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大根おろしは腸内環境改善食!栄養効果は先(下部分)の方が高い

大根おろしは腸内環境改善食!栄養効果は先(下部分)の方が高い

私は、「腸を整えることが健康の要」と考えていますが、その腸を整える食事として「大根おろし」ほど優れた食べ物はないからです。私たちが病気になるのは、今まで日本人が食べてこなかった、体質に合わない食事をするようになったからです。【解説】森下敬一(お茶の水クリニック院長)

解説者のプロフィール

森下敬一(もりした・けいいち)
医学博士。お茶の水クリニック院長。
1928年生まれ。新しい血液生理学を土台にした自然医学を提唱し、慢性病、難病に苦しむ数多くの人々を根治させ国際的評価を得ている、自然医学の最高権威。
国際自然医学会会長、中国・瀋陽薬科大学客員教授、吉林省氣功保健研究所客員教授(名誉所長)、グルジア・トビリシ国立医科大学名誉教授、旧ソ連グルジア・アブハジア・アルメニア各長寿学会名誉会員。
近著に『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』(講談社+α新書)がある。

●お茶の水クリニック
東京都文京区本郷1-7-3唐木ビル3階
TEL 03-3814-6786/6622
http://morishita-med.jp/

日本人は「体質に合わない食事」で腸内環境が悪化している

私は長年、全世界の長寿郷を訪ねて長寿者の食事を調査し、食事と健康について研究してきました。
その経験から、「食事こそ、健康な体を作る源である」と考え、食事指導による病気の治療にも当たってきました。

そして、「多くの病気が、食事を変えれば治る」と確信するに至りました。
私たち日本人は、古来、穀類と野菜を中心にした食事を取ってきました。

ごはん、みそ汁、漬物という伝統的な和食は、日本人の体質に最も合い、健康にとってもベストな食事です。
その伝統的な食事に、ぜひとも付け加えていただきたいのが、大根おろしです。

私は、「腸を整えることが健康の要」と考えていますが、その腸を整える食事として、大根おろしほど優れた食べ物はないからです。
私たちが病気になるのは、今まで日本人が食べてこなかった、体質に合わない食事をするようになったからです。

食の欧米化、肉食化によって、日本人の腸内環境は著しく悪化してしまいました。
肉をはじめとする動物性たんぱく質は、腸内に悪玉菌を増やして異常発酵を起こし、有害物質を発生させます。

できた有害物質は、血液に乗って全身をめぐり、組織に炎症を起こします。
また、腸内の異常発酵によって、血液はドロドロになります。

すると、血管が硬くもろくなるとともに、血圧が上がりやすくなり、血栓もできやすくなります。
こうしたことが、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、脳卒中などの重大な病気を引き起こすのです。

それを改善するには、まず腸内環境を整えることが重要です。
大根おろしには、ジアスターゼなどの消化酵素や、食物繊維が豊富に含まれています。

これらの成分は、食物の消化・吸収を助けるとともに、腸内の異常発酵を防ぎ、有害物質の発生を抑えてくれます。
有害物質の発生が抑えられれば、腸内環境が整い、血液がきれいになります。

これこそ健康の基本である「整腸浄血」で、まさに大根おろしは、腸の毒消しをしてくれるのです。
私は週に1回、たっぷりの大根おろしと一緒に、焼き魚を食べます。

魚の塩焼きに大根おろしを添えるのは、腸の中に発生する異常な酸化分解物質を抑えるためで、これも先人たちが残した貴重な生活の知恵でしょう。

腸の毒消しをしてくれる「大根おろし」の効果

それを改善するには、まず腸内環境を整えることが重要です。
大根おろしには、ジアスターゼなどの消化酵素や、食物繊維が豊富に含まれています。

これらの成分は、食物の消化・吸収を助けるとともに、腸内の異常発酵を防ぎ、有害物質の発生を抑えてくれます。
有害物質の発生が抑えられれば、腸内環境が整い、血液がきれいになります。

