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流れた皮下脂肪が原因!太って見える人、痩せて見える人の違い

流れた皮下脂肪が原因!太って見える人、痩せて見える人の違い

つかんで引き上げるだけ!皮下脂肪ほぐしで見た目が劇的に変わりサイズダウン。身長と体重がほぼ同じなのに、「太って見える人」と「やせて見える人」がいます。その違いは、皮下脂肪による体形のくずれです。【解説】中島絹代(ボディスタイルコンサルタント)

解説者のプロフィール

中島絹代(なかじま・きぬよ)
●ボディスタイリングサロンdeVOLTA
http://devolta.jp/index.html

ボディスタイリングサロンdeVOLTAオーナー。
完全オーダーメイドのオーダーメイドランジェリーemethデザイナー。
9年間、大手女性下着会社に勤務後、女性のボディライン、皮下脂肪、下着についてさらに研究を重ね、独自の施術技術を確立。
体重の増減なしにスタイルを変化させる施術に、幅広い年齢層の顧客から支持を得ている。

体重が同じでも人の見た目は異なる

身長と体重がほぼ同じなのに、「太って見える人」と「やせて見える人」がいます。
その違いは、皮下脂肪による体形のくずれです。
バストやお尻の皮下脂肪が垂れて、おなか周りや太ももにたまり、いわゆる「中年体形」になってしまうのです。

私は以前、大手下着会社の販売員をしていました。
そのとき、さまざまな女性の体に接する中で、身長と体重がほぼ同じ人でも、皮下脂肪のつき方でスタイルの見え方が大きく異なることに気付きました。

それならば、皮下脂肪を適切な位置に固定できれば、スタイルがよくなるのではないか。
そう考え、退職後、独学で皮下脂肪について研究を始めました。

そして、垂れ下がった皮下脂肪を、元々あった場所に移動する方法を考案しました。
それが今回ご紹介する、「皮下脂肪ほぐし」です。

皮下脂肪ほぐしは簡単にいうと、脂肪をつかんで引き上げて移動させるマッサージ。
若い人ばかりでなく、60~70代の人もおなかがへこみ、若々しいボディラインを取り戻せます。

いい皮下脂肪は軟らかく弾力がある

ここで、脂肪について説明しましょう。
体につく脂肪には、内臓の周りにつく内臓脂肪と、全身の皮膚の真下につく皮下脂肪の2種類があります。

内臓脂肪は「普通預金」、皮下脂肪は「定期預金」にたとえられます。
つまり、内臓脂肪はためやすいけれど落ちやすく、皮下脂肪はためにくく、落ちにくいという特徴があるのです。

皮下脂肪は、「ぽっこりおなか」の原因になり、なにかと目の敵にされますが、実は私たちの体に重要な働きを持っています。
それは、「体温を維持する」、「外からの衝撃から内臓を守る」、「生命維持のエネルギーを貯え放出する」というものです。

こうした、本来の働きをするよい皮下脂肪は、軟らかく、ある程度の弾力があり、適度な量が全身についている状態です。

しかし、加齢により皮下脂肪を支える力が弱まったり、食べ過ぎなどで皮下脂肪が増え過ぎたりすると、重力に負けて垂れ下がってしまいます。
しかも、軟らかい組織のため、いろいろな方向へ流れやすいのです。

また、老廃物と絡み合うと、つまめないほど硬い、悪い皮下脂肪になります。
悪い皮下脂肪は、スタイルを悪く見せるだけでなく、皮膚の表面が凸でこ凹ぼこになる、セルライトの原因にもなります。

皮下脂肪が流れやすい場所は、支える骨がないバスト、お尻、おなかです。
バストの脂肪はおなかや背中、二の腕に流れてたまります。
お尻の脂肪は太もも全体に、おなかの脂肪は腰やお尻にたまります。

試しに、「ここのお肉、なければいいのに」と思うところをつまんでみてください。
痛みを感じれば、本来とは違う場所に皮下脂肪がたまっている証拠です。

体形がくずれる原因は流れた皮下脂肪

皮下脂肪を支える力が弱まったり、皮下脂肪が増え過ぎたりすると、軟らかい皮下脂肪はいろいろな方向に流れてしまう。
これが、体形がくずれる原因になる。

●皮下脂肪が流れやすい場所
・バスト→二の腕、背中、おなかに
・お尻→太もも全体に
・おなか→腰、お尻に

結果的に体重が減る人もいる

こうした、こり固まった皮下脂肪は、本来の軟らかさにほぐすことが重要です。
皮下脂肪ほぐしをすることで、老廃物を排出させながら元の位置に戻せ、くずれた体形を整えることができます。

