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【バターコーヒーダイエット】で痩せるメカニズム ケトン体回路スイッチオン!

【バターコーヒーダイエット】で痩せるメカニズム ケトン体回路スイッチオン!

バターコーヒーダイエットで健康的にやせられるのは、体脂肪が燃焼しやすい体質に変わるからです。私たちの体は2種類のエンジンで、活動するためのエネルギーを生み出しています。一つめが「糖質回路」、二つめが「ケトン体回路」です。【解説】佐久本政尚(泉鍼灸接骨院院長)

体脂肪を分解して使う「ケトン体回路」

バターコーヒーダイエットで健康的にやせられるのは、体脂肪が燃焼しやすい体質に変わるからです。
私たちの体は2種類のエンジンで、活動するためのエネルギーを生み出しています。

一つめが糖質やたんぱく質から作られたブドウ糖を使う「糖質回路」、二つめが脂肪を分解して作られたケトン体を使う「ケトン体回路」です。
ガソリンと電気という2種類の動力を持っている、ハイブリッドカーのようなものです。

重要なのが、この2種類のエンジンの性質の違いです。
糖質回路は、ブドウ糖が補給されるとすぐに動きだします。

一方、ケトン体回路は、体内にブドウ糖がなくなった(血糖値が下がった)状態にならないと作動しないのです。
さらに、血糖値が上がったときに出てくるインスリンというホルモンは、ブドウ糖を中性脂肪に変えて、脂肪細胞にため込む働きがあります。

1日3度の食事で糖質をたっぷり補給して、糖質回路だけを使うようになった結果、ケトン体回路は休眠状態となり、脂肪は使われずにたまる一方となってしまったのです。

せっかくハイブリッドエンジンがあるのに、ガソリン(糖質)が切れる前にどんどん補給するので、バッテリーに充電された電気(体脂肪)はいっこうに使われない。
そうイメージするとわかりやすいでしょう。

ケトン体回路を積極的に動かすポイント

ケトン体の原料になりやすい良質な脂をとる

では、ケトン体回路を積極的に動かすには、どうすればいいでしょうか。
第一のポイントは、ケトン体の原料となりやすい良質な油脂をとること。

ケトン体が呼び水となってケトン体回路のスイッチが入り、体にため込まれた体脂肪を消費するモードに切り替わるからです。
ケトン体の原料となりやすい油脂の代表格が、MCTオイル(中鎖脂肪酸)です。

直接肝臓に運ばれて分解され、速やかにケトン体に変わる特長があります。
ギーに含まれる酪酸(短鎖脂肪酸)は、さらに素早く(分解の必要なく)エネルギーに変わります。

それに対し、一般的な食用油脂に多く含まれているのは、長鎖脂肪酸。
腸から吸収され、いったん中性脂肪として合成された後、分解されるという複雑な過程をへないと、肝臓でケトン体に変えられません。

オイルならなんでもいいというわけではないのです。

一定時間糖質を取らないようにする

もう一つのポイントは糖質を一定時間、とらないようにすること。
糖質をとらずに、体内で使えるブドウ糖が切れて初めて、体脂肪からケトン体が作られ始めるからです。

昼食と夕食の間隔を6時間、長くても8時間以内にして(昼食が12時なら夕食を18時、遅くとも20時までに終える)、血糖値を上げない時間をできるだけ長く取れるなら、食事の内容はいつもどおりでOKです。

時間を守るのが難しければ、糖質を減らします。
ご飯やパン、めん類、イモ類、甘いものを半分以下にしましょう。

その分、肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質と葉野菜という、糖質の少ない食品はたっぷりとってください。
食べるタイミングと糖質制限を同時に行えば、さらにダイエット効率は上がります。

私自身は、仕事柄、早めの夕食がとれないので、糖質の摂取量を抑えています。
昼食は野菜中心、夕食は肉や魚などのおかずを制限せずにたっぷり食べる代わり、ご飯は半膳程度です。

バターコーヒーダイエットが、ケトン体回路を活用するポイントをしっかり押さえていることをおわかりいただけたでしょうか。
加えて、コーヒーに含まれるカフェインにも、脂肪燃焼を助ける作用や抗酸化作用、覚醒作用があり、さらにダイエット効果をプラスします。

朝食代わりにバターコーヒーを飲むと朝からパワフルに動けて空腹感も起こらない

では、二つの朝食の違いを具体的に見てみましょう。

①朝食にバターとジャムをたっぷりぬったパンを食べ、コーヒーを飲んだ場合
バターとジャムをぬったトースト2枚の糖質量は約80g。

糖質を摂取したことで、ケトン体回路は止まったまま。
体脂肪はエネルギーとして使えません。

食後に上昇した血糖値を下げようと、インスリンが分泌されます。
ところが、勢い余って、血糖値を下げすぎてしまい、2〜3時間もたたないうちに強い空腹感や眠気が起こり、活動や仕事の効率が低下します。

おまけに、インスリンは使われずに余ったエネルギーを、体脂肪に変えてため込む働きがあります。
つまり太るのです。

②朝食代わりにバターコーヒーを飲んだ場合
バターコーヒーは、糖質0ゼロですから、前日の夕食後から次の昼食までの間、血糖値を上げない時間を作ることができます。

そこに、良質な短鎖脂肪酸とすぐにケトン体のもとになる中鎖脂肪酸が補給されるため、ケトン体回路が動きだします。
ケトン体回路が働き、体脂肪からもどんどんエネルギーを作り出していきますから、朝からパワフルに活動できます。

血糖値が上下しないので、空腹を感じることもなくどんどんやせていきます。
さて、あなたはどちらの毎日を選びますか?

解説者のプロフィール

佐久本政尚
泉鍼灸接骨院院長。
鍼灸師。2012年、泉鍼灸接骨院を開院。通常の鍼灸の施術だけにとどまらず、食生活や生活習慣へのアドバイスも積極的に行う。ギーの作り方やダイエット、便秘などテーマ別の「Oil革命セミナー」が好評。

●泉鍼灸接骨院
東京都文京区本駒込3-1-21
TEL 03-3827-1633
https://izumiharibunkyouku.wordpress.com

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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