
前兆の生あくびが出たらすぐに薬を飲んだ
私は小学生のころからの頭痛持ちで、大人になってからは鎮痛薬を手放せなくなりました。薬を飲まずに我慢すると、吐くこともあるのです。
痛みは目の奥が発信源で、頭の中から前へじわじわと広がっていきます。しだいにつらくて動けなくなり、痛みがピークになるころには起きていられませんでした。
ところが、横になっても吐き気がしてきます。胃の中の物を全部吐いても頭痛は治まらず、布団をかぶり嵐が過ぎ去るのをじっと待つような状態でした。
頭痛がよく起こるのは、生理中やその前後です。便秘をしたときや寝不足、寝過ぎのときにも起こりました。
私の場合、頭痛が起こる前には、たいてい生あくびの予兆があります。その生あくびが出てしばらくすると、だんだん痛くなってくるのです。頭痛がひどくなると、仕事にならないので、生あくびが出たら、すぐに薬を飲みました。
5年ほど前、介護の仕事をしていた私はギックリ腰になってしまい、ネットで治療院を探しました。そのときに知ったのが、タンタン整骨院です。頭痛治療も行っているので、訪ねてみることにしました。
院長の小林敬和先生に施術をしてもらい、腰の状態は楽になりました。頭痛について教えていただいたのは、おでこやひじを冷やすセルフケアです。
冷やしたあとは顔や手がポカポカ
私の場合、おでこ冷やしは少し大きめの保冷剤を使います。保冷剤をティッシュペーパー3枚で包み、あおむけになって、おでこにのせるだけです。
小林先生からは1分のせるようにいわれましたが、同じところに1分当てるのは冷たいので、こめかみやうなじなど、少しずつ場所をずらしながら、ぬるくなるまで当てます。
顔とひじは、水道水を流しながら洗います。洗面器に冷水をためてひじを1分ほどつけることもあります。
こうしておでこやひじを冷やすと、そのときは冷たいものの、そのあとに顔や手がポカポカしてきます。全身まで温かくなるので、血流がよくなっているのでしょう。
頭痛のときには、冷たさに意識が集中して、痛みを忘れます。私の頭痛にも、冷やすと痛みが取れるタイプと、なかなか取れない根っこの深いタイプがあるようです。根っこの深い頭痛だと、痛みが取れるまでに少し時間がかかりました。
こうしておでこ冷やしなどを続けてきたおかげで、生理のときの頭痛が少し残るくらいまで大改善。薬を飲むこともなくなりました。
ところが昨年の春、看護職に転職すると、せっかくよくなった頭痛が少しずつ起こるようになったのです。看護職は、介護職とは違う大変さがあります。その負荷が体にかかって、症状が悪化したのだと思います。
それでも、おでこやひじを冷やすことを続けているので、以前のように頭痛で吐いたり、寝込んだりすることはありません。しかし、なかなか治らないこともあります。
小林先生にストレスの度合いを測定してもらったら、かなりストレスがあることもわかりました。今は気持ちの持ち方を変えるなど、自分なりにストレスに対処しながら、おでこ冷やしなどを続けていくつもりです。

水道水を流しながら冷やした
自律神経が調整されてストレスに強くなる(タンタン整骨院院長 小林敬和)
今田さんは、転職して一時よくなった頭痛がぶり返してしまいました。ストレスがあると、体の弱いところに症状が現れます。しかし、ふだんからおでこやひじを冷やしていると、自律神経のバランスが整い、血流も改善し、ストレスに負けない体に変わります。そうなれば、頭痛も起こりにくくなるはずです。もちろん、前向きな気持ちに切り換えることも大事です。