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ほうれい線も脂肪もつまんで解消!「整膚」の美容効果

ほうれい線も脂肪もつまんで解消!「整膚」の美容効果

シミ、シワ、たるみ、くすみ、ほうれい線など、女性の抱える肌の悩みは尽きません。こうしたトラブルが現れると、一気に老けた印象になってしまいます。そんな肌トラブルを、自分の指先一つで手軽に改善できるのが、肌つまみです。【解説】蔡晶(整膚美容師会会長)

シミ、たるみなど美肌の大敵は肌に与える圧迫

シミ、シワ、たるみ、くすみ、ほうれい線など、女性の抱える肌の悩みは尽きません。
こうしたトラブルが現れると、一気に老けた印象になってしまいます。

そんな肌トラブルを、自分の指先一つで手軽に改善できるのが、肌つまみです。
肌つまみは、1992年に、名古屋で徐堅先生が創始した「整膚」という健康法です。

肌をつまむことで、自然治癒力の向上、疲労回復など、さまざまな健康効果が現れます。

そして、肌の若返りなど、美容法としても優れた作用が得られるのです。

シミ、シワ、たるみ、くすみなどの肌トラブルの原因は、紫外線や加齢、ストレスなどいろいろありますが、最大の原因は、圧迫による毛細血管の減少です。

そのもっとも悪化した例が褥瘡(床ずれ)ですが、日常生活の中で肌に与えているちょっとした圧が、毛細血管にダメージを与えています。

例えば、ほお骨付近はシミができやすい場所ですが、洗顔やタオルでふくとき、化粧水をぬるときに、無意識に肌を押していないでしょうか。
横向きで寝たり、ほお杖をついたりする癖はありませんか?

その圧力が、表皮の最下層にあるメラノサイトを刺激して、シミの原因となるメラニンが過剰に作られます。
また、肌のすぐ下にある毛細血管が損傷するため、筋肉が硬くなって血流が悪くなります。

その結果、肌の新陳代謝であるターンオーバーが滞り、弾力性とみずみずしさ、ハリが失われます。
そして、シミ、シワ、たるみ、くすみなどの肌トラブルとして、現れてくるのです。

その逆に、肌を引っ張ると、衰えていた毛細血管が元気になり、血流が改善され、酸素や栄養が行き届いて、肌細胞が若返ります。

代謝も活発になるので肌に潤いが生じ、ツヤや弾力が生まれ、シミ、シワ、たるみ、くすみが改善されて、皆さん、本当にきれいな肌となります。

下の写真のお二人は、朝晩5分ずつ顔の肌つまみを行った方たちです。
大きく目立っていたシミがきれいに消えているのが一目瞭然です。

シミ以外の部分の肌も、透明感と潤いが増し、とても若返って見えます。
もちろん私も毎日肌つまみを行っています。現在48歳ですが、おかげさまで肌がきれいだとほめられたり、実年齢よりも若く見られることが多いです。

顔の肌つまみを行うときに、いちばん注意していただきたいのは、できるだけ軽くやさしくつまむことです。
ブドウの皮をむくときのように、そっとつまんでください。

顔の肌は体のほかの部分に比べて薄いため、決してつねったり強く引っ張ったりしてはいけません。
特に、目の周りの肌は0.5㎜と非常に薄いので、細心の注意を払って行うようにしてください。

脂肪の燃焼を促し大幅減量に成功

肌つまみは、肌をきれいにするだけでなく、体のシェイプアップにも役立ちます。
例えば、年齢を重ねるごとにおなかがポッコリ出て、体のラインがくずれてきたことを気にしている女性は多いものです。

おなかを皮下脂肪ごとつまむようにすると、ポッコリした下腹がへこみ、三段腹や太鼓腹を解消することができます。
実際に肌つまみで15㎏、18㎏と大幅減量に成功した人も大勢いらっしゃいます。

このように、体が引き締まるのはなぜでしょう。
肌をつまむと、血行が促進されて、リンパ(体内の余分な老廃物、水分、毒素などを運び出す体液)の流れもよくなります。

すると、皮下脂肪の代謝がよくなり、脂肪細胞の周りにこびりついた老廃物が排出されます。
そのため、脂肪細胞も新陳代謝が進み、確実にやせることができるというわけです。

よくダイエットでは、部分やせは難しいといわれています。
しかし、肌つまみを行えば、やせたい部分の皮下脂肪が燃焼し、思いどおりに細くすることができます。

そこで、同じ要領で、二の腕、お尻、太もも、ふくらはぎなど、気になる部分の皮膚をつまんで細くしていけば、理想の体形に近づけることも可能です。
つまんだ部分の肌は、細くなるだけでなく弾力も生まれ、若返り効果も得られます。

誰でも簡単にできる美容法なので、ぜひ役立ててみてください。

ピンとしたハリと透明感のある素肌になる

目じりのシワとほうれい線が目立つと、一気に老けて見えるので、気にする人が非常に多いものです。

肌つまみは肌に弾力と潤いを取り戻すのに最適な美容法です。
続けていると、ピンとしたハリと透明感のある素肌がよみがえってきます。

コツは、軽く斜め上方に引き上げるようにつまむこと。
肌に垂直につまんで引っ張るのが肌つまみの基本ですが、シワやたるみの解消では、斜め上方に引っ張ることを意識してください。

また、顔は全体に力を入れずソフトにつまむ部分ですが、デリケートな目の周囲は特にやさしくゆっくりていねいに行ってください。
ほお骨辺りはシミができやすい部分でもありますが、肌つまみはシミの解消にも有効です。

皮下脂肪まで大きくつかみ引っ張る

いつでも美しくスリムな体形を維持したい女性にとって、ダイエットは永遠の悩みですね。
しかし、無理な食事制限でやせようとすると、やせたのだかやつれたのだかわからなくなってしまうことがあります。

その点、肌つまみによるダイエット・シェイプアップは非常に健康的です。
血液やリンパの流れが促進され、体温が上昇します。

それにともなって、ホルモンの分泌や新陳代謝が活性化し、脂肪が燃えやすくなり、やせられるのです。
引き締めの肌つまみのコツは、皮下組織までしっかりつまんで引っ張ること。

脂肪が多いかたは指先だけでなく、手のひら全体を使って大きくつかみ、脂肪細胞どうしのすき間を空けるようなイメージを持ちながら引っ張るとよいでしょう。

解説者のプロフィール

蔡晶
1994年、留学のため来日。経営学を学びながら、整膚学園で整膚学博士号を取得。1997年から国内外の整膚師養成をはじめ、各地で講演、整膚指導を行う。2010年、整膚美肌褥瘡予防協会理事長に就任。テレビ、雑誌などへ多数出演し、整膚の普及を進める。多くの医師の協力を得て、整膚美容法の研究開発や学会発表も多い。『整膚美容法』『整膚と容姿』『ベビー整膚』『一石二鳥美と健康の整膚』(以上整膚学園刊)など著書多数。整膚美容師会

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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