
肌がジュクジュクしてかゆみもひどくなる一方
昨年3月から、我が家では毎日、肉や魚を骨ごと煮込んだ骨スープを飲むようになりました。息子の治療で、桑島内科医院の桑島靖子先生に相談したことがきっかけです。
現在30代の息子は、20代前半から顔に赤いブツブツが出始め、皮膚科でアトピー性皮膚炎と診断されました。ステロイドの塗り薬を処方されましたが、よくなったり悪くなったりをくり返していました。
数年すると全身にアトピーが広がり、肌がジュクジュクしてかゆみもひどくなりました。何軒も病院を回りましたが、どの病院でも処方される薬はステロイドで、量が増えるだけです。
アトピーがひどくなるにつれ、息子は治療に不信感を募らせ、薬を使わなくなりました。肌の状態は悪くなる一方で寝込む日も多くなり、家の仕事も手伝えなくなりました。
夫も私も心配でたまらず、息子を桑島先生の医院に連れて行きました。血液検査を受けると、息子は極端な栄養不足になっていると判明。腸が弱り、食事の栄養を十分に消化・吸収できなくなっていたのです。
そんな息子に桑島先生が勧めてくださったのが、栄養が豊富で消化にいい骨スープでした。私は、「息子の体にいい物がようやく見つかった!」とうれしくなり、早速、鶏ガラで骨スープ作りを始めました。
おいしいスープを作るコツは、鶏ガラの下処理とアク取りをすることです。私の場合、鶏ガラを水に一晩漬けて血抜きしてから、一度ゆでこぼします。そして、圧力鍋に移し、野菜も入れて弱火で1時間加圧したら、スープをざるでこして完成です。飲む前に少し塩を入れて、ポットで保温します。
「息子さんには、スープを1ℓ以上、お茶がわりに飲むように」と桑島先生にアドバイスされていたので、息子はガブガブとスープを飲み、私はせっせとスープを作り続けました。
鶏ガラを1回で捨ててしまうのはもったいないので、私は「二番煎じスープ」を作りました。圧力鍋に鶏ガラと水を入れ、再度30分加熱するだけでできます。二番煎じといえども、だしは意外と出ます。
夫はこのスープに少しだけ塩を入れ、毎朝お椀に2杯ほど飲みました。私もお茶がわりに飲んでいました。また、みそ汁やポトフ、卵焼きなど、料理にも活用しました。
野村さんの骨スープの作り方

息子はかつての色白肌に。夫も黒髪が増えた!
骨スープを飲むようになって1ヵ月後、息子の肌の赤みやジュクジュクが、少しずつよくなっていきました。そして半年後、息子の肌は、色白だったかつてのように、すっかりキレイになったのです。
少しかゆみは残っていますが、8~9割まで回復し、仕事の復帰にも意欲を見せています。親として、こんなにうれしいことはありません。
半年後には、夫や私にも変化がありました。
夫の左の目尻にできていた直径1㎝の大きなシミが、ほとんど消えたのです。スープを飲み始めて3ヵ月経ったあたりから、夫のシミが薄くなったことには気づいていましたが、まさか消えてしまうとは! さらに、ゴマ塩頭だった夫の頭も、黒い毛の割合が、明らかに増えたように思います。
そして私は、鏡を覗く度に肌が少しずつ白くなり、顔にくっきり刻まれていたほうれい線が、薄くなっていきました。肌がしっとりとうるおい、弾力が出てきたおかげかもしれません。冬でも肌は乾燥しなくなり、骨スープの威力を日々感じています。
最近、息子は鶏ガラスープのかわりに、煮干しの骨スープも飲んでいます。煮干しとコンブを使った昔ながらのだしも、かなり気に入っているようです。
骨スープに出合ったおかげで、「体は食べ物でできている」と実感する毎日です。家族全員が健康に暮らすために、これからもいろいろな材料を使って、おいしい骨スープ作りに挑戦したいと思っています。
アミノ酸が十分吸収されアトピー肌の改善を促進(桑島内科医院副院長 桑島靖子)
骨スープは、腸の炎症を改善し、栄養の吸収能力を高めます。体のすみずみまで栄養が届くので、全身の細胞が活性化します。息子さんは、肌の再生を促すアミノ酸などが十分に吸収されたことで、アトピー性皮膚炎が改善しました。
ご主人のシミが消えたのは、肌の新陳代謝が活発になり、シミを作るメラニンの分解が進んだものと思われます。骨スープに含まれるコラーゲンは、肌にハリをもたらし、リフトアップ効果が期待できます。これにより野村さんのほうれい線も薄くなったのでしょう。