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頭スッキリ顔色アップ!首から上の不調を取る「耳もみ整体」のやり方

頭スッキリ顔色アップ!首から上の不調を取る「耳もみ整体」のやり方

これまで私は多くの人の耳に触ってきました。具合の悪い人ほど耳がかたく冷たく、触ると痛がります。耳をもむと、頭にうっ滞していた血液が下りて流れ出して末端に届くようになるので、手足の指先まで温かくなってきます。体調を整える耳もみ整体をご紹介しましょう。【解説】森田茂人(モリタ整体院院長・MCメディカル系列院総院長)

解説者のプロフィール

森田茂人(もりた・しげと)
東京都江戸川区平井3-24-8森田ビル1・2F
TEL 03-5609-4132
http://www.morita-seitai.com/

モリタ整体院院長・MCメディカル系列院総院長。
東京カイロプラクティックカレッジ卒業後、同校のテクニック講師を歴任し、1990年、モリタ整体院を江戸川区平井に開院し、延べ28万人の施術を行う。
手技により筋肉・骨格のこわばりを取り除き、身体のゆがみを整えて、自然治癒力を高めている。
元全国カイロプラクティック師会理事長。元カイロ119番電話相談員主任。
『ひざ痛 神の手を持つ13人』(現代書林刊)で紹介される。モリタ整体院のほか、系列店であるMC-Medical整体院、らくらく堂の総院長を務め、耳もみ整体の指導・普及にも尽力している。

不調があると耳は固く、冷たくなる

これまで、私は多くの人の耳に触ってきました。
具合の悪い人ほど耳がかたく冷たく、耳を触ると痛がります。

そして体調がよくなってくると、耳もやわらかくなってきます。
耳は全身の健康を計るバロメーターでもあるのです。

東洋医学では、耳は腎と深い関係があると考えられており、耳がやわらかくてよい形をしていると、腎も健康だとされています。
実のところ、耳と腎臓はよく似た形をしているのです。

腎は生命力の源で、体力、免疫力、若さをつかさどります。
泌尿器や生殖器はもちろん、目・耳・髪、骨の機能にも深い関係があるとされています。

東日本大震災の後、多大なストレスの影響か、耳鳴り、めまい、難聴を訴える患者さんが急増しました。
そこで私は、通常の整体の施術に加え、平衡感覚や聴覚をつかさどる耳をもんで、直接アプローチしてみたのです。

その効果は顕著で、患者さんの症状が次々に軽くなり、耳もみをしないときに比べて、非常によい結果が得られたのです。
私はこの手法を「耳もみ整体」と名付けて、整体の施術に取り入れることにしました。

なぜ耳をもむと体調がよくなるのか

では、なぜ耳をもむと体調がよくなるのでしょう。
頭を真横から見ると、耳は頭、顔、首のちょうど中央に位置し、それぞれの隣接部であることがわかるでしょう。

耳の上側には側頭筋、前側には咬筋、後ろ側には胸鎖乳突筋という大きな筋肉があります。
頭部へ向かう血液の主要な通り道である頸動脈も、耳を囲むように通っています。

さらに、余分な水分や老廃物を運び出す体液(リンパ)の合流点であるリンパ節も、耳の周りに多数あります。

耳はちょうど巾着の口のような存在で、耳がキュッとかたく締まっていると、周辺筋肉なども詰まってこわばり、東洋医学でいう気(生命エネルギー)・血(血液)・水(リンパなどの体液)の流れが悪くなります。

反対に、その口をゆるめることで、周辺の筋肉、血管、リンパ管などを一気にゆるませ、気血水の巡りを改善できるのです。
野生の動物は、外敵から身を守るために、耳(耳介)を常にピクピクと自在に動かして、自分の周囲360度の音を拾っています。

人間も、本来はある程度自由に耳を動かしていたはずです。
しかし、進化とともに集音器としての耳の機能は退化し、耳を動かす筋肉(耳介筋)もだんだん使われなくなってきました。

明らかに退化したといえます。
耳介筋の退化は、耳自体をかたくし、頭、顔、首の気血水の流れをも悪くして、体にさまざまな悪影響を及ぼしていると考えられるのです。

この耳介筋を刺激することで、生命維持をつかさどる脳幹にも刺激が入り、生命力そのものを賦活させることにもなると、私は確信しています。

耳をもめば頭・顔・首の筋肉が一気にゆるむ

昔から、「頭寒足熱」は健康の必須条件だといわれています。
しかし今、手足が冷たい人が増えています。

足が冷たいと血液は上にのぼり、頭や内臓に停滞しやすくなります。
頭寒足熱とは真逆の、「頭熱足寒」の状態になっているのです。

耳もみ整体を行うと、頭にうっ滞していた血液が下りて流れ出して、末端に届くようになるので、手足の指先までポカポカしてくるのを感じるはずです。
頭や目がスッキリしたり、顔のくすみが取れたりという変化を感じる人も多いです。

むくみが解消するので、施術している最中にトイレに行かれることもよくあるくらい、即効性があるのも特徴です。
緊張を高める交感神経優位の状態から、リラックスをもたらす副交感神経優位の状態に変わっていきます。

私の施術の目的は、このように自律神経のバランスを整えて、自然治癒力を高めることです。
そのために、耳もみ整体は、いちばん簡単で効果の高い方法だと思います。

耳もみ整体のよいところは、自分で手軽にできることです。
背骨の調整を自分一人で行うのは困難ですが、自分の手の届きやすい場所にある耳なら、自宅で気軽に毎日、簡単にもむことができます。

私は患者さんに、「薬と思って、毎日耳もみ整体をしてください」とお話ししています。
首から上の症状(不眠、めまい、耳鳴り、難聴、うつ、頭痛、眼精疲労など)に悩んでいる人には、特にお勧めします。

耳もみ整体のやり方


ポイント
*肌を傷つけないよう、手の爪は短くしておく。

*回数は目安なので、こわばっているところや、ほかよりもしこりや痛みを感じる場所があれば、そこを重点的にもみほぐすとよい。

*痛みを強く感じるときには、無理をせず、数日かけて徐々にほぐしていくようにする。

*1日に何度やっても構わない。できるだけ毎日行うのがお勧め。

①指の腹全体を使って、耳を前後に素早く10往復こする。

②耳の付け根を人さし指と中指で挟み、上下に10往復こする。

③指先で円を描くようにもみほぐす。
5ヵ所くらいに分けて、耳全体をよくもむ。
1ヵ所につき、10秒ほどもむ。

④耳を放射状にひっぱり、よく延ばす。
5ヵ所くらいに分けて、各5回ずつひっぱる。

⑤耳輪(耳の際で内側に丸まった部分)を広げるように延ばす。3回行う。

⑥耳珠(耳の顔側の付け根にある出っ張り)をもみほぐす。10秒行う。

⑦耳を顔側に倒し、耳の裏側を延ばす。
同様に耳の上部は下に、耳たぶは上に倒して、耳の裏側をまんべんなく延ばす。
3ヵ所を3回ずつ行う。

⑧耳の上下をつまみ、二つ折りにする。5回くり返す。

⑨耳を二つ折りにしたまま、円を描くように回す。5回行う。

⑩最後に、もう一度②、①を行い、クールダウンして終了。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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