やり方は、前述したように気になる脂肪をつかんで引き上げるだけと、いたって簡単です。

ポイントは、皮下脂肪をしっかりつまむこと。
老廃物が流れやすくなり代謝も促進します。

やり始めに痛みを感じても、続けていくと老廃物が流れ、しだいに痛みが取れ気持ちよくなるでしょう。
体が温まったお風呂上がりにするとより効果的ですが、テレビを見ながら、本を読みながらなど、「ながら」でも大丈夫です。

すべて行うと15分程度ですが、回数に制限がないので、1日何回でも行ってください。

皮下脂肪ほぐしは短期間で効果が得られます。
体重は同じなのに、スカートやズボンのウエストサイズが小さくなったり、鏡に映った見た目がすっきりしたりするでしょう。

さらに、血液やリンパの流れがよくなるので、脂肪が燃焼しやすい体になります。
また、脂肪細胞の周りについた老廃物が尿となって排出され、結果的に体重が減るというように、ダイエット効果を実感する人も多いのです。

皮下脂肪ほぐしで体形が戻る理由

●流れた皮下脂肪を元の位置に戻し、固定する
●老廃物と絡み合った、悪い皮下脂肪のコリをほぐし、よい皮下脂肪にする
●血液やリンパの流れがよくなり、脂肪が燃焼しやすい体になる

生活習慣の改善で皮下脂肪の状態も変わる

なお、皮下脂肪が増えたり、流れたりする原因は、加齢や食べ過ぎだけでなく、生活習慣とも大きくかかわっています。

ある30代の女性の例を紹介しましょう。
当初、全身がむくみ、皮膚はくすんでつかめないほど硬くなっていました。

お話を聞くと、塩分や食品添加物の多い食生活と、睡眠不足が続いているとのこと。
そこで、毎日入浴して十分な睡眠を取り、野菜が多い食事内容に改善してもらいました。

その結果、1ヵ月ほどで皮膚と皮下脂肪の状態がよくなりました。
その後、皮下脂肪ほぐしを続け、美しいボディラインと健康まで取り戻せたのです。
皆さんもぜひ、生活習慣を見直してみてください。

ちなみに皮下脂肪ほぐしは、男性にもお勧めです。
ただし、飲酒後や、皮膚にケガがあるときは控えてください。

皮下脂肪を元の位置に戻して、ペタンコおなかになる!「皮下脂肪ほぐし」のやり方

●皮下脂肪ほぐし①~③を通して行う。
●少し痛いくらいに、強めに行うのがコツ。
●1日何回行ってもよい。
●飲酒後や、皮膚に傷があるときは行わない。

皮下脂肪ほぐし① ほぐす


両手を大きく開いて、おなかの右側に当てる。


親指とそれ以外の指で、皮下脂肪をグッと大きくつかむ。


親指以外の4本の指は動かさずに、親指で皮下脂肪をグッと押しつぶす。


※つかむ場所を変えながら、1~3を10回程度くり返す。
左側も同様に行う。

皮下脂肪ほぐし② おなかをつかんで引き上げる


親指とそれ以外の指で、おなかの右側の下部の皮下脂肪をグッと大きくつかむ。


1の位置から、親指以外の4本の指でつかんだ皮下脂肪を、グッと押し上げるようにおなかの真ん中くらいまで引き上げて手を離す。


親指とそれ以外の指で、おなかの右側の真ん中の皮下脂肪をグッと大きくつかむ。


3の位置から、つかんだ皮下脂肪を、グッと胸の下まで引き上げて手を離す。


※1~4を5回くり返す。左側も同様に行う。

皮下脂肪ほぐし③ わき腹をつかんで引き上げる


親指とそれ以外の指で、わき腹の右下の皮下脂肪をグッと大きくつかむ。


1の位置から、親指以外の4本の指でつかんだ皮下脂肪を胸に向かいグッと押し上げるように引き上げる。
わき腹の真ん中まで引き上げ、手を離す。


親指とそれ以外の指で、わき腹の右側の真ん中あたりの皮下脂肪とグッと大きくつかむ。


3の位置から、グッと胸の下まで引き上げて手を離す。


※1~4を5回くり返す。左側も同様に行う。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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