MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【股関節痛】股関節の炎症、痛みを改善する方法 「歩き方」にコツがある!

【股関節痛】股関節の炎症、痛みを改善する方法 「歩き方」にコツがある!

変形性股関節症の痛みや違和感を改善する「グッド歩行」は、股関節や腰、ひざ、足首への負担が軽く、下半身の筋肉を効率的に鍛える歩行法です。グッド歩行を習慣にすると、下半身の筋肉が徐々に強くなります。それにより股関節の安定性が増し、痛みの改善や予防につながります。【解説】石部基実(石部基実クリニック院長)

変形性股関節症は、かかとから着地する「グッド歩行」で改善する

 股関節の代表的なトラブルである変形性股関節症は、時間をかけて進行します。
 そのため、日ごろから股関節の負担を減らすように意識すれば、股関節の変形は治らなくても、病気の発症を防いだり、進行にストップをかけたりすることができます。

 股関節の負担を減らす方法は主に三つあります。

1 減量で股関節をらくにする

 股関節は上半身の全体重を支えており、体重が1kg増えると股関節への負担は5倍に増えます。反対に、1kg減量すれば、3~10kgもの負担を減らすことができるのです。
 股関節痛を抱える人の半数以上は、肥満か肥満傾向にあり、減量するだけで痛みが激減する例は多数に上ります。

 体重は軽いほうがいいのですが、かといってやせ過ぎはよくありません。筋肉量が不足して関節の動きをサポートできず、痛みが出やすくなるからです。
 適正体重は、「身長m×身長m×22」の計算式で出すことができます。身長1m60cmなら、1・6×1・6×22=56・32kgを目安にしましょう。適正体重なのに痛みが取れない場合は、少しずつ体重を減らして様子を見ます。
 減量のコツは、ごはんやパンなどの炭水化物は腹八分目にして、乳製品は低脂肪タイプにすることです。筋肉の基になるたんぱく質は、脂肪分の少ない肉、魚、大豆製品で取り、野菜もバランスよく食べましょう。

2 グッド歩行を習慣にする

 股関節を守るには、股関節まわりの筋肉の衰えを防ぐことも大切です。ここでご紹介する「グッド歩行」は、股関節や腰、ひざ、足首への負担が軽く、下半身の筋肉を効率的に鍛える歩行法です。
 グッド歩行を習慣にすると、下半身の筋肉が徐々に強くなります。それにより股関節の安定性が増し、下肢(足)の動きがスムーズになって、痛みの改善や予防につながります。
 グッド歩行でポイントになるのは、姿勢と着地です。

●姿勢
 体を真横から見たとき、耳たぶ、肩、腰の中央、股関節、ひざ、くるぶしのやや前方が一直線上になるように立ちます。

●着地
「かかとから着地する」が基本です。足を一歩出したら、かかとから着地し、そのまま重心をつま先へと移し、つま先で地面をけるようにして歩きます。そのさい、頭のてっぺんを糸でつり上げられているつもりで背すじを伸ばし、視線は少し遠くに向けます。

 歩くスピードは、「ゆっくり」を意識しましょう。背すじを伸ばし、かかとからゆっくり着地すると、地面からの衝撃が足首やひざで吸収され、股関節への負担が少なくなります。 
 グッド歩行を今までしていない人は、初めは疲れるかもしれません。慣れないうちは、1日5分程度だけこの方法で歩いてみましょう。正しい姿勢で歩いているかどうかは、商店やビルの窓に自分の姿を映すとチェックできます。

立ち姿勢がつらいようなら、迷わず専門医に相談を

3 日常の動作に要注意!

 日常生活の中には、股関節に負担をかけ、痛みを誘発する動作があるので注意が必要です。例えば、正座そのものは問題ないのですが、正座から立ち上がるときや、座るときに股関節に負担がかかります。正座から次の動作に移るときは、家具などにつかまると股関節への負担が軽くなります。

 草むしりは、ごく短時間だけ行うか、人に任せるのが賢明です。しゃがんだまま体を動かす動作は、股関節に大きな負担となります。
 生活の中で、立ち姿勢を取ることは多いと思います。立っているだけなら、股関節にさほど負担はかかりません。長時間でなければ、家事やレジ打ちの仕事などを行って大丈夫です。立ち姿勢がつらいようなら、迷わず専門医に相談しましょう。

 日本人の特に女性は、股関節を傷めやすい遺伝的な素因を持っています。しかし、以上に挙げた対策を心掛ければ、股関節の若さを保つことができます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
時間にして、だいたい10~15分やっているでしょうか。はっきりした時間がわからないのは、へそさすりをやっているうちに、いつの間にか眠っているからです。自然と眠れるほど、へそさすりは気持ちがいいのです。昼間や夕方にストレッチをするときや、湯船につかっているときに行うこともあります。【体験談】今井千恵子(会社員・60歳)
更新: 2019-03-12 18:00:00
すぐに効果を感じたのは、寝て行う体操です。起床時に行うと、起きてから股関節がらくに動かせることを実感しました。半年ほどたった頃、以前はつらくてしかたなかった家の前の坂を苦もなく上っている自分に気がつきました。スーパーでも、カートに寄りかからずに買い物ができるようになっていたのです。【体験談】石原幸(仮名・主婦・60歳)
更新: 2019-03-04 18:00:00
期待と覚悟を持って受けたキアリ手術は、当初、期待したほど臼蓋と大腿骨頭との間があかなかったと報告を受けました。CPMをやりながら、貧乏ゆすりも行っていたところ、それからは急激に軟骨が再生していったのです。股関節の痛みがなくなると、人生が変わる。それを実感した1年だったと思います。【体験談】白川尚子(仮名・主婦・61歳)
更新: 2019-03-02 18:00:00
思った以上に病状は悪いものでしたが、それでも私は手術を避けたいと思いました。効果が確認できたのは3年後でした。井上先生が驚きつつ、私にレントゲンを見せてくださったときのことは、今もはっきり覚えています。その写真には、軟骨の再生が推察できる黒い線が映っていました。【体験談】田中泰子(主婦・72歳)
更新: 2019-02-02 18:00:00
体がねじれると動かせる範囲が狭くなるため、同じところばかりを使わざるを得なくなり負担が1ヵ所に集中するようになります。そして痛みが出るようになると、今度はそれをかばってほかの部位に負担が行くようになります。その結果、骨の変形が起こり、さらに痛みへとつながっていき負の連鎖が起こるのです。【解説】横井伸幸(横井接骨院院長)
更新: 2019-01-20 18:00:00
最新記事
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
更新: 2019-05-25 18:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt