
下がらなかった血糖値があっさり下がった
母が糖尿病と診断されたのは8年前です。市で実施している健康診断を受けたときに、血糖値が200㎎/㎗以上もあることがわかったのです(※)。以来、薬を服用し、食事制限も指示されましたが、血糖値は全然下がりませんでした。
そこで、私が食べていた「玉ねぎヨーグルト」を勧めてみたのです。
私自身、食べ始めてからまだ1週間でしたが、血流がよくなったのを感じていました。つらかった肩や首のこりが楽になってきたのです。さらに、体の隅々まで栄養が行き届くようになったからか、乾燥していた肌もツルツル。
これほど血流がよくなるなら、糖尿病にもよいのではと思いました。
母に勧めたところ、最初は味に不信感を抱いて「この組み合わせ、だいじょうぶ?」と言っていました。ところが、一口食べるとおいしさに驚いて「意外だわ。ようこんな組み合わせ考えた人がおるね」と、しきりに感心していました。
そうして母と2人、玉ねぎヨーグルトを、朝はそのまま、夜はキャベツの千切りとあえて食べるようになりました。ときにはカレーに入れて煮込んだり、グラタンソースの上にかけて焼いたりもしています。
母の血糖値は、見事に下がりました。検診に行ったのは、食べ始めて3週間ほどでしたが、200㎎/㎗以上もあった血糖値が、130㎎/㎗ほどになったのです。
薬を飲んでも、ほとんど下がらなかった血糖値が下がったのですから、先生も驚かれたことでしょう。「何かしたの?」と聞かれたそうですが、母は「食べ物に気をつけています」とだけ答えたと話していました。
※126㎎/㎗以上で糖尿病。正常値は110㎎/㎗未満
70代なのに50代並みの潤い肌!
また母は70代なのですが、化粧品店で肌の潤いチェックをしてもらったところ、50代の水分量と出ました。販売員さんも驚いて「測定ミスかも」と再チェックしましたが、変わりはありませんでした。
以前から「何を食べるかが大事」とは思っていましたが、今回の母の件で、ますます食べ物が大事と考えるようになりました。
私のほうは、玉ねぎヨーグルトのおかげで普段の2~3倍も便が出るようになり、20日足らずのモニター期間で3㎏やせました。
この状態を維持できるよう、玉ねぎヨーグルトはしばらく続けたいと思っています。

朝はそのまま、夜は千切りキャベツにかけて、母といっしょに毎日食べている
薬効のある食品は病気の改善を促す(元東京大学医学部講師・医学博士 齋藤嘉美)
血糖値が改善したのは、玉ねぎにインスリン感受性を高める作用があるからだと私は考えています。「食べ物が大事」との考えはもっともです。薬に頼るだけでなく、薬効ある食品を積極的に取れば、病気の予防・改善は促せます。
さいとう よしみ
1932年、東京都生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、文京第一医院院長を経て、現在は介護老人保健施設むくげのいえ施設長。