医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営

【大根の健康効果】有効成分の酵素やファイトケミカルが増える食べ方

【大根の健康効果】有効成分の酵素やファイトケミカルが増える食べ方

私は、若々しく健康な体を維持するために、食事で酵素をたっぷり取ることを提唱しています。そのために役立つ食材はいろいろありますが、癖のない風味が、多くの人に好まれている大根も、実は、酵素の補給源として、とても優秀な野菜です。【解説】鶴見隆史(医療法人社団森愛会鶴見クリニック理事長)


解説者のプロフィール

鶴見隆史(つるみ・たかふみ)
●鶴見クリニック
東京都中央区八丁堀1-7-7長井ビル4F
TEL 03-3553-7710
https://www.tsurumiclinic.com/

鶴見クリニック理事長。
1948年、石川県生まれ。
金沢医科大学卒業後、浜松医科大学で研修勤務。
2001年より現職。
西洋医学のみならず、東洋医学(中医学)、鍼灸、筋診断法、食事療法などを追究する。
西洋医学と東洋医学を統合した患者優位の「病気治し医療」に取り組む。
アメリカ・ヒューストンで酵素医療を実践するディッキー・ヒューラー博士と1990年代後半から交流し、日本の酵素栄養学の第一人者として活躍中。
著書は『代謝を上げると健康になる』(マキノ出版)など多数。

「酵素」とは何か

私は、若々しく健康な体を維持するために、
食事で酵素をたっぷり取ることを提唱しています。

そのために役立つ食材はいろいろありますが、
癖のない風味が、多くの人に好まれている大根も、
実は、酵素の補給源として、とても優秀な野菜です。

では、そもそも「酵素」とは何でしょうか?

酵素とは、生命が活動を維持するのに不可欠な物質で、
もともと体内にある「潜在酵素」と、
食事によって体外から取り入れる「食物酵素」の2種類があります。

潜在酵素は、さらに代謝酵素と消化酵素の二つに分けられ、
前者は健康な体を維持するために、
後者は消化吸収を助けるために働きます。

体内の酵素が不足すると、次のような悪影響が起こります。
高脂肪・高たんぱくな食事を続けていると、
体内で多くの消化酵素が使われます。

すると、代謝酵素は消化酵素の働きを助けるため、
本来の役割である、健康な体を維持する働きがおろそかになります。

その結果、体内に取り入れた栄養がうまく消費されなくなり、
代謝が下がって、余分な脂肪が体につきやすくなります。

大根は「生」で食べるのがお勧め

この状態を改善するのに役立つのが、大根です。

大根には、ジアスターゼやリパーゼといった酵素(食物酵素)が多く含まれています。
食物酵素は、体内で潜在酵素の働きを助けます。

大根のジアスターゼは、
消化不良や胃もたれ、胸やけを予防します。
リパーゼは、脂肪の分解に役立つ酵素です。

体内でこれらが消化酵素の働きを補えば、
代謝酵素がきちんと働き、健康で太りにくい体になるでしょう。

酵素だけではありません。

大根には、他にも健康に有用な成分が含まれています。
大根は、ブロッコリーやキャベツなどと同じアブラナ科の野菜で、
多くのファイトケミカルを含んでいます。

ファイトケミカルとは、植物由来の化学物質です。
植物が、紫外線や害虫などの害から
自分を守るために生成しているといわれています。

大根のファイトケミカルで、
特に注目すべきは、大根の辛味成分である、イソチオシアネートです。

イソチオシアネートには優れた抗酸化作用があり、
体内でシワや肌のくすみなどの老化や病気の原因となる、活性酸素の除去に役立つ物質です。

また、大根は、ビタミンCも豊富です。
ビタミンCも強い抗酸化作用があるため、
大根は、アンチエイジングにうってつけの野菜といえるでしょう。

ただ、これらの大根の成分を無駄なく体に取り入れるには、鉄則があります。

それは「生で大根を取る」ということです。

酵素は熱に弱く、
50℃以上の熱で2分以上加熱すると、壊れてしまいます。

イソチオシアネートやビタミンCも熱に弱いため、
加熱しないで食べるほうが、無駄なく摂取できます。

スムージーにすると有効成分が増える

そこで、大根の食べ方としてお勧めなのが、
大根と果物などをミキサーにかけて作る「大根スムージー」にすることです。

大根スムージーのレシピ

大根スムージーにすることで、こんな利点があります。

①有効成分が多く作られる

大根の有効成分であるイソチオシアネートは、大根の細胞が壊れることで作られます。
そのため、大根おろしにしたり、ミキサーで細かくしたりしたほうが、イソチオシアネートの量が増えます。

大根のイソチオシアネートは体内の毒素の排出を促し、さらに、大根の酵素の働きで消化が助けられますから、大根スムージーを毎日取るのを習慣にすれば、おなか回りがスッキリとするはずです。

