MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
ネズミモチ茶・ネズミモチコーヒーの効果効能と作り方

ネズミモチ茶・ネズミモチコーヒーの効果効能と作り方

「ネズミモチを飲まない人は、もぐりの会員ね」。冗談でそう言い合うくらい、私が世話役を務める薬草会では、ネズミモチを愛飲しています。 変わった名前ですが、モクセイ科の常緑樹で、垣根や風よけとしてよく植えられている、とても身近な薬草です。【解説】平田眞知子(薬草コンサルタント)

垣根や風よけとして一般的な常緑樹

「ネズミモチを飲まない人は、もぐりの会員ね」。
冗談でそう言い合うくらい、私が世話役を務める薬草会では、ネズミモチを愛飲しています。

変わった名前ですが、モクセイ科の常緑樹で、垣根や風よけとしてよく植えられている、とても身近な薬草です。
紫がかった黒い実がネズミのフンに、葉はモチノキに似ているところからこの名がつきました。

ネズミモチは簡単に手に入る上に薬効がすばらしく、薄毛や白髪にとても効果的。
薬草会でも、「髪が黒くなった」「毛が生えた」という人が、後を絶ちません。

髪の毛は、漢方では「血余」と呼びます。
「血の余り」の字のごとく、食べた物が消化、吸収されて血液になり、全身を巡って、余った血液が髪になるのです。

若い頃に髪が黒々、フサフサしているのは、美しい髪を作る血液のゆとりがあるから。
ところが年齢を重ねるとともに、内臓は少しずつ衰えていき、食べたものが十分に吸収できなくなります。

こうなると髪の毛までいく血が足りなくなり、ポツポツと白髪が出てきます。
髪の毛も細くなり、抜け毛も増えて薄毛になってしまうのです。

白髪、薄毛を根本的に治すには、衰えた内臓を整えなければなりません。
そして内臓を整えるには、数ある薬草の中でも滋養強壮効果が非常に高い、ネズミモチが一番です。

じわじわと体調がよくなる

ネズミモチの効果効能は多岐にわたり、健胃、虚弱、うつ、不眠、やつれ、ひざ痛、腰痛、肝臓病、ドライアイ、耳鳴り、白髪など。

中国最古の薬物学の書である『神農本草経』には、ネズミモチについて「補中を司り、五臓を安んじ、精神を養ひ、百病を除く」と記されています。
「中」とはまさに内臓のことです。

ただし、今日飲んだから明日毛が生えるというものではありません。
じわじわと体調がよくなって、ごはんがおいしく感じられたり、ぐっすり眠れるようになったりといった変化がまずは現れます。

それから高血圧やドライアイ、耳鳴りなどの不調がなくなっていき、最後に髪の毛にいって、細い髪が太く、白い髪が黒くなるという具合です。
ですから、少なくとも半年以上は、飲み続けたほうがいいでしょう。

髪の毛は健康になった後の「おまけ」のようなものだと考えてください。

実も葉も枝もすべて使える

ネズミモチの摂取方法は、さまざまありますが、ここではお茶(粉末)とネズミモチコーヒーを紹介します。
実、葉、枝、すべてに薬効がありますが、実は冬にしか採れません。

これから作るなら、一年中採取できる葉を使ったお茶がお勧めです。
葉を洗って水気を取ったら、ベランダなどで天日干しにして乾燥させます。

これを粉末にして、煮出せば出来上がりです。
なお、煮出すさいに麦茶のティーバックを入れると、おいしく飲めます。

詳しい作り方は次項にあります。
分量は1日分です。作り置きはせずに、その日のうちに飲みきるようにしてください。

冬になったら、実を使ったネズミモチコーヒーがお勧めです。

ネズミモチは、冬に1㎝くらいの細長い実をつけます。
中国から入ったトウネズミモチは5㎜くらいの丸い実ですが、薬効は変わらないので、どちらでも作れます。

コツは必ず成熟してから採取すること。
九州なら12月中旬、本州なら12月後半~1月上旬くらいが収穫時期の目安です。

残念ながら、東北など寒いところではネズミモチはあまり育たないようです。
採った実はほぐして水できれいに洗い、1ヵ月から数ヵ月干してカラカラに乾燥させます。

それを鍋やフライパンで焙煎し、コーヒーミルや粉砕器でひいて出来上がり。
コーヒーフィルターに3g入れ、湯を注ぎドリップして飲みます。

ネズミモチをはじめ、薬草の持つパワーをお伝えするのは、私のライフワーク。
私自身、子どもの頃から体が弱く、30代までは「明日の朝、生きとるやろか」というほどの虚弱体質でした。