これこそ健康の基本である「整腸浄血」で、まさに大根おろしは、腸の毒消しをしてくれるのです。
私は週に1回、たっぷりの大根おろしと一緒に、焼き魚を食べます。

魚の塩焼きに大根おろしを添えるのは、腸の中に発生する異常な酸化分解物質を抑えるためで、これも先人たちが残した貴重な生活の知恵でしょう。

辛み成分「イソチオシアネート」の成分に注目

腸の毒消しは、消化酵素や食物繊維などによってもたらされますが、大根おろしには、それ以外にもさまざまな成分が含まれています。
その中で注目されるのは、大根おろしの辛味成分です。

大根をすりおろすなどして、組織を傷つけると、そこにある酵素が活性化されて、「イソチオシアネート」という新しい辛味成分が作られます。

この辛味成分には強い抗酸化作用があり、血液をサラサラにしたり、発ガン物質を抑制する抗ガン作用が期待されています。

辛味成分を作る酵素は、大根の先のほうに多いため、先に行くほど大根おろしは辛くなります。
そして辛いほど、薬効は高くなります。

また大根の皮には、ビタミンPやビタミンC、カルシウムなどの栄養成分が含まれています。
ビタミンPには、毛細血管を強化したり、血圧の上昇を抑制する作用があります。

これらの成分も、高血圧や糖尿病、脳出血など、生活習慣病の改善・予防に役立ちます。

皮ごとおろしてすぐに食べること

こうした大根おろしの効能を最大限に生かすには、大根を皮ごとすりおろして食べるのがいちばんです。

どんな野菜も、皮と皮のすぐ下の部分に、その野菜の有効成分が凝縮されています。
大根も例に漏れず、酵素やビタミン類、食物繊維、辛味成分などは、皮とその下にたっぷり含まれています。

それらの有効成分の多くは、加熱すると活性が失われてしまうので、生の大根を皮付きのまますりおろす、大根おろしがいいのです。
食べ方は、しょうゆをかけるだけのシンプルなものが、いちばんおいしく、あきがきません。

また、ハチミツ(加熱せずに作られた生のハチミツがお勧め)とまぜると、セキ、声がれ、のどの痛みに著効を奏します。
大根おろしは、おろしたら時間を置かずに食べてください。

時間を置くと、成分が酸化・分解され、栄養価が失われます。
おろした汁にも有効成分が溶け出していますから、搾らずに、汁も一緒に食べます。

食べる量に決まりはありませんが、毎日、小鉢に軽く1杯を目安にするといいでしょう。

おすすめの大根おろしの食べ方

大根をまるごと食べて健康に生かす

大根おろしのほか、昔からの食べ方である、浅漬けやたくあんも、お勧めの食べ方です。
塩漬けにしてその日のうちに食べる浅漬けは、大根おろしとほぼ同様の効能があります。

一方、たくあんは、水分が飛んで有効成分が凝縮しており、その過程で、浅漬けにはない別の有効成分も生成されます。
どちらも材料は大根ですが、出来上がった漬物は、別物と考えたほうがいいでしょう。

また、大根を煮ると、熱に弱い成分は壊れてしまいますが、煮大根には煮大根のよさがあります。
大根の繊維の中に、だしの有効成分とうま味がしっかり吸着されて、また別の栄養効果が得られるのです。

さらに、捨てられてしまうことが多い大根の葉には、葉緑素(クロロフィル)やビタミンA、C、K、カリウム、カルシウムなどの有効成分が豊富に含まれています。

ビタミンAやKは脂溶性(油に溶ける)のビタミンなので、油で炒いためると、それらの効能を効率的に取ることができます。

このように、大根は捨てるところが一つもなく、どんな方法でもおいしく食べられる野菜です。
ですから、葉も皮も捨てずに、まるごと食べて、一物全体の恩恵をいただいてください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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