②大根の皮ごと取れる

大根は、食物繊維も豊富です。
特に食物繊維の多い皮ごと食べれば、便秘の解消が期待できます。

スムージーにすれば、大根の皮の硬さは気になりません。
かさが減るため、生大根もたっぷりと食べられます。

③おいしく取りやすくなる

果物と併せてスムージーにすれば、
果物に含まれるビタミンやミネラル、ファイトケミカルも併せて取ることができます。

辛味の強い夏場の大根も、食べやすくなるはずです。

適度な甘味があり、満足感が得られるので、
食前に取れば、食事の量を無理なく減らすことができるでしょう。

適度な量であれば、食後に血糖値が急上昇することもありません。

お勧めは、キウイフルーツやパイナップル、バナナなどの南方系の果物です。

これらはビタミンやミネラル、ファイトケミカル、酵素も豊富です。

朝食を大根スムージーに置き換えるのもよいでしょう。

ただし、大根スムージーは酸化しやすく傷みやすいため、
作ってから30分以内に取ってください。

また、ミキサーは長時間かけると熱が発生し、
その熱で酵素が壊れてしまうことがあります。

ですから、大根スムージーを作るときは、撹拌の時間がなるべく短くなるよう、
こまめにミキサーのスイッチのオン・オフをくり返して作ると、よりよいでしょう。

作ってから30分以内に取ること

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


抗がん剤の世界的権威が推奨!がん予防には「サラダより野菜スープ」が効果

抗がん剤の世界的権威が推奨!がん予防には「サラダより野菜スープ」が効果

がんを始め病気の発生には、活性酸素が密接にかかわっており、活性酸素を消去することが、病気の予防につながると考えられています。野菜は、活性酸素を消去する抗酸化成分であるファイトケミカルを豊富に含んでいるのです。ファイトケミカルを効率よく利用するには、サラダより野菜スープがお勧めです。【解説】前田浩(熊本大学名誉教授)


高血圧を改善する食事「大根おろし」の効果的な食べ方

高血圧を改善する食事「大根おろし」の効果的な食べ方

消化をすみやかにして動脈硬化を予防する私は、日常の中で楽しくできる運動や、食事のちょっとした工夫で、さまざまな生活習慣病を予防・改善する方法を考案し、みなさんにお伝えしています。その中で、高血圧対策としてよくお勧めするのが「大根おろし」です。【解説】長島寿恵(健康増進コンサルタント・薬剤師)


出産で増えた体重も1年で元通り!大根は「生で皮付きのまま」が鉄則!

出産で増えた体重も1年で元通り!大根は「生で皮付きのまま」が鉄則!

大根は、日本人が昔から慣れ親しんできた野菜です。私の実家でも、昔からよく大根を食べていました。学生時代に一人暮らしを始めたころも、安くて調理しやすい大根を欠かしたことはありません。【解説】森崎友紀(管理栄養士・料理研究家)


【生大根ダイエットレシピ6選】キレイに痩せる食べ方は「生」が鉄則!

【生大根ダイエットレシピ6選】キレイに痩せる食べ方は「生」が鉄則!

大根には酵素が豊富。その薬効を余すところなくとるためには「生で食べる」のが鉄則です。とはいえ、生の大根なんて、そんなに食べられない……と思ってはいませんか?ちょっとした工夫で、生の大根を毎日飽きずにおいしく食べることができます。ぜひ作ってみてください!【解説】森崎友紀(管理栄養士・料理研究家)


酵素は「みそ」で摂ろう!熱々はNG「50℃味噌汁」の作り方

酵素は「みそ」で摂ろう!熱々はNG「50℃味噌汁」の作り方

私が主宰する料理教室では、身近な食材を使って、健康で美しい体を作る知識と調理方法をお伝えしています。その中で重要なカギとなっているのが、「酵素」です。酵素は、体内で起こるさまざまな化学反応を促進する物質です。【解説】人見惠子(ミレット・スタイル代表)


最新の投稿


「キュウリ食べるだけダイエット」基本のやり方・効果を高める食べ方

「キュウリ食べるだけダイエット」基本のやり方・効果を高める食べ方

日本の食卓によく並ぶキュウリ。「世界一カロリーが低い野菜」としてギネスブックにも認定されています。そんな低カロリーの中にも、キュウリにはうれしい健康効果が多数秘められているのをご存じでしょうか。実は最近、キュウリには、ホスホリパーゼという脂肪分解酵素が含まれていることが発見されました。【解説】工藤孝文(工藤内科副院長)


【乾布摩擦の効果とやり方】免疫力アップでインフルエンザに負けない体に!

【乾布摩擦の効果とやり方】免疫力アップでインフルエンザに負けない体に!

インフルエンザの発症・重症化を防ぐのは、体に備わる免疫力です。全身に乾布摩擦をするのはめんどうですが、体幹部だけなら、着替えのついでに簡単に行えます。肌がほんのりと赤みを帯びるまで、優しくこすればじゅうぶんです。【解説】渡邉真弓(医学博士・鍼灸マッサージ師)


 誰が見てもわかるほど! 2週間で下腹‐8センチの私が試したダイエット方法

誰が見てもわかるほど! 2週間で下腹‐8センチの私が試したダイエット方法

下腹ぺたんこポーズを始め、5日目ぐらいから、後傾していた骨盤がまっすぐ起きてきた感覚がありました。それとともに、以前のように歩いていてもスカートがクルクルと回らなくなったのです。股関節の痛みもほとんど気にならなくなり、ヒップアップ効果もあったようです。【体験談】野中康子(仮名・自営業手伝い・54歳)


【寒天の使い方レシピ】少量でカロリーダウン! 痩せる激ウマ寒天料理10選

【寒天の使い方レシピ】少量でカロリーダウン! 痩せる激ウマ寒天料理10選

寒天を料理に使ったことはありますか? 少量を加えるだけで、手軽に食物繊維量をアップすることができ、しかもカロリーは大幅ダウン。腸内環境を良好に整え、便秘や肥満の解消、美肌づくり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の改善に、大いに役立ちます。【料理・栄養計算】村上祥子(福岡女子大学客員教授・管理栄養士)


【めまいと付き合うコツ】私は「内関」のツボ押しで対処できるようになった!

【めまいと付き合うコツ】私は「内関」のツボ押しで対処できるようになった!

私は、10年ほど前からめまいに悩まされていました。急に立ち上がったり、首を動かしたりして頭の位置が変わると、目の前が一瞬真っ暗になり、グワーッと奈落の底に落ちるような感覚になるのです。この10年続いためまいが、手首にあるツボ「内関」の指圧で、かなりらくになりました。【体験談】野田佳代子(会社員・43歳)