MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
めまいを改善する「モヤシ」の食べ方 漢方との併用で効果アップ

めまいを改善する「モヤシ」の食べ方 漢方との併用で効果アップ

ゆでモヤシと茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)を併用すると、めまいの改善効果が高まります。最初に挙げたようなめまいが起きたら、ゆでモヤシを食べしばらくようすを見て、症状があまり変わらないようなら、漢方薬を併用するといいでしょう。【解説】井上正文(群馬中医研薬局薬局長)

なかなか改善しないめまいを「食事」と「漢方」で対処

めまいがある人の中には、病院で検査をしても異常がなく、治療薬の効果も感じられずに悩んでいるケースが、たいへん多く見受けられます。
しかし、あきらめることはありません。

なかなか改善しないめまいでも、食事や漢方で十分に対処できます。
中国の伝統医学である中医学では、「気・血・水」を人間の生命活動を支える要素と考えています。

気は一種の生命エネルギー、血は体内を巡る血液、水は血液以外の水分です。
この三つの流れが、体内をスムーズに循環していれば健康が保たれ、循環が滞ればさまざまな不調や病気が起こります。

舌に「黄色い舌苔」ついていませんか?

めまいは気や血の滞りでも起こりますが、治りにくいめまいの多くは、水のよどみ(痰湿)が原因です。
水がよどんだ状態は、ドブに似ています。

ドブにたまった水は濁り、腐敗して熱を発します。
同じように水の巡りが悪くなると、よどみから熱が生まれ、不要物が体内にたまって内臓の働きが低下します。

水のよどみによるめまいは、頭がクラクラして立っていられない、頭がどんよりして考えがまとまらない、イライラする、吐き気がする、口臭・体臭が強いなどの症状が現れます。
また、舌に黄色い粘り気のあるこけが、べったりつくという特徴が見られます。

予防なら週に1回症状があれば3回食べる

ゆでモヤシの食べ方は簡単です。
モヤシ1/2パック(100g程度)を、スープやみそ汁の具にするか、さっとゆでて、酢やゴマ油をかけて食べます。

モヤシはゆでて温め、朝食べるのがポイントです。
というのも熱を取る働きがあるモヤシを、体温が下がる夜に食べると、必要以上に体を冷やしてしまう恐れがあるからです。

めまいの予防が目的なら週に1回、症状がある場合は、毎日または週に3回以上、ゆでモヤシを食べましょう。
現代人が好むアイスクリームなど冷たい乳製品や鶏の唐揚げ、トンカツなど動物性の脂の食べ過ぎは、水のよどみの原因になります。

ゆでモヤシを常食するとともに、これらの食品を控えることも大切です。

【ゆでモヤシの症例】吐き気や頭重感も消失した!

ここでAさん(46歳・主婦)の例をご紹介しましょう。
Aさんのめまいが始まったのは、3年前のこと。

頭がクラクラして、時に吐き気を催し寝込むこともありました。
耳鼻咽喉科の検査で異常はなく、めまいを和らげる治療薬を処方されました。

しかし薬の効果はなく、Aさんはめまいや吐き気、頭がぼんやり重く、考えごとができない、イライラなどの症状に悩まされ続けました。
家族から口臭が強いと言われ、気分は落ち込むばかりでした。

私のところに相談にみえたときAさんは、「もう打つ手がありません」と、しょんぼりしていました。
舌には薄黄色のこけがついており、水のよどみからくる典型的なめまいでした。
そこでAさんには、毎朝、ゆでモヤシを食べるようアドバイスしました。

漢方薬「茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)」との併用で改善した

加えて、よどんだ水の排泄を促し、余計な熱を取り去る漢方の、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)を処方しました。
すると3週間ほどでめまいの症状が軽くなり、3ヵ月後には、すべての症状が消失しました。

めまいの完治後、Aさんは漢方をやめ、めまいを予防するために、ゆでモヤシを週3日食べるようにしました。
その後は再発もなく、Aさんはすっかり明るさを取り戻し、元気に暮らしています。