それが薬草の世界に入り、どんどん体が丈夫になってきて、75歳の今でもバリバリ元気に働いています。
健康と髪の毛のために、ぜひネズミモチを飲んでみてください。

ネズミモチ茶とネズミモチコーヒーの作り方

解説者のプロフィール

平田眞知子(ひらた・まちこ)
薬草コンサルタント。九州薬草趣味の会連絡協議会理事。
身近にある薬草を使った薬草酒や化粧水の作り方や、病気予防の方法を長年研究。市民講座などで講演多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連するキーワード
関連記事
症状の原因ははっきりとはわかりませんが人工透析を行う人には老若男女問わずよく現れるものです。これに薬で対応しようとすると体にもっと大きな負担がかかってしまいますし、副作用も心配です。少しでも患者さんの体に負担をかけずに症状をやわらげるのに「手のひら押し」が有効だと思っています。【解説】佐藤孝彦(浦安駅前クリニック院長)
更新: 2019-04-05 10:20:35
東洋医学には五行思想というものがあり、人の体に起きるあらゆることは五臓につながっていると考えられています。涙がすぐに出るのは、「憂い、悲しむ」感情からです。 これは、五臓の中の「肺」の弱りから発する感情です。肺が弱い体質、もしくは肺が弱っているのかもしれません。【解説】田中勝(田中鍼灸指圧治療院院長)
更新: 2019-04-05 10:21:05
手のひら押しのよいところは、いつでもどこでも自分でできて、効果がその場でわかることです。悪いところは手のひらに表れており、そこを押せば、その刺激が手から末梢神経を通り、脊椎を介して、対応する器官や臓器に届きます。それが、全身の回復につながります。【解説】足利仁(手のひらデトックス協会代表理事)
更新: 2019-01-29 18:00:00
2018年3月、腰椎椎間板ヘルニアの症状を注射により軽減する、日本発で世界初の薬剤がついに承認されました。5月には保険適用となり、8月から学会指導医のいる病院で治療を受けられるようになったのです。その薬が「コンドリアーゼ」です。【解説】松山幸弘(浜松医科大学整形外科学教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-01-31 10:12:24
テレビでは飲料水メーカー各社によるアスリートを起用した炭酸水のCMがさかんに流れています。この夏にはNHKの『あさイチ』でも炭酸水の特集が組まれ話題沸騰。炭酸水はいまや一大ブームなのです。消費者の健康志向や自然志向がより高まったことで、支持を集めているのでしょう。【レポート】土橋彩梨紗(美容健康ジャーナリスト)
更新: 2019-01-22 18:00:00
最新記事
近年、カカオにはほかの食品に比べて多くのポリフェノール(色素成分)が含まれていることがわかり、健康効果が解明されつつあります。その効果の一つとして注目を集めているのが、血圧降下作用です。【解説】椎名一紀(戸田中央総合病院心臓血管センター内科・嗜好品外来医師)
更新: 2019-04-19 18:00:00
脳梗塞や心筋梗塞の予防には、アディポネクチンというホルモンの分泌が重要です。アディポネクチンには、傷ついた血管を修復し、血管のプラークを抑制する働きがあることがわかっています。さらに、アディポネクチンには、インスリンの働きをよくして、糖尿病を防ぐ働きもあります。【解説】杉岡充爾(すぎおかクリニック院長)
更新: 2019-04-18 18:00:00
マイタケスープを飲み始めて2~3ヵ月がたった頃、妻から「なんか生えてきているよ」と言われたのです。合わせ鏡で見ると、ハゲていた部分に、本当に産毛が生えているのが確認できました。今ではハゲが消えています。そして、今のところがんの再発もありません。【体験談】中村健三(75歳・無職)
更新: 2019-04-17 18:00:00
糖尿病になると、医師からは決まり文句として、「お酒はやめてください」といわれるはずです。とはいえ、お酒が大好きだった人にとって、長年続けてきた習慣をきっぱりとやめるのは、簡単なことではないでしょう。【解説】板倉弘重(品川イーストワンメディカルクリニック理事長・医師)
更新: 2019-04-16 18:00:00
手足の爪の生え際を手の指でもむだけの簡単な療法ですが、自律神経のバランスを整えるのに優れた効果があります。耳鳴り、メニエール病のめまい、頻尿の改善など、さまざまな効果が現れます。【解説】永野剛造(永野医院院長・日本自律神経免疫治療研究会会長)
更新: 2019-04-15 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt