MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【尿漏れ体操】腹圧性尿失禁は自分で治せる 薬不要 骨盤底筋体操で解消できる

【尿漏れ体操】腹圧性尿失禁は自分で治せる 薬不要 骨盤底筋体操で解消できる

女性の尿もれで、最も多いのが腹圧性尿失禁です。女性の尿失禁の3分の1以上がこのタイプです。腹圧性尿失禁の治療には、薬はほとんど効果がありません。症状があまりに深刻な場合は手術という選択肢もありますが、まず最優先で試みていただきたいのが、骨盤底筋を鍛える骨盤底筋体操です。【解説】楠山弘之(永弘クリニック院長)

腹圧性尿失禁の人の約7割は、骨盤底筋体操だけで尿もれが改善

 中高年の女性の尿もれで、最も多いのが腹圧性尿失禁です。私の臨床経験では、女性の尿失禁の3分の1以上が、このタイプです。
 同様に多いのが過活動膀胱で、両方の混合されたもの(混合性尿失禁)が、それに続きます。
 混合型も含めると、尿失禁に悩む女性の約7割に、腹圧性尿失禁が見られます。

 腹圧性尿失禁の最大の特徴は、おなかに強い力(腹圧)がかかったときに、尿をもらしてしまうことです。

・重いものを持ち上げたり、動かしたりしたときに、尿をもらしたことがある

・セキやくしゃみ、大笑いをしたときに、もらしたことがある

・走ったり、運動したりしたときに、もらしたことがある

 これらの症状に一つでも当てはまるものがある人は、腹圧性尿失禁と考えられます。

 腹圧性尿失禁の治療には、薬はほとんど効果がありません。 症状があまりに深刻な場合は手術という選択肢もありますが、まず最優先で試みていただきたいのが、骨盤底筋を鍛える骨盤底筋体操です。

 腹圧性尿失禁には、この体操がきわめて有効です。
 腹圧がかかると尿がもれてしまう大きな原因は、骨盤の底の部分にハンモック状に広がり、膀胱や子宮、尿道などを支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉群が、加齢や出産の影響で衰えてしまうことです。

 骨盤底筋は、骨盤内の臓器を正しい位置に支えるとともに、尿道や肛門を締める働きをしています。骨盤底筋の力が弱ると、ちょっと腹圧がかかっただけで尿道がゆるみ、尿がもれてしまうわけです。

 したがって、骨盤底筋体操で骨盤底筋を鍛えることにより、腹圧性尿失禁の改善や予防ができます。腹圧性尿失禁の人の約7割は、骨盤底筋体操だけで尿もれが改善します。

 骨盤底筋体操は、どこでも簡単に、短時間でできる体操ですが、毎日継続して行うことが大切です。起床時やテレビを見るとき、通勤電車の中など、毎日の習慣となっている行動のついでに体操を行うと、忘れず続けやすいでしょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
骨盤底筋を鍛えるための体操は、現在多くの医療機関で推奨されています。しかし、やり方をプリントされた紙を渡されるだけなど、わかりずらく続けにくい場合がほとんどです。そこでお勧めしたいのが、おしぼり状に巻いたタオルを使った「骨盤タオル体操」です。【解説】成島雅博(名鉄病院泌尿器科部長)
更新: 2019-04-22 18:00:00
足の甲に包帯を巻いて2~3日後には、足がむくまなくなりました。以前のように、足がむくんで靴が痛いということもありません。むくみが解消したおかげか、明け方に尿意を感じて目が覚めることがなくなりました。そのため、従来どおり、熟睡するリズムが戻ったのです。【体験談】上田雅代(仮名・看護師・57歳)
更新: 2018-12-27 18:00:00
効果はすぐに実感しました。食べ始めて2~3日で、夜のトイレの回数が2回に、1~2週間で1回に減ったのです。この変化には、自分でも驚きました。私は、毎朝職場で重機をチェックし、点検表をつけています。今は、老眼鏡を使うのは薄暗い曇りの日だけで、晴れた日は老眼鏡を使っていません。【体験談】佐藤徳雄(重機オペレーター・71歳)
更新: 2018-12-12 18:00:00
足の甲にある「抜け道血管」も、足の冷えやむくみ、夜間頻尿の原因となります。正式には「動静脈瘻」といい、解剖学の教科書にも記載されている血管です。本来なら指先の毛細血管まで流れていくはずの動脈血が、抜け道血管を通って静脈に流れ込むと、足先は血流不足になって冷えてしまいます。【解説】佐藤達朗(サトウ血管外科クリニック院長)
更新: 2018-11-30 18:00:00
夜間頻尿が1回減ると、睡眠時間は2時間延びるといわれています。塩分過多の人は、減塩するだけで、睡眠の質が大幅に改善するわけです。夜間頻尿の患者さんに、自分でできる対処法として、減塩といっしょにお勧めしているのが、昼間に行う「かかと落とし」です。【解説】松尾朋博(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学助教)
更新: 2018-11-21 17:00:00
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
更新: 2019-06-06 18:00:00
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
更新: 2019-06-05 18:00:00
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)
更新: 2019-06-04 18:00:00
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
更新: 2019-06-03 18:00:00