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【耳鳴り】原因を知れば改善できる!あきらめる前に試したい「生活習慣のセルフチェック」

【耳鳴り】原因を知れば改善できる!あきらめる前に試したい「生活習慣のセルフチェック」

耳鳴りは治らない。そう思って、あきらめている人は多いのではないでしょうか。しかし、あきらめるのは、ちょっと待ってください。耳鳴りには、必ず原因や、原因を作り出している日常生活の習慣があります。その習慣を改めるだけで、耳鳴りはかなり改善するのです。【解説】坂田英明(川越耳科学クリニック院長)

耳や脳に負担をかける生活の習慣がある

耳鳴りは治らない。そう思って、あきらめている人は多いのではないでしょうか。
しかし、あきらめるのは、ちょっと待ってください。

耳鳴りには、必ず原因や、原因を作り出している日常生活の習慣があります。その習慣を改めるだけで、耳鳴りはかなり改善するのです。

私たちは毎日の生活の中で、知らないうちに耳や脳に負担をかけています。
そのストレスが長年にわたって蓄積されると、内耳や脳にちょっとした狂いや異変が生じ、耳鳴りを感じるようになります。

原因となる生活習慣は、さまざまです。
人によっては二つも三つもあって、それがしつこい耳鳴りを引き起こしている場合もあります。

しかし原因を突き止め、適切な対応を取れば、ゼロにはできなくても、耳鳴りの9割は減らすことができます。

ゴールは生活に支障をなくすこと

 耳鳴りを改善するには、まず自分の耳鳴りの原因となっている、生活習慣を知ることです。
 下にセルフチェックがあります。これは、私が診療所で使用している耳鳴りの問診票をアレンジしたものです。
 まずは、八つの質問に、答えてみてください。質問の下には、考えられる原因と、セルフケアもあります。きっと、いくつもの項目に、当てはまる人もいるでしょう。
 なお、それぞれの原因の詳しい解説は、あとにあります。
 覚えておいていただきたいのは、目指すゴールは、「生活に支障のないくらいまで耳鳴りを小さくする」ことです。

耳鳴りの原因セルフチェック

耳鳴りを起こす8つの原因

①顎関節症

 あごの周囲に、なんらかの異常が生じている状態のことです。顎関節症であごがずれると、頭を支える首の骨にゆがみが生じます。それにより、脳に血液を送っている首の血管が圧迫され血流が悪化してしまうのです。あごのガクガク鳴る音や、痛みの刺激も内耳に過大な負担をかけます。口呼吸も、耳やあごに負担となります。
 顎関節症の治療をするとともに、口の中央にサージカルテープを軽くはるなどして、鼻呼吸の習慣をつけるとよいでしょう。

②内耳の異常興奮

 耳鳴りは、内耳の有毛細胞が、興奮して異常音を発している状態です。神経を興奮させる作用があるカフェインを含む、緑茶や紅茶、コーヒーを飲めばさらに興奮状態になってしまいます。カフェインを含まない飲み物に変えましょう。
 水は塩素の多い水道水より、天然水を選び、コップ半分ぐらいずつゆっくり飲むようにします。特にお勧めなのは、レモン汁とハチミツを水で薄めて作る「自家製レモネード」。耳の健康によいビタミンCやクエン酸が豊富だからです。

③化学物質の害

 毛染め液の中には、有害な化学物質が多く含まれます。その中の一つがアニリン色素の誘導体です。これは頭皮から脳に染み込み、耳や目の働きをコントロールする前庭小脳に悪影響を及ぼします。しつこい耳鳴りだけでなく、めまいや難聴も起こす危険性もあります。
 毛染めをしたいときは、天然素材のヘナなどを活用しましょう。ただし、うるしアレルギーの人は使えないので、その場合は海藻由来の染料にします。

④毛細血管の血行不良

 内耳には、クモの巣のように細い血管が集まっています。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させるため、内耳に届く血液量と酸素供給を著しく減らします。過去の喫煙も、耳鳴り発症の一因となります。
 タバコが吸いたくなったら、ゆっくり水を飲む、ガムをかむ、歯を磨くといった方法でリラックスしましょう。喫煙者と一緒にお酒を飲むなど、タバコを吸いたくなる状況を避けることも重要です。一人で禁煙が難しければ、禁煙外来を訪ねるのも手です。

⑤薬物中毒・脳の劣化

 農薬や接着剤、塗料などの有機溶剤による中毒症状に、耳鳴りや頭鳴り(148ページ参照)、頭痛、目のかすみなどがあります。長期になると小脳にも異常が出ます。脳は一度変性すると、元に戻すのが難しく、多くの場合、耳鳴りや頭鳴りなどの後遺症が残ります。しかも使用をやめても、症状が進行します。
 有機溶剤を使用するさいは、十分過ぎるほどの換気を行いましょう。仕事で使う場合は、防じんマスクをし、肌を隠す服装にします。

⑥音響外傷

 音には、「音圧」という圧力があります。イヤホンやヘッドホンで、長時間大きな音量で音楽を聞けば、音圧により耳の機能が傷つきます。音響外傷といい、ゲームセンターやパチンコ店、ライブなども注意です。密閉された空間で長時間、大音量にさらされることは内耳が傷つく危険性が高いのです。
 音響外傷による耳鳴りは、治りにくい傾向があります。耳に強い音圧や刺激を与えないように注意し、仕事で騒音にさらされる人は耳栓をするなど対策を忘れないでください。

⑦ヘルペスウイルス

 耳鳴りのほか、頭痛と口内炎をくり返すなら、ヘルペスウイルスが関与しているかもしれません。口唇ヘルペスや性器ヘルペス、帯状疱疹、水ぼうそうなどに感染したことのある人は、免疫機能が落ちているときにウイルスが再活性化します。再活性化すると、耳鳴りやめまい、難聴の原因になります。
 頭痛や口内炎、耳の痛みを伴った耳鳴りが5日以上続く場合は、耳鼻科を受診してください。また、普段から規則正しい生活を心がけ、免疫力を落とさないことも重要です。

⑧ストレス・生活の乱れ・睡眠障害

 ストレスにより、全身の活動力を高める交感神経が過剰に働くと、血液の循環が滞り、内耳や脳に負担をかけて耳鳴りを起こします。耳鳴りの改善には、心身をリラックスさせる副交感神経を優位にする必要があります。そのためには、質のよい睡眠が重要です。
 就寝の1時間前に入浴する、就寝の15分前になったらスマートフォン、パソコン、テレビを見ないなど、夜の過ごし方を工夫しましょう。12時前には寝る、決まった時間に起きて朝日を浴びる、1日3食取るといったことも大切です。

解説者のプロフィール

坂田英明(さかた・ひであき)
●川越耳科学研究所クリニック
埼玉県川越市脇田町103
川越マイン・メディカルセンター川越2階
TEL 049-226-3387
http://www.jikagaku.jp/

川越耳科学研究所クリニック院長。
1988年、埼玉医科大学卒業。
ドイツ・マグデブルグ大学耳鼻咽喉科研究員、埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科副部長、目白大学教授等を経て2015年より現職。
専門はめまい、耳鳴り、難聴、イビキ、睡眠時無呼吸。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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