MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【腰痛の原因】食べすぎやストレスによる肝臓疲労 対策は「足首回し」

【腰痛の原因】食べすぎやストレスによる肝臓疲労 対策は「足首回し」

腰痛や肩こりは、体のゆがみによって起こります。その原因を探ると、なんと約8割の人は、肝臓に疲労がたまっていることが、私の長い施術経験からわかりました。肝臓の疲労のしかたによって、体は右肩上がりになったり、左肩上がりになったりします。それが、痛みの原因になるのです。【解説】田川直樹(快風身体均整院院長)

腰痛や肩こりの原因は「肝臓」にある

腰痛や肩こりの原因が肝臓にあると聞いたら、
驚く人が多いのではないでしょうか。

腰痛や肩こりは、体のゆがみによって起こります。
その原因を探ると、なんと約8割の人は、
肝臓に疲労がたまっていることが、私の長い施術経験からわかりました。

「いや、肝臓の数値は正常だ」とおっしゃるかたでも、
数値に出る前に、すでに肝臓は疲労しているのです。

肝臓の疲労は2タイプ「ため込み肝臓」と「放出肝臓」


肝臓の疲労には、二つのタイプがあります。

一つは、食べすぎや飲みすぎによって、
肝臓に余分なエネルギーが貯め込まれて起こる疲労です。
いわゆる脂肪肝の状態で、
私はこれを「ため込み肝臓」と呼んでいます。

もう一つは、ストレスなどによって起こる肝臓の疲労です。
ストレスが多すぎて悩んでばかりいると、
肝臓はエネルギーをため込む余裕がなく、放出する一方です。
そうやって疲弊した肝臓を、私は「放出肝臓」と呼んでいます。

ため込み肝臓は右足重心に、放出肝臓は左足重心になる

肝臓が疲れると体が左右どちらかに傾く

肝臓は人体最大の臓器で、おなかの上のやや右側にあります。
ため込み肝臓になると、肝臓はふくらんで重くなり、体の右側が上がってきます。

反対に、放出肝臓では、肝臓はしぼんで小さくなるため、
右側が下がって左側が上がります。

このように、肝臓の疲労のしかたによって、
体は右肩上がりになったり、左肩上がりになったりします。
それが、痛みの原因になるのです。

たとえば、ため込み肝臓になって体が右肩上がりになると、
左の腰で引っ張ってバランスを取ろうとします。
すると左の腰に負担がかかり、腰痛を起こすのです。

さらに、体が左の腰をかばおうとしてねじれが加わると、
体のゆがみはさらに複雑になり、肩こり、股関節痛、ひざ痛、外反母趾などを招きます。

肝臓の疲労で自律神経が乱れる

それだけではありません。
肝臓疲労は、自律神経(内臓や血管の働きを調整する神経)にも悪影響を及ぼします。

肝臓は副交感神経(心身をリラックスさせる神経)が優位の状態で働きますが、
働きすぎると、交感神経が抑えられます。
すると、交感神経に支配されている臓器(心臓や子宮など)に不調が出てきます。

反対に、放出肝臓では、
ストレスによって交感神経(活動力を高める神経)が優位になり、
副交感神経が抑えられます。
すると肝臓はもっとがんばろうとして、さらに疲弊していきます。

