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マッサージより簡単!23秒で全身の血流が流れ出す「輪ゴム療法」とは

マッサージより簡単!23秒で全身の血流が流れ出す「輪ゴム療法」とは

手と指には、6本の経絡が走っており、その流れに沿って、全身の臓器に対応するツボが集中しています。また、手の5本の指は手足や背、頭など全身の各部分に対応しています。そのため、手や指を刺激することで、全身のあらゆる部位の痛みや不調を改善することができるのです。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)

いちばん負担のない手指の刺激法

私は一般的な鍼灸治療に加え、手や指にあるツボを刺激する「手指鍼」による施術を、20年以上前から取り入れてきました。
手と指には、6本の経絡(気と呼ばれる生命エネルギーの通り道)が走っており、その流れに沿って、全身の臓器に対応するツボが集中しています。

また、手の5本の指は手足や背、頭など全身の各部分に対応しています。
そのため、手や指を刺激することで、全身のあらゆる部位の痛みや不調を改善することができるのです。

手や指は、自分でも簡単に触れることができるのがいいところです。
そこで、私はこれまで多くの患者さんたちに、手や指を刺激するセルフケアをお勧めしてきました。

セルフケアとしていちばん単純な方法は、片方の手で、もう片方の手や指をもむというやり方でしょう。
しかしながら、手をもむのは、慣れていないと意外と負担になることがあります。
一生懸命やりすぎて、かえって疲れてしまったり、肩がこったり……という経験はないでしょうか。

そこで、最近私がみなさんにお勧めしている方法が、輪ゴムを手や指に巻いて刺激する「輪ゴム療法」です。
輪ゴム療法には、いろいろな巻き方がありますが、まずやっていただきたいのが、基本の「指先巻き」です(次の記事を参照)。

これは、5本の指の爪のつけ根辺りに、2本重ねた輪ゴムを巻きつけていき、そのままの状態で、ゆっくりと10回ほど手を握り開きして、指先を刺激するというものです。
こうして、指先を刺激すると、血流がよくなって、体がポカポカと温かくなるのがすぐに実感できるはずです。

指先には毛細血管がもっとも密集している

それもそのはず、指先は体の中でもっとも毛細血管が密集している部位なのです。
そこを刺激することで、全身の血流が改善し、体全体の免疫力(体の防御機構)が向上します。
そして、目がパッと見えやすくなったり、血圧が正常化したり、たくさんの症状が改善するのです。

ちなみに、心臓から流れ出た血液は、たったの23秒で全身を巡り心臓に戻ってきます。
つまり、手の毛細血管に刺激を与えれば、23秒で全身の血流によい影響を与えることができます。
ですから、手指の刺激は23秒以上続けるのがコツです。

輪ゴムを巻いて、手に刺激を与えながら、ゆっくり1秒かけて手を握り、1秒かけて開くというのを10回くり返すと、だいたい23秒になるはずです。
ただし、高脂血症や高血糖、動脈硬化の可能性がある人は、うっ血しやすいので、10秒以内にとどめるようにしてください。

さて、この基本の指先巻きを行ったら、気になる症状を改善するための輪ゴム療法を行ってください。
体に痛みや不調が起こるのは、その部位の血流が悪くなっており、酸素や栄養が十分に届いていないのが大きな原因です。
そこで、輪ゴム療法で、その部位の血流をよくすることで、あらゆる悩みの症状が改善していくのです。

この輪ゴム療法は、ダイエットにも最適です。
輪ゴムの「手の甲巻き」を実行すると、その場でウエストのサイズダウンやヒップアップが実現します。
ダイエットのモチベーションが上がりますから、ぜひ輪ゴムを巻く前後でサイズを測ってみてください。

最初のうちは、輪ゴムを外すとサイズも元に戻ってしまうのですが、くり返すうちに、骨盤が締まった状態を覚え、全身の血流がよくなり、体の代謝が上がって、実際に体重が落ちたり体が引き締まったりしてきます。
それぞれの輪ゴムの巻き方は、症状が出ている体の部位に対応している手や指の部位を、効率よく刺激できるように考えられています。

肩や手やひざ、股関節など、片側に苦痛がある場合は、症状が出ている側の手に巻くのが基本です。
一方、頭痛や腰痛など、どちら側と決められないときには、両方の手に巻くようにしてください。

素早く効果が出るように、輪ゴム2本を用いたやり方をご紹介していますが、巻いたときにきつさや痛みを感じる場合には、輪ゴムを1本にしたり、より大きいサイズの輪ゴムを使ったりして調節してください。
気持ちよく指が圧迫される程度に輪ゴムを巻くのがコツです。

巻くときにあまり輪ゴムを引っ張りすぎないようにすると、強く締まりにくいです。
いずれにしても指がうっ血したり、痛みやしびれを感じた場合は、無理をせず、すぐに輪ゴムを外してください。

次の記事では、症状別の「輪ゴム」の巻き方をご紹介しましょう。

解説者のプロフィール

松岡佳余子(まつおか・かよこ)
アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師。
1948年、和歌山県生まれ。電気鍼による治療「良導絡」の開発者・中谷義雄医師の内弟子として、鍼灸修行をスタート。中国各地(上海、北京、瀋陽、鞍山)の中医薬大学、中医学院にて研修を行う。鍼灸をさらに発展させた手指鍼で、高い効果を上げる。『巻けば即やせ! 手のひらバンドダイエット』(マキノ出版)など著書多数。現在は、最新療法の研究と後進の指導に当たっている。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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