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首の痛み、めまいを改善!寝るだけ!「タオル枕」の作り方と使い方

首の痛み、めまいを改善!寝るだけ!「タオル枕」の作り方と使い方

背骨のなかでも重要なのが頸椎、つまり首です。首の骨は重い頭を支えているため負担が大きく、ゆがみが生じやすいものです。背骨の出発点である頸椎のゆがみは、背骨全体のゆがみを引き起こします。それが、首の痛みばかりか、腰痛やひざ痛なども誘発するのです。【解説】三野喜邦(シンキュウタカオ院長)

解説者のプロフィール

三野喜邦
シンキュウタカオ院長。鍼灸、カイロ、オステオパシー療法などに、運動療法を駆使した治療を実践する。

首のゆがみがさまざまな慢性症状を引き起こす

私は、物理療法の一種である「オステオパシー」を治療に取り入れています。これは、背骨を中心とした骨格のゆがみを取り除いて調整し、自然治癒力(自分で病気を治す力)を引き出す治療法です。

この治療法を日々行っていると、背骨を調整することの大切さを痛感します。手技によって背骨を調整するとともに、生活環境をちょっと変えて背骨への負担を減らすと、長年のがんこな症状やさまざまな慢性症状も、着実によくなっていくからです。

背骨のなかでも重要なのが頸椎、つまり首の部分です。

首の骨は重い頭を支えているため負担が大きく、ゆがみが生じやすいものです。背骨の出発点である頸椎のゆがみは、背骨全体のゆがみを引き起こします。すると、首や肩のこり・痛み、寝違えなどに加え、背中の痛み、腰痛、ひざ痛なども起こりやすくなります。

ゆがんだ背骨の周囲は、筋肉がこわばって血行が悪くなり、神経が圧迫されるため、疲れ目、片頭痛、不眠、高血圧なども起こったり、助長されたりします。

これらの症状は、もとをただせば、首のゆがみが影響していることが多いのです。なので逆に、首のゆがみを正せば、首の症状はもちろん、右のような幅広い症状への効果が得られるわけです。

ここに着目し、家庭でも簡単にできる首のゆがみの矯正法として、私が20年ほど前に考案したのが「タオル枕」です。

タオル2枚でできる手軽な家庭療法

これは、タオルで作った枕を後頭部から首に敷いて寝る家庭療法です。手軽にやれて、首の筋肉をほぐし、頸椎のゆがみを自然に正すことができる方法で、以下のような特長があります。

・タオルがあればできる
普通の浴用タオルとバスタオルが各1枚あればよく、お金も手間もかけずに行える。

・寝ながら5分でできる
タオル枕を敷いて5分ほど寝るだけでよく、非常に簡単。

・幅広い症状が改善できる
先にあげた症状のほか、耳鳴り、歯ぎしり、イビキなども改善する。

また、パソコンなどの使い過ぎで首・肩・腕にしびれや痛みが起こる頸肩腕症候群、顎関節症などが、タオル枕で改善した例も少なくありません。

後頭部から首は、強く刺激し過ぎるとよくありませんが、タオル枕なら、自分の頭の重みで穏やかに刺激・矯正でき、誰でも無理なく続けられます。

タオル枕を使って5分間寝るだけで首のゆがみを矯正できる

タオル枕の作り方と使い方

タオル枕を作るには、
一般的な厚みのフェイスタオル(30×90cmくらい)と
バスタオル(50×110cmくらい)を
各1枚使います。

【作り方】
フェイスタオルの縦長の部分を2つに折る。

丸めてロール状にする。

アーチ状に軽く曲げる。

バスタオルの縦長の部分を2つに折る。

さらにもう1回折る(四つ折り)。

縦に3等分して、3分の2のところまで折る。

⑥の折った部分が③の頭側にくるように置き、残り3分の1を③の上に載せる。

【使い方】
あおむけに寝て、ロール状のタオルが耳の後ろの骨の出っ張りに当たるように頭を乗せて寝る。5分ほど、そのまま頭を乗せておく。

作ったタオル枕は、以下のようにして使います。

・タオル枕をしてあお向けに寝る
首の下にロール部分の中央、後頭部にバスタオルが当たるようにタオル枕を敷き、リラックスしてあお向けに寝ます。湾曲させたロール状のタオルが、耳の後の骨の出っぱりの下端あたりにくるようにすると、安定感が増します。このようにすると、タオル枕に首と後頭部がすっぽりと収まって、非常に気持ちよく寝られます。

