MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
好相性

好相性"レモンコーヒー"の作り方 体脂肪を減らす若返りドリンク

ヨーロッパ諸国で愛飲されている「レモンコーヒー」に、多様な健康効果があると判明しています。コーヒーとレモンの作用は重なる部分が多く、双方とも、中性脂肪を減らして肥満を予防。痩せホルモンとも長寿ホルモンとも呼ばれるアディポネクチンを増やす作用があるので、相乗効果が期待できます。【解説】安中千絵(医療管理栄養士)

長寿ホルモンを増やす唯一の食品

「レモンコーヒー」は長寿ホルモンを増やし肥満を遠ざけうつ・認知症から脳を守る

コーヒーにレモンスライスを浮かべたレモンコーヒー。
意外に思われるかもしれませんが、コーヒーとレモンは好相性の組み合わせです。

コーヒーが持つ酸味のさわやかさを、レモンの酸味がさらに引き立ててくれるからです。
近年、コーヒーの健康効果に注目が集まっています。

コーヒーと健康にまつわる大規模な疫学研究(人の集団を対象にした病気の原因などを探る研究)は、1990年代頃からさかんになり、2000年を越えた頃から、コーヒーを飲んでいる人たちのほうがさまざまな病気にかかりにくく、死亡率が低い傾向にあることが明らかになってきました。
コーヒーを飲むことで、心疾患や糖尿病、認知症、脳卒中、ガン、肥満などの予防効果があることがわかってきたのです。

なぜコーヒーを飲んでいる人は、病気にかかりにくいのでしょうか。
コーヒーに含まれるカフェインや、クロロゲン酸というポリフェノールが健康状態に深く関係しているのはもちろん、あらゆる病気を予防する“長寿ホルモン”のアディポネクチンの存在も見逃せません。

実はコーヒーを愛飲している人の血中には、このアディポネクチンが多く含まれていることが報告されているのです。
アディポネクチンは、脂肪酸の燃焼や糖の取り込み、糖の利用促進、炎症の抑制など、体にとって有益な働きを多く担っています。

そのため血中アディポネクチン濃度が高い人ほど、あらゆる病気にかかるリスクが下がるのです。
体脂肪を減らしたり、運動したりすれば、アディポネクチンは増やせます。

しかしコーヒーを飲むと、労せずして、長寿ホルモンの恩恵を受けられます。
ちなみに、アディポネクチンを増やす食物はコーヒー以外にはほとんどないようです。

「コーヒーは体に悪い」は間違いだとWHOが明言

コーヒーには、メンタル面にもいい働きがあります。
アメリカのハーバード大学の研究では、コーヒーをよく飲んでいる人ほど、うつ病にかかったり自殺したりしにくいことが報告されています。

コーヒーに含まれるカフェインが、うつ状態で低下しやすい脳内物質のセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンの分泌を促し、認知力を上げて、脳の健康を守る働きがあると考えられているのです。
昨年、WHO(世界保健機関)はコーヒーに発ガン性はないことを認め、発ガン性リスク一覧から外しました。

また「コーヒーは胃に悪い」という通説も、医学的根拠がありません。
むしろコーヒーには胃酸の分泌を促し、消化をよくして胃を助ける働きがあります。

コーヒーで胃が痛む人は、もともと胃が荒れていて、胃酸に弱くなっているためだと考えられます。
ですから、安心してコーヒーを飲んでいただきたいと思います。

飲む量としては、カフェインの摂取量や先行研究のデータから考えると、1日3~4杯程度がちょうどいいようです。
一方、レモンにはエリオシトリンやヘスペリジンなどの強い抗酸化作用があるポリフェノールや、気分をリフレッシュできる香気成分のリモネンが含まれています。

コーヒーをよく飲む人は長寿ホルモンが多い

特に試してほしいのは体脂肪が気になるかた

コーヒーとレモンの作用は重なる部分が多く、双方とも、中性脂肪を減らして肥満を予防し、活性酸素を取り除き、アディポネクチンを増やす作用があるので、その健康効果をより強化できそうです。

 私のお勧めの飲み方ですが、浅煎りで酸味が強めのコーヒーや、アイスコーヒーに、レモンスライスを加えるといいのではないでしょうか。
とてもさわやかな味わいです。

 特に中性脂肪が高いかたや、体脂肪が気になるかた、ダイエットしたいかた、アンチエイジングを意識しているかたは、“若返りドリンク”としてレモンコーヒーを取り入れるといいのではないでしょうか。

ぜひお試しください。

「レモンコーヒー」の作り方

解説者のプロフィール

安中千絵
学習院大学法学部卒業。女子栄養大学栄養学部卒業。東京都立大学大学院都市科学研究科修士課程修了。株式会社タニタなどを経て独立。企業の食・健康事業のコンサルティングや商品開発、栄養情報の監修・レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動している。著書
に『おやつで痩せる』『やせたい人は、今夜もビールを飲みなさい』『1日3杯のコーヒーが人を健康にする! 』など(すべてPHP 研究所)。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

最新記事
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00
「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの改善のために行われる従来の脊椎手術は体への負担が大きく、後遺症が生じることもあります。そうした中、後遺症をほとんど残さない、新たな手術法が注目されています。【解説】白石健(東京歯科大学市川総合病院整形外科教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-20 18:00:00
頭痛、肩こり、腰痛、生理痛、耳鳴り、めまい、うつ、眼瞼けいれん、味覚障害、高血圧、逆流性食道炎──。一見、脈絡なく感じられるこれらの症状は、実は「食いしばり」が元凶となって起こっているという共通点があります。患者さんたちに、私は「10秒、口を開けるくせをつけてください」とアドバイスをしています。【解説】吉野敏明(誠敬会クリニック銀座院長)
更新: 2019-05-19 18:00:00
慢性的なひざ痛の原因はさまざまですが、なかなか完治しにくい上、少し無理をすると痛みがぶり返すので、かなり厄介です。今回ご紹介する「ひざと足の裏の温冷・温温湿布」は、慢性的なひざ痛に対して、自宅で簡単に痛みを解消することができる方法です。【解説】岡田明三(神宮前鍼療所院長)
更新: 2019-05-18 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt