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足助式「足首回し」の効果 腸の活性化などさまざまな不調が解消

足助式「足首回し」の効果 腸の活性化などさまざまな不調が解消

足助体操は、関西の治療家・足助次朗先生が創案し、1941年に体系化した体操です。次朗先生は、万病の原因は「退行性変化」にあると考えていました。退行性変化とは、日常生活で動かさなくなった筋肉や筋膜、臓器、血管などが萎縮したり、硬くなったりする現象です。【解説】中本かよ(医師・大阪漢方医学振興財団理事長)

解説者のプロフィール

中本かよ
近畿大学医学部卒業、大阪市立大学第三内科入局、胃ガンの病理研究に取り組む一方で漢方医学に出合い、大阪漢方医学振興財団非常勤医師として勤務。1998年より大阪漢方医学振興財団附属診療所所長。2007年より財団理事長を兼務。大阪市立大学医学部卒後教育学非常勤講師。

「足助体操」とは

万病の原因は腸にある

足助体操は、関西の治療家・足助次朗先生が創案し、1941年に体系化した体操です。
5年ほど前、私は知人から、次朗先生の妻である照子先生を紹介していただきました。

照子先生から足助体操の理論を聞いたとき、私は衝撃を受けました。
「この体操は生命力の根源にアプローチする、本物の健康法だ」と確信したからです。

次朗先生は、万病の原因は「退行性変化」にあると考えていました。
退行性変化とは、日常生活で動かさなくなった筋肉や筋膜、臓器、血管などが萎縮したり、硬くなったりする現象です。

老化と間違えられやすいですが、若い人にも起こります。
中でも、腸が硬くなって働きが悪くなると、老廃物が溜たまりやすくなるため、血液が汚れ、生命力が下がると、次朗先生は考えました。

そして、腸の硬化を改善することを重視したのです。
実は、これは私の専門である漢方の考えと一致します。

私たちの体は、飲食物を受け入れ(受納)、それをエネルギーに変え(化生)、さらにエネルギーを蓄えながら(貯蔵)、その過程で生じる老廃物を排泄しています(排泄)。
漢方では、これらが滞りなく行われることを重視します。

この流れが滞ると、生命力の源である、新鮮な血液や筋肉が作れなくなってしまうからです。
一連の流れをストップさせる、大きな原因のひとつが、「老廃物の停滞」です。

漢方では、老廃物の停滞は、血液の汚れ(瘀血)に直結すると考えます。
瘀血は、血流を悪化させ、その結果、さまざまな病気が生じます。

つまり、老廃物の停滞は、生命を支えるプロセスを滞らせ、万病のもとになりかねないのです。
ですから、まずは腸の硬化を改善し、老廃物をしっかり排泄できるような体になることが重要です。

いうまでもなく、腸は排泄の重要器官ですし、受納・化生・貯蔵にも大きく関係しています。
腸は、生命活動を支えるプロセスの、かなめの器官と言えます。

腸が活発なら生命力も上がる

次朗先生は、「腸が活発に働けば、生命力も増強される」と述べています。
これはまさしく、生命力の鍵を握る器官は、腸だということです。

病に冒され、動くこともままならなかった次朗先生は、体を動かすためには、まず健康の土台である生命力を上げる必要があると考えました。
では、生命力はどこから生まれるのか。

それを追究した結果、辿り着いたのが腸だったのです。
生命力の根源である腸にアプローチすることで、体を一から作り直す。

私が足助体操を「本物の健康法」と言う理由は、ここにあります。

足首回しで腸が動き出す!

次朗先生が考案した約200種類の動きの中でも、足助体操の真髄と言えるのが、「足首回し」です。

足首回しを試していただくと、ひざ、太もも、骨盤、仙骨が連動するのがわかると思います。

さらに、その振動が腸にも伝わっているのが、わかるでしょうか。
つまり、足首を回すだけで、生命力の根源である腸の活性化につながるのです。

腸の動きが活発になれば、老廃物も排泄されやすくなります。
そうなれば、きれいな血液が全身を巡るようになり、結果として、さまざまな不調も改善していくのです。

寝たままできるので、病気の人でも行えます。
足首回しを習慣にすれば、健康の土台が安定し、病気を寄せつけない体に近づくはずです。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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