・呼吸法を行うとより効果的
タオル枕は、敷いて寝ているだけでも効果がありますが、寝ている間、鼻からゆっくり息を吸い、口から勢いよく吐く呼吸法を行うとより効果的です。この呼吸法によって、筋肉の緊張が効率よく取れ、首の矯正効果が高まります。

・1日1回、5分間行う
タオル枕療法は、長時間行う必要はありません。1日5分ほどでよいです。タオル枕で5分寝た後は、そのまま眠っても、あるいは使い慣れた枕に替えて寝てもけっこうです。

先に触れたとおり、タオル枕を使うと、全身のさまざまな症状が改善されます。なかでも、首から肩にかけての症状そのものに、すぐれた効果があることは言うまでもありません。

メニエール病のめまいにも効果的

それでは最後に、タオル枕でメニエール病のめまいを改善した症例をご紹介しましょう。

Tさん(33歳・主婦)は、7年前に最初の出産をしてからというもの、めまいに悩まされるようになりました。多いときは1日4~5回もめまいが起こり、いったん始まると立っていられなくなり、数時間は横になるしかありません。

そんなある日、Tさんはタオル枕のことを『安心』で読み、さっそく始めました。すると、めまいの頻度が激減し、たとえ起こっても驚くほど早くめまいが回復するようになったそうです。以前は、起き上がれるようになるまで数時間は必要だったのが、今では30分で回復するようになったと笑顔で報告してくれました。

Sさん(33歳・女性)は、首のつけ根から肩先、肩甲骨上部にかけて強いこりがあり、私の鍼灸院に来院しました。ある時期から急にこりがひどくなったそうで、特に右側のこりがひどく、パンパンにはってつらいと訴えていました。

詳しく話を聞くと、Sさんは店舗の清掃の仕事をしており、いつも右腕を酷使しています。腕を日常的に動かせば、こりは起こりにくいように思われがちです。しかし、決まった動作だけをくり返していると、こりやハリはかえってひどくなるのです。

Sさんのようなケースでは、首から肩にかけての筋肉が緊張して骨のゆがみを招いているので、まずはその緊張をほぐすことが大切です。そのためには、タオル枕が最適です。

そこでSさんには、通院とともに、自宅でタオル枕を使ってもらいました。すると、パンパンにはっていた患部が、早くも3日目くらいからゆるみ始め、「とてもらくになった」と喜んでいました。けっきょく、10日ほどで、がんこなこりがすっかり解消できたのです。

また、Yさん(45歳・女性)は、交通事故によるムチ打ち症を訴えて来院しました。事故後は1週間ほど病院に通い、レントゲンなどの検査結果でも「異常がない」と言われたということでした。

しかし、その1週間後くらいから手と腕に力が入らなくなったため、後遺症を疑って当院を訪れました。Yさんは、自宅での人形作りの仕事をしており、もともと日常的に肩や腕を酷使していました。仕事中は首も緊張を強いられ、首の骨がゆがみやすくなる素地があったのです。

ムチ打ちで、それがさらにひどくなったようで、私がお会いしたときにはすでに、Yさんの首は強く緊張し、ガチガチに固まっていました。そこでSさん同様、自宅でタオル枕を毎日使ってもらいました。

すると、1ヵ月ほどでYさんの首は柔らかくなってきました。2ヵ月たつころには、手と腕に、もとどおり力が入るようになってきたのです。また、長年悩まされていた不眠もなくなり、ぐっすり毎晩眠れるようになったと報告してくれました。

皆さんもタオル枕を、ぜひお試しください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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