MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【女性の尿トラブル】原因は骨盤のゆがみ「仙骨カイロ」で排尿障害を改善

【女性の尿トラブル】原因は骨盤のゆがみ「仙骨カイロ」で排尿障害を改善

骨盤がゆがむと、その中におさまっている臓器があるべき位置からずれてきます。すると膀胱や尿道が圧迫されて、尿のトラブルが起こりやすくなります。こうしたトラブルは、骨盤のゆがみを取って臓器を本来の位置に戻すと、速やかに改善します。【解説】山本あやの(出張整体「ゆくり」代表・整体師)

解説者のプロフィール

山本あやの
女性専用の出張整体師。産後の骨盤ケアのほか、肩こり、腰痛、手足のしびれ、むくみの施術に定評がある。

骨盤を起こして座ると尿の出が改善

私は、女性専門の出張整体をしていますが、年齢を問わず多いのが、尿のトラブルです。

その原因の一つに、骨盤のゆがみがあります。女性は出産で骨盤がゆがみやすくなりますが、骨盤がゆがむと、その中におさまっている臓器が、あるべき位置からずれてきます。すると、膀胱や尿道が圧迫されて、尿のトラブルが起こりやすくなります。

こうしたトラブルは、骨盤のゆがみを取って、臓器を本来の位置に戻すと、速やかに改善します。実際に骨盤を調整すると、尿がチョロチョロしか出なかった人が、直後にジャージャー出るようになったり、頻尿の人のトイレの回数が減ったりしてきます。

骨盤調整のセルフケアとして、私がお勧めしているのが、「骨盤起こし」と「仙骨カイロ」です。

骨盤がゆがむ原因に、お産や加齢がありますが、見落とせないのが普段の姿勢です。

みなさんは座るとき、どんな姿勢で座っていますか。背もたれに背中をもたせかけ、浅く腰掛けていないでしょうか。こういう姿勢で座ると、骨盤が後ろに倒れて、骨盤の形がゆがんできます。当然、中の臓器の位置もずれて、膀胱や尿道が圧迫されてしまいます。

それだけでなく、元気もなくなってきます。イヌやネコは、体が弱ると、しっぽが下に丸まって入り込みます。動物のしっぽは、人間でいうと仙骨の先についている尾骨。仙骨は骨盤の真ん中にある重要な骨ですが、仙骨が寝てしまうと、その先の尾骨が丸くなって内側に入ってしまいます。すると、動物と同じように、人間も、気力や体力が衰えてしまうのです。

そこで、座ったときに仙骨が寝ないように、骨盤を起こして座ります。これが、骨盤起こしです。座る前に、お尻を後ろに引っ張り上げるように持ち上げて、そのまま座ります。こうすると骨盤が立って、よい姿勢で座ることができます。

骨盤が立ったよい姿勢で座ると、骨盤が正しい形と位置を維持できるようになります。それによって骨盤内の臓器も正しい配置に戻り、膀胱や尿道への圧迫が取れてきます。

排尿に関する神経と深い関連がある仙骨

それと一緒にやっていただきたいのが、仙骨を使い捨てカイロで温める、仙骨カイロです。

骨盤の中心にある仙骨からは、膀胱や子宮、卵巣などにつながる神経が出ています。仙骨を温めると、この神経の働きがよくなります。

また、おなかが温まり、骨盤内の血流が改善するので、冷えが解消し、自律神経(内臓や血管の働きを支配する神経)のうちの副交感神経が優位になって、心身がリラックスします。

こうした作用が、排尿にもよい影響をもたらします。骨盤起こしと一緒にすれば、その相乗効果で骨盤内の循環がさらによくなり、尿トラブルの改善に役立つでしょう。

仙骨カイロは、お尻の割れ目の少し上に、使い捨てカイロをはるだけです。冷えが強い人は、お尻の左右のほっぺ(ふくらみのてっぺん)や、丹田(へその下)にもはるといいでしょう。低温ヤケドを防ぐため、下着を重ねばきするなどして、必ず温度を調整してください。

加えて、座布団に使い捨てカイロを置いて座り、肛門周辺を温めると、骨盤の底で膀胱や尿道を支えている骨盤底筋群も温められて、排尿にもよい影響が出ます。

ただし、細菌の感染による急性膀胱炎の人は、温めると症状が悪化するおそれがあるので、仙骨カイロは行わないでください

仙骨や骨盤まわりは、女性にとってとても大事なところです。普段から骨盤を立てて座り、骨盤周辺を温めておくことは、尿トラブルだけでなく、冷え症や生理痛などの改善にも役立ちます。ぜひ習慣にしていただきたいと思います。

「骨盤起こし」と「骨盤カイロ」のやり方

「骨盤起こし」のやり方

お尻の左右に両手のひらを当て、手のひらでおしりを持ち上げるように引っ張り上げ、そのままの状態で座る。
座っているうちに姿勢が悪くなってきたら、その都度、同様に座り直す。

「仙骨カイロ」のやり方

使い捨てカイロを、お尻の割れ目の少し上にはる。
※低温ヤケドにならないよう、下着を重ねばきするなどして、温度調節をする。
※最初は1日1〜2時間行い、症状が軽減するようであれば、時間を長くしていくとよい。
※お尻の左右両方のほっぺ(ふくらみのてっぺん)と、丹田(へその下)にもカイロをはると、より骨盤内部が温まる。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
歩くとひざが痛くなる、腰が重くなる、どっと疲れが出る。私なら、まず「浮き指」を疑います。詳しく調査した結果、現代日本人男性の6割、女性の7割が浮き指であることがわかったのです。浮き指とは、文字どおり「足の指が浮いている」状態を指します。【解説】阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)
更新: 2019-06-18 18:00:00
鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)
更新: 2019-06-17 18:00:00
玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)
更新: 2019-06-16 18:00:00
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt