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【冷え性改善】実は「夏」が一番冷えやすい!“生姜”を活用すれば冷たい飲み物もOK!

【冷え性改善】実は「夏」が一番冷えやすい!“生姜”を活用すれば冷たい飲み物もOK!

生のショウガに多く含まれているジンゲロールは、末梢の血管を拡張させて血行をよくし、体を温める効能があります。頭痛や吐き気を抑え、殺菌作用や胆汁の分泌を促進する作用があり、免疫力のアップ、抗ガン効果も確認されています。【解説】石原新菜(イシハラクリニック副院長)

内臓が冷えている夏こそ体を温めよう

実は、夏はいちばん体が冷える季節。
クーラーで冷え、薄着で冷え、冷たいものを飲んで内臓が冷えます。

外は暑いですが、オフィスや電車の中、デパートなど室内はクーラーが効きすぎて、じっとしていると寒くなるほどですよね。
昔は暑さで夏バテしていましたが、今は内臓が冷えて、胃腸の働きが落ち、下痢や便秘になり、自律神経(※自律神経とは、意志とは無関係に体を調整している神経で、体を緊張状態にする交感神経と、体を弛緩状態にする副交感神経とのバランスで成り立っている。)が乱れて眠れない……という、冷えからくる夏バテをしている人が多いのです。

特に女性は、冷えによって子宮や卵巣の血行が悪くなり、生理不順や生理痛、膀胱炎になる人も少なくありません。
血行が悪くなると、むくみも起こります。

冷えは万病のもと。
つまり、内臓が冷えやすい夏こそ、意識して体を温めなくてはいけないのです。

そこで、手軽に体を温めるのにお勧めなのが、ショウガです。
ショウガは、インド原産の植物で、今から2000年以上前に世界中に伝わり、優れた薬効がすでに知られていました。

主な漢方薬の70%にショウガが加えられており、中国の明の時代の薬学の本には、「ショウガは万病を防ぐ」と書かれています。
また、アメリカの国立ガン研究所のガン予防食品研究プログラムで、ショウガが重要視され、ミシガン大学の研究では、ガン細胞を自滅に導くことがわかっています。

つまり、漢方でも現代医学でも、ショウガの薬効は認められており、歴史が始まってからずっと私たちの健康を守ってくれているのです。

ショウガオールは加熱すると増える

ショウガには、ジンゲロールとショウガオールという、2つの成分が含まれています。
生のショウガに多く含まれているジンゲロールは、末梢の血管を拡張させて血行をよくし、体を温める効能があります。

頭痛や吐き気を抑え、殺菌作用や胆汁の分泌を促進する作用があり、免疫力のアップ、抗ガン効果も確認されています。
ショウガオールは、ショウガを貯蔵したり加熱したりすることで、ジンゲロールが変化して増える成分です。

体の内部から発熱させて体温を上げ、血液をサラサラにし、免疫力を高め、コレステロールを下げ、消化吸収能力を高めてくれます。
抗酸化作用や抗菌、解毒作用もあります。

脂肪や糖質の燃焼も促進させるので、ダイエットにも効果的です。
また、ショウガを生のままでたくさん食べるのは難しいですが、煮出してジンジャーシロップにするなど加熱すると、有効成分をたっぷり摂ることができます。

「ジンジャーシロップを冷たい炭酸水や氷で割ったジンジャーエールは体を冷やさないの?」と心配するかたもいらっしゃいますが、だいじょうぶです。
体を温める陽性の食物は、冷たくして食べたり飲んだりしても、体は温まるのです。

「冷たいジンジャーエールを飲んだけど、汗がいっぱい出てきた」というかたも多いはずです。
私自身も、食生活にショウガが欠かせず、朝はリンゴとニンジンとショウガでジュースを作ります。

そして、クリニックではショウガ紅茶を飲み、夜は酢ショウガ、ショウガのみそ漬け、納豆にショウガ、みそ汁にショウガと、ショウガ尽くし。
蒸しショウガも作って、細かく刻んで密閉容器に入れ、いろんなものにかけて食べています。

おすし屋さんでは、なんといってもガリは無料。
おすしよりもガリのほうをたくさん食べているかもしれません(笑)。

皆さんも、夏こそショウガを食べて、元気にお過ごしてください。

ショウガの薬効

◎体を温める
ジンゲロールが末梢の血管を拡張させて血行をよくし、ショウガオールが体の中心の体温を上げて、温まる。

◎痛みを取る
ジンゲロールが血行をよくして、痛みを引き起こすプロスタグランジンというホルモンの分泌を抑制する。

◎免疫力を上げる
ジンゲロール、ショウガロールの辛み成分が白血球を活性化するため、免疫力アップに役立つ。

◎熱を下げる
ジンゲロールが体を温めて、汗をかくことで、熱が放出され、上がりすぎた熱を下げてくれる。

◎ダイエット効果
血行がよくなると代謝もアップし、脂肪が燃焼しやすくなるため、ダイエットの強い味方に。

◎コレステロール低下
ジンゲロールにより胆汁の分泌が促進され、血中のコ㆑ステロール濃度が低下する。

◎血液サラサラ
血管が拡張して血液の流れがよくなるので、血液がサラサラになり、動脈硬化を予防してくれる。

◎老化予防
ショウガオールは抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれるため、アンチエイジングに役立つ。

◎殺菌作用
ジンゲロールには殺菌作用があり、辛み成分がばい菌を繁殖するのを防いでくれる。食中毒の防止も。

◎血圧を下げる
血管が拡張されるため、血圧を下げてくれる。下がりすぎることはないので低血圧の人が食べてもいい。

◎肝機能の改善
血行がよくなることで、肝臓での解毒作用もアップするため、肝機能の改善に役立つ。

◎うつ症状を改善する
血流がよくなると、気の流れがよくなり、うつ症状を改善。ショウガの香りもリラックスできてスッキリ。

◎吐き気をおさえる
延髄にある嘔吐中枢を刺激して、吐き気をおさえる。胃腸の働きがよくなり、ムカムカがとれる。つわりにもいい。

◎気管支を広げる
ジンゲロールには、せきなどの原因になるロイコトリエンを抑制する働きがある。血行がよくなり呼吸が楽になる。

◎便秘
消化・吸収力がアップし、体の中の水分の排出も促すので、腸の働きを正常にしてくれる。

◎花粉症
免疫の働きをよくして、バランスを整えるため、花粉症をはじめ、ア㆑ルギー病の改善につながる。

石原新菜
医師、イシハラクリニック副院長。帝京大学医学部卒業後、同大学病院で2年間の研修医を経て、父である石原結實医師のクリニックで、主に漢方医学、自然療法、食事療法により治療にあたる。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動でも活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』をはじめ30冊を数える。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。2児の母。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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