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20kgやせて脂肪肝を改善した医師のダイエット法 「ご飯の代わりに卵2個」

20kgやせて脂肪肝を改善した医師のダイエット法 「ご飯の代わりに卵2個」

10年ほど前には、自分が肝臓の専門医でありながら、太りすぎで脂肪肝になってしまいました。前後して、不整脈発作にも襲われるようになり、痛風になって足の痛みにも悩まされました。肥満と脂肪肝にお悩みのかたは、ご飯を卵に替えるだけで、やせて肝機能値がよくなるこの食事法をお試しください。【解説】川西輝明(肝臓クリニック札幌院長)

解説者のプロフィール

川西輝明
肝臓クリニック札幌院長。
1992年、北海道大学医学部卒業。勤医協中央病院などを経て、1995年、全国初の肝臓専門病院、稲積公園病院設立に参加。2007年、札幌緑愛病院肝臓センター所長。2017年5月に肝臓クリニック札幌を開院。医療講演も積極的に行っていて、「笑えてためになる」と好評を博している。

●肝臓クリニック札幌
札幌市中央区北11条西15丁目2-1桑園メディカルプラザ3F
TEL 011-708-8080
https://www.mizuironokomorebi.net/

肝臓の専門医なのに脂肪肝だった

 私は、小中高と柔道をやっており、気がつくと体重が90〜100㎏になっていました。とはいえ、運動量が多かったので、当時は筋肉質でした。

 ところが、医学部の受験で10㎏、国家試験で10㎏太り、医師になってからも体重が増え続けて、ピーク時には128㎏になってしまったのです。
 身長が188㎝あるとはいえ、さすがに太りすぎです。

 10年ほど前には、自分が肝臓の専門医でありながら、太りすぎで脂肪肝になってしまいました。当時の肝機能値は、AST(GOP)・ALT(GPT)がどちらも60〜80(正常値はいずれも30以下)、γ-GTPが180〜200(正常値は50以下。単位はすべてIU/L)という高い数値でした。

 脂肪肝自体は、これといった自覚症状がないのですが、太りすぎたので、常に体の重だるい感じがありました。

 お酒が原因ではない「非アルコール性脂肪肝」は、昔は心配ない病気と言われていました。しかし、近年、1〜2割は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)という病気に移行し、その約2割が10年ほどで肝硬変や肝臓がんを起こすことがわかってきています。

 脂肪肝と前後して、脈のリズムが乱れる不整脈発作にも襲われるようになりました。最初は10分程度でしたが、だんだん長くなり、長いときは6〜7時間も不整脈が続きました。

 不整脈は、心配ないものも多いのですが、私の場合、心臓が苦しくなり痛みもあったので、とても怖い思いをしました。

 このほか、尿酸値が上がり、痛風になって足の痛みにも悩まされました。

「このままでは、肝臓も心臓も取り返しのつかないことになるかもしれない」と思った私は、やせようと決心しました。

 しかし、私は食べることが大好きなので、空腹をがまんする方法は続きそうにありません。そこで見つけたのが、崎谷博征先生が提唱されている「原始人食ダイエット」でした。

ご飯の代わりに卵2個を食べた

 これは、ご飯・パン・めん類などの主食を控えめにし、野菜・魚・肉・卵などは自由に食べてよいという方法です。ご飯が大好きな私が「ご飯を食べてはいけない」と思うと、余計に食べたくなるので「魚と肉と野菜と果物を食べるといい」と考えるようにしました。

 それでも、何かご飯の代わりになるものがほしいと思い、鶏むね肉を代わりにしてみました。しかし、毎回、鶏むね肉を食べていると飽きてきます。そこで目をつけたのが卵でした。

 卵は、昔はコレステロールの問題で悪者にされていましたが、最近は体にいい食品として見直されています。そこで、ご飯の代わりに卵2個を食べるようにしてみました。

 これが大正解で、おいしくて飽きずに続けられるのです。卵の調理法は、ゆで卵、卵焼き、オムレツ、茶碗蒸しなど、何でもよく、味つけも自由です。基本的には、ご飯代わりにとりますが、ときにはプリンを作り、デザートとして食べてもかまいません。

 この食事法で、私は最初、3食とっていましたが、しだいに朝・昼は食べなくても平気になってきて、やがて夜の1食だけをとるようになりました。小腹が空いたら果物を食べます。

 すると、4ヵ月で8㎏、1年で12㎏、2年で20㎏やせて107㎏前後で安定しました。

3食中1食だけご飯を卵に替えても効果が出た

 肝機能値は、すべて下がって正常化しました。不整脈も痛風もなくなり、軽やかに動けるようになりました。

 今、脂肪肝の患者さんたちに、「1日1食でいいから、ご飯をはずして卵2個を食べてみて。毎日が無理なら週の半分でも」と勧めています。それだけでも、3〜4ヵ月で3〜5㎏やせて脂肪肝が改善する人が少なからずいます。

 グラフはその一例です。40代の女性で、ご飯代わりに卵をとったところ、3ヵ月ほどで3㎏やせ、高かったAST・ALTが、どちらも40へと大幅に改善しました。

 肥満と脂肪肝にお悩みのかたは、ご飯を卵に替えるだけで、やせて肝機能値がよくなるこの食事法をぜひお試しください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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