ゆでモヤシと茵蔯五苓散を併用すると、めまいの改善効果が高まります。
最初に挙げたようなめまいが起きたら、ゆでモヤシを食べしばらくようすを見て、症状があまり変わらないようなら、漢方薬を併用するといいでしょう。

モヤシは安価で、日本中どこでも手に入ります。
めまいの症状がある人は、実践されることをお勧めします。

めまいに効く「ゆでモヤシ」の食べ方

解説者のプロフィール

木暮医院漢方相談室薬剤師
井上正文(いのうえ・まさふみ)
●木暮医院
群馬県前橋市清野町104-1
TEL 027-251-9101
http://www.kogure-iin.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
手足の爪の生え際を手の指でもむだけの簡単な療法ですが、自律神経のバランスを整えるのに優れた効果があります。耳鳴り、メニエール病のめまい、頻尿の改善など、さまざまな効果が現れます。【解説】永野剛造(永野医院院長・日本自律神経免疫治療研究会会長)
更新: 2019-04-15 18:00:00
手のひらを押し始めてすぐに腰の痛みがやわらぎ、この数年は治療を受けることもなくなりました。以前はめまいが起こる前に「めまいが来るな」という前兆があったのですが、今はそれすらなくなりました。50歳前後の頃より、58歳になった今のほうがよいくらいではありませんか。【体験談】新田博子(仮名・会社員・58歳)
更新: 2019-02-14 18:00:00
担当医師の話によれば、めまいや頭痛といったメニエール病の症状も、甲状腺の機能異常と無縁ではないだろうということでした。たぶん、梅干しを食べ始めて半年くらい経ったころには、長年にわたって苦しめられてきためまいが、全く起こらなくなっていたと思います。吐き気や頭痛に襲われることも減りました。【体験談】堤聖子(自営業・64歳)
更新: 2018-12-20 18:00:00
病院での検査の結果、メニエール病と診断され、難聴になっていることもわかりました。めまいは、処方してもらった薬を飲んだら、なんとか治まりました。耳鳴りはその後も続きました。いちばん気になるのは、朝起きたときです。いつも耳の中で、キーンという音がしていました。【体験談】岩佐優(料理店経営・66歳)
更新: 2018-12-14 18:00:00
オクラ水を飲み始めて、1ヵ月ぐらい経ったころでしょうか。「あれ? 最近めまいが起こる頻度が減ってきたな」と気づきました。3ヵ月経った頃には、ほとんどといっていいほど、めまいが起こらなくなったのです。そういえば、以前より眠気を感じることがなくなり、ゴロゴロしている時間も減りました。【体験談】飯田大樹(大学院生・23歳)
更新: 2018-12-03 18:00:00
最新記事
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
更新: 2019-05-21 17:53:18
「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの改善のために行われる従来の脊椎手術は体への負担が大きく、後遺症が生じることもあります。そうした中、後遺症をほとんど残さない、新たな手術法が注目されています。【解説】白石健(東京歯科大学市川総合病院整形外科教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-20 18:00:00
頭痛、肩こり、腰痛、生理痛、耳鳴り、めまい、うつ、眼瞼けいれん、味覚障害、高血圧、逆流性食道炎──。一見、脈絡なく感じられるこれらの症状は、実は「食いしばり」が元凶となって起こっているという共通点があります。患者さんたちに、私は「10秒、口を開けるくせをつけてください」とアドバイスをしています。【解説】吉野敏明(誠敬会クリニック銀座院長)
更新: 2019-05-19 18:00:00
慢性的なひざ痛の原因はさまざまですが、なかなか完治しにくい上、少し無理をすると痛みがぶり返すので、かなり厄介です。今回ご紹介する「ひざと足の裏の温冷・温温湿布」は、慢性的なひざ痛に対して、自宅で簡単に痛みを解消することができる方法です。【解説】岡田明三(神宮前鍼療所院長)
更新: 2019-05-18 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt