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【足裏のもみ方とコツ】足指まで「すきまなく、深く」痛いほど効果

【足裏のもみ方とコツ】足指まで「すきまなく、深く」痛いほど効果

足をもむ官足法は自分でできます。実践すれば必ず健康になります。「足をもめば健康になる。よくなるまでやり抜く」という自信と強い気持ちを持ち、ぜひ足もみを健康づくりにお役立てください。ここでは、脳・目・耳に効く足のもみ方をご紹介しましょう。【解説】行本昌弘(官足法友の会会長)

解説者のプロフィール

行本昌弘
官足法友の会会長、(株)文化創作出版代表取締役。台湾から足もみ健康法の普及に来日した官有謀先生との出会いにより、1986年、『足の汚れ<沈澱物>が万病の原因だった』を出版。現在の足もみ健康法ブームの基礎を築く。官有謀先生の足もみ魂を普及すべく、自らも全国各地で官足法の実技セミナーを継続して行う。「足もみ社長」の異名を持ち、軽妙なトークにファンも多い。著書に『老廃物を流す「官足法」で治る!』(東邦出版)がある。

足の5本の指には脳・目・耳の反射区がある

ここでは、脳・目・耳に効く足のもみ方をご紹介しましょう。
その前に、ウォーミングアップです。

足首から太ももまで軽くもみほぐしてください。
足裏をもむときには左足から行います。

そして最初に、足裏の中心から土ふまずにかけてある「腎臓・輸尿管・膀胱・尿道」の反射区(※人体の器官や内臓と対応する部位のこと)をもんでください。
老廃物を流す排泄作用をまず高めます。

そのあと足裏全体をもみほぐします。
足裏をよくもんだあと、脳・目・耳になんらかの症状のある人は、特に足指を念入りにもみましょう。

下の反射区(図)を見てください。
足指には、脳、目、耳、首など、頭部にかかわる反射区が集中しています。

老化とともに衰えやすい脳・目・耳を若々しく保つには、特に足指を念入りにもむと効果的なのです。

■足の第1指
大脳、脳下垂体、脳幹、小脳など脳に関する重要な反射区が密集しています。
頭痛や脳梗塞、認知症など脳の症状はもちろん、精神的ストレスや睡眠不足でも、親指に反応が出ます。

予防のためにも親指は特に念入りに何回ももみましょう。

■足の第2指・第3指
目の反射区です。
目の疲れ、視力低下、近視、老眼、飛蚊症、白内障、緑内障など目の症状のあるかたは特に念入りにもんでください。

■足の第4指・第5指
耳の反射区で、耳の機能を高めます。
耳鳴り、難聴、めまい、立ちくらみなどの症状があるかたは特に念入りにもんでください。

足指と同時に、各指のつけ根もよくもんでください。
ここには首や僧帽筋の反射区があります。

首の循環が悪ければ、脳・目・耳もうまく機能しません。

すきまなく、深く疲れず、手際よく

足をもむのは、手でもかまいません。
官足法では、すきまなく、深く疲れずに刺激したいので、専用のグリグリ棒を使います。

これがなくても、先の丸いペンのキャップやライターの角、細めのすりこぎなどでも代用できます。
手でもむ方法は下の「足指を手でもむ」の写真とおり、棒を使う方法は下の「足指をグリグリ棒でもむ」の写真のとおりです。

もむときは、床に座る、いすに座る、どちらでもかまいません。
もむときのコツは、足全体を「すきまなく、深くもむ」ということです。

すきまなくというのは、足指に関して言えば、足指の裏、先、横、甲、爪のきわ、つけ根全部です。
それが老廃物を流して血流をよくする秘訣です。

老廃物は足の表面ではなく、深いところにあります。
深いところにある老廃物を「押して、つぶして、流す」イメージでもむのです。

深部にある老廃物に触れると、硬くて押すと痛みます。
しかし、痛みに負けずに強く押してください。

ただし、あまりやっきになってもむと、疲れて長続きしません。
疲れないよう淡々ともむことも大事です。

ですから、「すきまなく、深く、疲れず、手際よく」がポイントです。
最初は合計で5〜10分ほどから始めてみましょう。

体が軽くなる、目がよく見える、尿の出がよくなるなど、必ずなんらかの効果が実感できると思います。
慣れてきたら、できる範囲で時間を延ばしてみてください。

自分で足をもむ場合には、無意識に手加減しますので、多少痛くても思いっきりやりましょう。
痛みのあとには、大きな効果が待っています。

ただし、家族など人に施術するときは加減も必要です。
相手の顔色を見ながら行い、苦痛なときは少し力をやわらげるようにします。

人に施術する場合は、原則として官足法の講習を受けてからにしてください。

足指を手でもむ方法

足指をグリグリ棒でもむ方法

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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