【美容皮膚科医も愛飲】 シミ、シワを予防する生姜入りホットトマトジュースの効果

【美容皮膚科医も愛飲】 シミ、シワを予防する生姜入りホットトマトジュースの効果

シミやシワを防ぎ、いつまでも美しく若々しい肌を保つためには、肌の内側で体内に発生した活性酸素を除去する力を維持しておくことが、とても大切になります。そのために私が朝食に飲んでいるのが、ショウガのすりおろしとチアシードオイルを加えた、ホットトマトジュースです。【解説】佐藤やすみ(恵比寿やすみクリニック院長)


佐藤やすみ
順天堂大学病院で研修後、都内スキンケアクリニック院長を経て、2011年、恵比寿やすみクリニック開業。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は2万例を超える。女性誌の美容ページなどでオリジナルの美肌術を紹介することも多数。

美肌と体形維持に有効な特製ドリンク

 シミやシワを防ぎ、いつまでも美しく若々しい肌を保つためには、肌の外側から紫外線対策をしっかりするとともに、肌の内側で体内に発生した活性酸素を除去する力を維持しておくことが、とても大切になります。

 そのために、私が5年ほど前から朝食に飲んでいるのが、ショウガのすりおろしとチアシードオイルを加えた、ホットトマトジュースです。

 作り方は実に簡単です。コップ1杯(150~200mlくらい)の無塩のトマトジュースに、親指大のショウガをすりおろして混ぜ、電子レンジで60℃ぐらいまで温めて、最後にチアシードオイルを小さじ半分ほど垂らせば出来上がりです。

 このホットトマトジュースは、強力な抗酸化作用、血流と代謝を促す作用、むくみ解消作用があり、美肌と体形の管理にとても効果的なのです。

 紫外線を浴びると、シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルが起こります。
これは「光老化」と呼ばれ、紫外線によって発生した活性酸素が、肌細胞にダメージを与えることが原因です。

 活性酸素の攻撃を受けると、それ以上の肌細胞のダメージを防ぐために、表皮の底にある基底層にあるメラノサイトから、黒色メラニンが大量に放出されます。肌を黒くしてバリアを作り、肌の奥にまで紫外線が届かないようにしているのです。

 通常、黒色メラニンは肌細胞のターンオーバー(入れ替わり)とともにはがれ落ちます。
しかし、皮膚の脂質が活性酸素によって過酸化脂質となり、メラニンを含む細胞と結びつくと、シミはより濃く、根深くなります。

 さらに、活性酸素は肌の土台である真皮層で、肌の弾力やハリを保っているコラーゲンやエラスチンにも悪影響を及ぼします。肌の奥で網の目のように張り巡らされ、柔軟な弾力で肌を支えているコラーゲンを硬くもろくして、シワやたるみの原因となるのです。

 こうしたさまざまな肌老化の原因となる活性酸素は紫外線のほか、ストレスや喫煙、空気汚染などいろいろな要因が重なって発生するため、すべてを防ぐことは不可能です。
そのため、できてしまった活性酸素を体の内側で消去して、活性酸素のもたらす害を最小限に抑えることが重要です。

 トマトには、抗酸化作用の高いβカロテン(プロビタミンA)やリコピンなどのカロテノイド、ビタミンCやEなどのビタミンが含まれています。
特にジュースでとることで、リコピンを効率よく摂取することができます。一般的なトマトに比べて、トマトジュースの原料となる完熟赤色系トマトは、リコピンの含有量が3倍も多いのです。

トマトには、食物繊維もたっぷりと含まれているので、腸内環境が整い、便秘の解消にも役立ちます。

ダイエットに役立つオメガ3系オイル

 また、カロリーは低いのに、満腹感がしっかり得られるので、忙しい朝の朝食代わりに最適です。朝食をトマトジュースにして、パンやご飯などの糖質をとらないようにすると、血糖値が急激に上がりにくくなり、糖化が起こりにくくなります。

 糖化とは、糖質とたんぱく質が結びつく現象で、「細胞のコゲ」などと表現されます。糖化は、活性酸素による「細胞のサビ」と同様に、肌細胞を劣化・老化させるため、糖化を防ぐこともアンチエイジングに非常に有効なのです。

 ショウガを加えているのは、血行をよくして体を温め、体の新陳代謝を高めてくれるからです。新陳代謝がよくなれば、食べ物からとったエネルギーをスムーズに消費でき、ダイエット効果につながります。
実際、飲むとショウガの温め効果で、体がポカポカしてくるので、代謝が上がったことをすぐ実感できます。

 もう一つ加えている「チアシードオイル」は、シソ科の植物「チア」の種から抽出した油です。
 体内では合成できず、必ず摂取する必要がある、αリノレン酸などの「オメガ3系脂肪酸」です。チアシードオイルのほか、エゴマ油、アマニ油、魚油(DHA、EPA)などに多く含まれています。

 オメガ3系脂肪酸は、油ではありますが、血液をサラサラにして血流をよくしたり、中性脂肪やコレステロールを減らしたり、体温を上げてエネルギー代謝をよくする働きを持ち、ダイエットに役立つことから、積極的に摂取したい油なのです。

 また、トマトジュースにショウガを加えただけだと、ピリピリした感じがしますが、チアシードオイルを加えることで、マイルドな味になり、リコピンの吸収率も高まります。

トマトジュースにショウガのすりおろしを加えてレンジでチン!チアシードオイルを加えて出来上がり!

夜飲んでおくと翌朝にはむくみがスッキリする

 トマトに含まれるカリウムには、体内の過剰な塩分を排出する働きもあります。むくみ解消の効果があるので、むくみが気になる夜にトマトジュースを飲んでおくと、翌朝すっきりとしているはずです。
むくみ解消効果を高めるために、無塩タイプのトマトジュースがお勧めです。

 ホットトマトジュースは、1日に1回飲むのがいいでしょう。例えば、紫外線を受けやすいと予想される日は、予防として朝に飲んでおき、紫外線を受けてしまった日は肌の修復を促すために夜に飲むといった飲み方がお勧めです。
ぜひトマトジュースをおいしく飲んで、美と健康の増進に役立ててください。

 ただし、トマトジュースを飲みすぎると、人によっては肌が黄色くなってくる場合があります。これは、色素成分のカロテノイドのとりすぎが原因で、皮膚に色素が沈着し、肌が黄色くなる柑皮症という症状です。

 トマトのリコピンもカロテノイドの一種なので、柑皮症を起こすことがあるのです。
肌色が変わる以外は無害ですし、カロテノイドの摂取を控えれば自然に元に戻りますが、肌色が気になる人は、飲む量や頻度を調整してください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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