こうした自律神経の乱れは、
さまざまな体調不良の原因になり、そのベースには肝臓の疲れがあるのです

足首を回して重心のバランスを整えるとよい

そこで今回ご紹介するのが、
肝臓の疲労を効果的に取る「足首回し」です。

私は施術をするとき、
必ず最初にお客さまの足首を回して肝臓の疲れをある程度取っておきます。

すると、その後の施術の効果が格段に上がるのです。

なぜ足首回しかというと、そこには重心が関係してきます。

先ほど述べたように、肝臓に疲れがあると体が左右に傾きます。

暴飲暴食によるため込み肝臓では、
肝臓が重たくなり、右足に重心がかかります。

反対に、ストレス過多による放出肝臓(交感神経優位)では、
肝臓が軽くなった分、左重心になります。

この重心のかかっている側の足首が、硬くなりやすいのです。

体のゆがみを整えると内臓の機能も上がる

そこで、硬いほうの足首を回してほぐします。

足首がほぐれて動きがよくなると、左右の重心のバランスが整ってきます。

すると、内臓が元の位置に戻り、
肝臓への圧迫が取れて、肝臓の働きもよくなります。

また、重心が整えば自律神経のバランスも整ってくるので、
それぞれの神経に支配されている臓器がバランスよく働くようになります。

【症例】足首回しで脂肪肝が改善した40代男性の例

足首回しで脂肪肝が改善された例を紹介しましょう。

Aさん(40代・男性)は何年も前から、
会社の健康診断で脂肪肝を指摘されていました。

当院には腰痛で来られましたが、
肥満ぎみだったことで腰への負担が大きく、こ
れまで何度もギックリ腰を起こして、寝込むこともあったそうです。

当院で足首回しをはじめとする重心のバランスを整える施術を受け、
ウオーキングもしてもらいました。

すると、体重が減り、腰痛がよくなったのはもちろん、
翌年の健診で脂肪肝がすっかり消えて、医師も驚いていたそうです。

ウオーキングをする場合、肝臓に傾きがあるまま行うと、
よけいに体のゆがみをひどくしてしまいます。

ですから必ず、足首回しで重心を整えてから行います。

足首回しのやり方を紹介します。

肝臓の働きを活性化させる「足首回し」のやり方

ポイントは、左右どちらかの足だけに行うということです。

どちらの足に行うかは、
左右の足首を上下に動かしてみて、
動かしにくいほうの足首を回します。

足首回しは、足首の力を抜き、
足の親指を握って、左右に10回ずつ大きく回します。親

指の内側(第二指との間)には、
肝臓の気の流れをつかさどる肝経という経絡が通っていますから、
親指をしっかり握って回すのがポイントです。

足首回しは、起床後と、夜寝る前の1日2回、行うといいでしょう。

朝起きてすぐに体の重心を整えると、
その日一日、よい状態で活動できます。

そして一日の終わりに、足首回しで体のゆがみを取って休みます。

ぜひお試しください。

解説者のプロフィール

田川直樹(たがわ・なおき)
●快風身体均整院
東京都豊島区西池袋4-21-17メゾン東都101
TEL 03-6904-3020
http://www.kaihuu-kinsei.com/

1969年、三重県生まれ。
25歳で青年海外協力隊員となった後に、身体均整法学園で学び、身体均整師として整体の道に進む。
快風身体均整院院長、一般社団法人「身体均整師会」理事・東京支部長、身体均整法学園講師を務める。
著書『輪ゴムを巻くだけでリンパと血流がよくなって高血圧も肩こりも治る』(主婦の友社)、『体内疲労を取る5分間内臓ウォーキング』(さくら舎)、『指に輪ゴムを巻くと腰、ひざの痛みが消える!』(マキノ出版)が好評発売中。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00
人間の体は、精密機械のようなものです。どんなによい機械でも、使い続ければ調子が悪くなり、壊れやすくなります。同様に、人間の体も年齢を重ねると、あちこちに具合の悪いところが出てきます。しかし、定期的にメンテナンスをすれば、悪くなる度合いをゆるやかにできます。【解説】久野信彦(久野接骨院院長)
更新: 2019-06-07 00:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
腰、ひざ、股関節の痛みに悩む患者さんは、後を絶ちません。痛みのきっかけはさまざまですが、原因はただ一つ、「体のねじれ」です。では、ねじれはどこから起こるのでしょうか。人間が立つとき、地面に唯一接しているのは足底(足の裏)だけです。【解説】内田泰文(豊中愛鍼灸整骨院院長)
更新: 2019-05-13 18:00:00
言われるがままバンドを巻き体を動かしてみたところ、腰とお尻の下の鈍い痛みがその場でスッと消えたのです。心底びっくりし「これはなんですか?」と関口先生に聞いたところ、43円療法と教えられました。私の体に43円療法は合っていると思います。体の痛みを自分で調整できるのはありがたいです。【体験談】奥田弘毅(仮名・無職・69歳)
更新: 2019-03-17 18:00:00
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
歩くとひざが痛くなる、腰が重くなる、どっと疲れが出る。私なら、まず「浮き指」を疑います。詳しく調査した結果、現代日本人男性の6割、女性の7割が浮き指であることがわかったのです。浮き指とは、文字どおり「足の指が浮いている」状態を指します。【解説】阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)
更新: 2019-06-18 18:00:00
鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)
更新: 2019-06-17 18:00:00
玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)
更新: 2019-06-16 18:00:00
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt