つらい【首のこり】を防ぎ治す食べ物はコレ 専門医が厳選

つらい【首のこり】を防ぎ治す食べ物はコレ 専門医が厳選

慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)


首の骨や筋肉の材料をしっかり補充する

 慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。
 その際、忘れてはならないのが、食生活の見直しです。
 なぜなら、首の骨や筋肉を強化するにも、神経のダメージを防ぐにも、それらの材料をしっかり補充する必要があるからです。

 その基本はバランスの取れた食生活ですが、特にポイントとなるのが、次の四つの栄養素です。

①コラーゲン:椎間板の「網目 構造」を作って弾力を保つ
 コラーゲンはたんぱく質の一種で、骨、軟骨、筋肉、腱、靱帯などに含まれ、重要な役割を果たしています。
 首の骨を構成している椎骨と椎骨の間で、クッションの役をしている椎間板もまた、軟骨の一種で、コラーゲンを多く含みます。

 椎間板の中で、コラーゲンは独特の「網目構造」を作っています。
 これは、建物の鉄筋に当たりますが、コラーゲン自体も柔らかいので、むしろスポンジ状のものを思い浮かべてもらうといいかもしれません。
 椎間板は、首への慢性的な負担や加齢により、すり減って薄くなっていきます。多くの場合、そのことが首の不調の引き金になるのです。それを防ぐための一つとして、コラーゲンの補給は欠かせません。
 身近な食品では、鶏手羽、鶏ガラスープ、鶏や魚の皮、牛スジ、豚足、魚介類ではカレイ、タイ、フカヒレ、貝類、ゼリーの材料となるゼラチンなどに多く含まれます。

②コンドロイチン:椎間板や筋 肉の水分を保つ

 コンドロイチン(正しくはコンドロイチン硫酸)は、ムコ多糖と呼ばれる成分の代表です。ムコ多糖は、糖が集まってできた粘り気を持つ成分で、多量の水分を抱え込む性質を持ちます。
 コンドロイチンは、体内のあらゆる組織で、組織同士をつなぐ接着剤になるとともに、水分保持のために働いています。
 首の椎間板では、コラーゲンが作る網目構造の中に入り込み、水分を保つ役目をしています。
 水分を失ったスポンジが弾力を失うことでもわかるように、椎間板の弾力を保つには、コラーゲンとコンドロイチンの両方が必要です。
 また、コンドロイチンは、筋肉の中で水分を保持する役割もあります。筋肉も水分が不足すると、こりやすくなるので、その意味でも、コンドロイチンの補給は大切です。
 ①のコラーゲンの項目で挙げた食品は、コラーゲンとともにコンドロイチンを多く含みますので、首の健康維持には二重に効果的です。
 ほかの食品では、コンドロイチンは、ウナギやスッポン、ヤマイモ、オクラ、海藻、納豆など、ネバネバしたものに多く含まれます。

③ビタミンB群:傷ついた神経 の修復を促す

 ビタミンB₁・B₂・B₆・B₁₂などのB群は、神経が正常に働くために不可欠なビタミンです。神経細胞が傷つくと、その修復を促す作用を持っています。
 特にビタミンB₁₂は、その作用が強いことが知られ、神経疾患の治療薬としても使われているくらいです。
 首の不調は、本格的な神経疾患ほどではないにしても、首を通る神経が圧迫されて、ダメージを受けることで発症・悪化します。そのケアとしても、ビタミンB群の摂取を心掛けましょう。
 ビタミンB群は、身近な食品では、魚介類全般や卵黄、チーズ、レバーなどに多く含まれています。

神経のダメージを防ぐことも大事

④カルシウム:強い骨を保つ

 強い骨を作り、保つのにカルシウムが重要なことは広く知られています。首の骨を健康に保つためにも、カルシウムは欠かせません。
 カルシウムは、神経伝達にも重要な役目をしていますので、その意味でも、しっかり取る必要があります。
 身近な食品では、シラスやシシャモ、ワカサギ、メザシなど骨ごと食べられる魚、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、コマツナなどの緑黄色野菜、大豆などに豊富です。

 以上のような食品を、日ごろから積極的に取ると、首の骨や筋肉を強化し、神経のダメージを防いで、首の不調の予防・解消に役立ちます。本格的な首の病気予防にもつながりますので、ぜひ心掛けてください。

勝野 浩
 1994年、浜松医科大学大学院博士課程修了。98年より現職。腰痛や四十肩などの一般的な整形外科はも
とより、スポーツ整形と骨粗鬆症に力を入れている。著書に『「O脚セルフ矯正」完全マニュアル』(マキノ出版)などがある。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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