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自律神経が整う“腸整体”のやり方 「お腹の冷え」が不定愁訴の原因だった

自律神経が整う“腸整体”のやり方 「お腹の冷え」が不定愁訴の原因だった

腸さすりは、朝起きたときや、夜寝る前の1日2回、リラックスして行ってください。あおむけで寝た姿勢で行うため、寝床で行う習慣とするといいでしょう。自分の腸をいたわるつもりで、日々の養生法としてぜひ取り入れてください。【解説】中山健三(中山整体療院院長)

病気のある人はおなかが冷えて硬い

私が整体師として働き始めたのは、今から40年ほど前です。
当初は、他の整体師と同様、骨格のゆがみを矯正する施術を行っていました。

ところが、患者さんの施術を重ねるにつれ、不思議なことに気付いたのです。
整体院にやって来る人たちの症状はさまざまです。

腰痛やひざ痛、頭痛、肩こり、全身の倦怠感、体調不良など、それぞれ症状は異なるものの、患者さんのおなかには共通の現象が起こっていました。
その共通の現象とは、おなかの冷えや硬化です。

おなかに触ると、ヒンヤリしていたり、コチコチに硬くなっていたりするのです。
特に慢性疾患を抱えている人ほど、このおなかの傾向が顕著だと気付きました。

これに対し、健康な人や長寿の人のおなかは、柔らかく弾力性があり、つきたてのおもちのように温かいものです。
このことを発見して以来、丁寧におなかの筋肉をゆるめ、硬くなっているコリをゆるめて温める施術を心がけました。

すると、患者さんが訴えているのがどんな症状であろうと、急激に快方に向かい始めたのです。
しだいに、「健康のカギはおなかの下の腸にある」と確信するようになりました。

こうして確立したのが、「腸整体」(腸さすり)なのです。

腸をさすって自律神経を整える

腸には、人間の健康を左右するほどの大きな働きがあります。
消化・吸収器官である腸は、その一方で免疫器官としても大きな役割があります。

腸には、全身の60%を超える免疫細胞が集まっています。
これは「腸管免疫」と呼ばれ、食べたり、飲んだりして口から入ってきた無数の病原菌を撃退してくれるのです。

ですから、腸さすりによって腸の働きが整えば、免疫力が高まり、私たちが本来持っている病気を克服する力が引き出されるようになってきます。
また腸さすりは、意思とは無関係に体を調整する自律神経を刺激し、バランスを整えます。

自律神経は2種類あり、主に日中優位となって活動モードを支える「交感神経」と、主に夜間に優位となって休息をもたらす「副交感神経」があります。
両者がバランスを保ちながら働くことによって、健康状態は保たれるのです。

しかし、ストレスの多い現代では、交感神経が優位な状態が続いて自律神経のバランスをくずす人が多く、これが不定愁訴をもたらしています。
交感神経が優位なときには体全体が緊張状態にあり、体の真ん中にあるおなかも緊張しています。

特におなかをタテに走る腹直筋が緊張するのです。
腸さすりによって、腹直筋がゆるむと、内臓機能をつかさどる副交感神経が優位になります。

これによって自律神経のアンバランスが解消され、不定愁訴が改善するのです。
副交感神経が優位になれば、血管が拡張して血行もよくなるため、痛みの緩和にも役立ちます。

頭痛や肩こり、胃痛、腰痛やひざ痛などが改善するのはこのためです。

手のぬくもりを感じながら軽い力でさする

腸さすりは、朝起きたときや、夜寝る前の1日2回、リラックスして行ってください。
あおむけで寝た姿勢で行うため、寝床で行う習慣とするといいでしょう。

腸さすりを行う際のポイントは、「赤ちゃんをなでるくらいの軽い力で、手の温もりを感じながら行う」ことです。
こうすることで、手の熱が腸にじんわり届き、腸が温まってほぐれやすくなります。

1ヵ月程度も継続して行えば、腰痛やひざ痛、頭痛、股関節痛などの関節の痛みや、肩こり、頭痛、うつなどの不定愁訴に対してなんらかの変化を実感できるはずです。
自分の腸をいたわるつもりで、日々の養生法としてぜひ取り入れてください。

腸整体(腸さすり)のやり方

解説者のプロフィール

中山健三
中山整体療院院長

●中山整体療院
神奈川県大和市中央3-2-28
TEL 046-264-0658
http://www.nihon-seitai.com/seitai/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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