどい肩こりも消えた

片手で次男を抱き、片手で家事をこなす日々が続いたせいで、肩こりだけでなく、腕や腰にも痛みが走るようになり、ズキズキする頭痛まで起こり始めました。足指歩きを始めて半年くらいたった頃でしょうか。「肩がこったな」と感じると、足指歩きをするだけでこりが和らぎ、疲れも取れるようになってきました。【体験談】岩内景子(主婦・38歳)


【食後高血糖とは】症状はイライラ・手足の冷え 見分け方は食後の「眠気」

【食後高血糖とは】症状はイライラ・手足の冷え 見分け方は食後の「眠気」

ここ数年、「糖質制限」や「糖質オフ」といった、糖質を減らす健康法が注目されています。私の専門の1つは、栄養面から生活習慣病や慢性病に働きかける、栄養療法です。栄養療法から見ても、食事から取る糖質を適切に減らすことは、健康であり続けるために重要です。【解説】斎藤糧三(医師)