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足腰を鍛える方法「つま先立ち」を推奨!【川淵キャプテン・元サッカー日本代表】

足腰を鍛える方法「つま先立ち」を推奨!【川淵キャプテン・元サッカー日本代表】

私はJリーグのチェアマン時代からスポーツを通じた健康づくりや地域のスポーツ振興を訴えてきましたが、「つま先立ち体操」の推奨も、その一環と考えています。私が「つま先立ち体操」を続けるようになったのは、娘の一言がきっかけでした。【解説】川淵三郎(日本サッカー協会最高顧問・日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザー)

解説者のプロフィール

川淵三郎
1936年、大阪府生まれ。58年、早稲田大学在学中にサッカー日本代表に初選出。卒業後、古河電気工業に入社。同社サッカー部に所属し、64年には東京オリンピックに出場。91年、社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の初代チェアマンに就任。2002年、日本サッカー協会会長(キャプテン)に就任。12年、同協会最高顧問に就任。14年、国際バスケットボール連盟のタスクフォースのチェアマンとして、混迷する日本バスケットボール界の改革を任される。ジャパンプロフェッショナルバスケットボール(B.LEAGUE)のチェアマン、日本バスケットボール協会(JBA)会長をへて、16年よりJBAのエグゼクティブアドバイザー。

「つま先立ち」のきっかけは娘からの一言

2016年12月、日本サッカー協会と東京大学は、スポーツ医学・科学研究の推進に関する連携協定を結びました。
その記念式典が安田講堂で行われ、私はお祝いのスピーチをしました。

そこでこう問いかけたのです。
「皆さんは、片足立ちで靴下やズボンがはけますか?」突然の問いかけに会場はどよめきます。

「実は2年半ほど前まで、私もこれができませんでした。でも、この体操のおかげで、そんな情けない思いと訣別することができたんです」そう言って、私は壇上で「つま先立ち体操」を始めました。
「簡単でしょ。でも、すごく効果があるんです。私自身、ビックリしたくらいですから」まあ見てくださいと、そこで片足立ちで靴下をはく動作を実演。

余裕の動きに、会場から「オーッ」と、声が上がります。
つま先立ちを毎日の習慣にして以来、私は講演や多くの人の前で話す機会があるたびにつま先立ちを勧めています。

足腰の衰えが気になっているかたが多いのでしょう。
つま先立ち体操の話はいつも好評で、「川淵さんのお話を聞いてやり始めました」という声もよく聞きます。

私はJリーグのチェアマン時代からスポーツを通じた健康づくりや地域のスポーツ振興を訴えてきましたが、このつま先立ち体操の推奨も、その一環と考えています。
「では、川淵さんは昔から健康法を実践していたのですか?」と聞かれますが、そんなことはありません。

正直に言うと、私は生来飽きっぽい性格で、仕事以外は何を始めても三日坊主。
現役を終えてからは、ゴルフ以外、健康法にも無縁でした。

そんな私が「つま先立ち体操」を続けるようになったのは、娘の一言がきっかけでした。
3年ほど前のある日。

娘が突然、「お父さん、人間は足から死ぬんですって!」と言うのです。
何でもテレビで、100歳の双子として有名だったきんさん・ぎんさん姉妹の、ぎんさんの娘さんたちがそう言っていたというのです。

さらに、自らが実践しているつま先立ち体操も紹介していたとのこと。
「あの体操、お父さんもやったら」と、娘はいつになく真剣な顔で言います。

80歳間近になってきた私を心配してくれているのでしょう。
勧めるというよりは、半ば強制的に言うものですから、しぶしぶやり始めました。

ぎんさんの娘さんたちは四人姉妹ですが、全員90歳超。
母親から受け継いだ健康長寿に、理屈以上の説得力を感じました。

片足立ちで靴下がはけて感動!

つま先立ちのやり方は簡単です。
肩幅程度に足を開いて立ち、かかとを上げ下げするだけ。

1日30回やるとのことですが、私の場合、すぐ物足りなくなりましたので、少しずつ回数を増やし、最終的には毎日朝食前に150回行うようにしました。
それを半年ほど続けたところ、すごいことに気がつきました。

いすに座らなければはけなかった靴下やズボンが、いつの間にか片足立ちでスッとはけるようになっていたのです。
これは、どう考えてもつま先立ち体操の成果以外にありません。

これには感動しましたね。
「そんなことで?」と思う人もいるでしょうが、歳とともにできなくなったことが再びできるようになる。

これは自信とともに活力までよみがえった気がして、ほんとうにうれしいものです。
後で専門家に聞いたところ、つま先立ち体操は科学的にも理にかなっているとか。

川淵キャプテンの「つま先立ち体操」のやり方

ひざの古傷も痛まない!ゴルフも絶好調

ふくらはぎは第2の心臓といわれており、加齢で衰えてきたポンプ機能を取り戻し、循環を高めるのに役立つのだそうです。
つま先立ちの効果は、いろんな場面で実感します。

例えば、私の大好きなゴルフ。
私はサッカーの現役時代にひざなどを負傷した名残で、ラウンドの途中から足首が痛くなります。

それが、ここ1、2年は、ほとんどなくなりました。
ゴルフも絶好調。

アマチュアプレーヤーが憧れるエイジシュート(年齢以下の打数で1ラウンドを回ること。
高齢になるほど困難とされている)を今年2度も達成できたのも、つま先立ち体操のおかげだと思っています。

また、ダイエットにも役立つようで、76kgだった体重が、やり始めて間もなく3kg減少。
以来、このベスト体重を維持できています。

最近は、「つま先立ちはふくらはぎの筋肉の収縮。
伸ばす体操も加えるといい」とトレーナーの助言を受け、自ら「太ももストレッチ」も考案し、実践しています。

これもいわゆる「アキレス腱伸ばし」のような動作で、太ももやふくらはぎを伸ばすだけの簡単な体操です。
どちらも1回2~3分で場所も道具もお金もいりませんが、効果は抜群です。

私の元気な体が証明しています。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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