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【フケ対策】原因の多くはマラセチア菌 頭のかゆみが止まらないときは皮膚科へ

【フケ対策】原因の多くはマラセチア菌 頭のかゆみが止まらないときは皮膚科へ

フケ症の人は、フケのせいで不潔に見えたり、印象が悪くなったりするのではないかと気にします。しかし、フケ自体は汚いものではありません。皮膚の炎症によって作られる湿疹の一つです。日常行っていただきたいフケ対策をご紹介しましょう。【解説】高山かおる(済生会川口総合病院皮膚科主任部長)

解説者のプロフィール

高山かおる
1995年、山形大学医学部卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。専門は、接触性皮膚炎、フットケア、美容。東京医科歯科大学附属病院にて、日本の大学病院では稀有な皮膚科のフットケア外来を開局する。難治の皮膚疾患を抱える患者に対して、トラブルの根治を目指した原因の追求、診察、専門治療のほか、セルフケアの指導を行っている。著書に『ガサガサかかとが危ない!』(家の光出版)などがある。

フケは頭皮の炎症で起こる湿疹

肩のフケが目立つ。ちゃんとシャンプーしているつもりなのに、パラパラと白いフケが落ちてくる……。
フケ症の人は、フケのせいで不潔に見えたり、印象が悪くなったりするのではないかと気にします。

しかし、フケ自体は汚いものではありません。
皮膚の炎症によって作られる湿疹の一つです。

フケの発生に深く関わっているのが、マラセチア菌。
別名、癜風菌と呼ばれる真菌(カビ)です。

マラセチア菌は誰の皮膚にもすんでいる常在菌です。
皮脂を好み、皮脂の分泌が盛んな頭皮の毛穴周辺にすみついています。

女性にもフケ症は見られますが、多いのは中年以降の男性です。
脂ギッシュといわれるように、中年男性は皮脂の分泌が活発です。

エサとなる皮脂がたっぷりあり、マラセチア菌が異常繁殖しやすいのです。
逆に、疲れなどで免疫力(ウイルスや細菌を排除しようと身を守る生体の働き)が落ちると、マラセチア菌が増えてしまうこともあります。

いずれにしても、マラセチア菌が増え過ぎると、これを排除しようとして体の免疫反応が起こり、皮膚に炎症が生じてフケが出ます。
フケの状態は炎症の程度によって異なり、小さな粉になって散るものから、ジクジクしてかさぶたになるものまでさまざまです。

ご相談のように、フケが洋服にぱらぱら落ちる程度であれば、炎症は軽い段階にあると思われます。
セルフケアがフケの改善に役立ちます。

以下に日常行っていただきたいフケ対策をご紹介しましょう。

日常で行いたいフケ対策

●シャンプーは適切に
フケを防ぐシャンプーのコツは、洗い過ぎないことです。

1日に何度もシャンプーをすると皮脂を取り過ぎてしまいます。
皮脂は、頭皮にうるおいを与えたり、バリアとして働いたりしています。

皮脂が不足すると、常在菌のわずかな刺激にも反応して、皮膚がダメージを受けやすくなります。
頭皮をいたわるには、シャンプーは1日おきに。

汚れやすい環境にいる人や、新陳代謝が活発で頭皮がベタつきがちな人は、1日1回洗いましょう。
マラセチア菌を減らす働きのあるシャンプー(商品名:コラージュフルフルなど)を活用するのもお勧めです。

●頭皮を保湿する
皮膚の炎症が長引くと、頭皮がさらに荒れて傷つきやすくなります。

ローションやクリームで頭皮を保湿するといいでしょう。
頭皮専用の保湿用の商品もあります(商品名:アトピコ)。

●バランスのよい食事をする
バランスのよい食事は、頭皮のコンディションを整えることにもつながります。

皮脂の分泌を増やす、油っこい食事やアルコールの取り過ぎには要注意。
タバコはもちろんNGです。

●体調を整える
フケ症が中年の男性に多いのは、働き盛りで疲労がたまっていることも一因です。
睡眠不足や過労は免疫力を低下させて、頭皮にも悪影響を与えます。

ほかの病気を治すのと同じように、規則正しい生活を送ることがフケ症を改善します。
休息をしっかり取り、ストレスをためないようにして体調を整えることが大切です。

疲労を回復させるビタミンB剤のサプリメントを取るのもいいでしょう。

●頭皮への刺激を避ける
フケが出ている=頭皮に炎症が起こっているということです。

ですから、はっきり見えなくとも、小さな傷が頭皮にできており、こういったときに刺激を与えると、そもそものフケ症とは別に、かぶれ(接触皮膚炎)が起こりやすくなります。

フケが治まるまで、カラーやパーマは避けたほうが無難です。
以上のケアを行っても、かゆみが強いときは、皮膚科を受診しましょう。

治療薬は、マラセチア菌を撃退する抗真菌薬の塗り薬、かゆみが強いときは外用のステロイド剤、ビタミンB剤などを処方します。
これらの薬は、フケやかゆみといった症状改善に有効です。

かゆみは受診を考える大きな目安となりますが、症状が長期に及ぶ場合、尋常性乾癬など、ほかの病気が潜んでいる可能性もあります。
フケがとまらない場合も、皮膚科で相談しましょう。

自宅での頭皮ケアのコツ

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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