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【ズキンと痛む片頭痛】緑茶にきな粉を入れる「きな粉茶」で症状が改善

【ズキンと痛む片頭痛】緑茶にきな粉を入れる「きな粉茶」で症状が改善

私は30歳のころから、突然、片頭痛に悩まされるようになりました。生理が始まる1〜2日前になると、頭痛がし始めるのです。痛むのは、こめかみの辺りか、首の後ろでした。まるで先のとがった物でグサッ、グサッと一定のテンポで刺されているかのように、ズキン、ズキンと激しく痛みます。【体験談】藤田美佳(仮名・51歳・自営業)

先のとがった物で刺されているような激痛

 私は30歳のころから、突然、片頭痛に悩まされるようになりました。
 生理が始まる1〜2日前になると、頭痛がし始めるのです。痛むのは、こめかみの辺りか、首の後ろでした。まるで先のとがった物でグサッ、グサッと一定のテンポで刺されているかのように、ズキン、ズキンと激しく痛みます。

 市販の頭痛薬を飲んでも、いっこうに治りません。当時、仕事はしていなかったので、頭痛がする間は痛みに耐えながら、家で寝込んでいました。
 生理が始まると、頭痛は落ち着きます。しかし翌月、生理が近づくと、また頭痛が起こります。そんなことが約2年、毎月続いたのです。

 32歳のある日、テレビの健康情報番組を見ていたら、片頭痛の特集をしていました。そして、こんな話が耳に入ってきました。「女性は30歳くらいから徐々に女性ホルモンが減ってきて、それが原因で片頭痛になることがある」というのです。
 私の場合、頭痛が起こるのはいつも生理前です。ですから、私の片頭痛も、もしかすると女性ホルモンが関係しているのかもしれないと思いました。

 そのテレビ番組で、対策として勧めていたのは、ダイズ製品をとることです。しかし、私は子供のころから豆腐が苦手でした。何かほかにダイズ製品はないかと考えたとき、思い浮かんだのが、きな粉でした。
 ただ、きな粉はそのまま食べると、のどに引っかかる感じがします。そこでそのとき、目の前にあった緑茶にきな粉を入れ、よく溶いて飲んでみました。味は苦くもなく、甘くもありません。これなら続けられそうだと思いました。

更年期になっても常に心は穏やか

 そこで、生理が始まる10日ほど前から、きな粉を飲み始めたのです。すると驚いたことに、その月は生理前になっても、頭痛が起こりませんでした。私は、「やはり女性ホルモンが足りなかったんだ!」と実感しました。

 それ以来、朝昼晩の1日3回、食後のお茶に入れて、きな粉をとるようにしました。1日にとる総量は、カレースプーン2杯くらいです。
 きな粉を溶くのは、緑茶だけでなく、麦茶や白湯にすることもあります。冷たい物より温かい物のほうが溶けやすいので、温かい飲み物を選ぶようにしています。

 それからも、きな粉を飲み続けていたら、片頭痛はいっさい起こらなくなりました。毎月必ず起こっていたあの痛みが、きな粉を飲み始めてから今日まで、すっかり影を潜めているのです。
 現在は、朝と夜の1日2回、それぞれティースプーン大盛り1杯半ほどのきな粉をとっています。夜は寝つきが悪くならないよう、カフェインが入っていない麦茶に溶いています。

 最近はきな粉とともに、黒ゴマをすった物を小さじ1杯ほど足しています。ゴマは健康にいいと聞きますし、なにより香りがよく、おいしくいただけるからです。
 一度、1週間ほど遠方に出かける必要があり、きな粉をとれなかったことがありました。そのときは、肌がカサカサになってしまいました。ふだんは、きな粉をとっているおかげか、化粧のりがよく、周囲の人からも「肌がキレイね」とほめられます。

 更年期と呼ばれる年齢になり、同世代の友人たちがいつもイライラしているなか、私は常に穏やかでいられます。写真を撮ったり、洋服を縫ったり、好きなことに時間を使って毎日楽しく過ごしています。こんなふうに心が安定しているのも、きな粉のおかげです。

1日2回、溶いて飲む

エストロゲンを補い頭痛を改善に導く(梅ノ辻クリニック院長 山田洋司)

 片頭痛が女性に多いのは、生理前に女性ホルモンのエストロゲンが急変することが関係しているといわれます。きな粉に豊富なイソフラボンは、エストロゲンと似た働きをするので、エストロゲンの減少を補い、頭痛の改善に役立ちます。また、マグネシウムやビタミンB2の不足が頭痛を悪化させることがありますが、きな粉にはそれらの成分も多く含まれています。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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