【名医のTHE太鼓判!】モヤモヤ血管が肩こりの真原因 治し方は 首に手を当て 痛い場所を押すだけ

【名医のTHE太鼓判!】モヤモヤ血管が肩こりの真原因 治し方は 首に手を当て 痛い場所を押すだけ

「長引く肩こり」に悩んでいませんか。整形外科に行くと「レントゲンで見ても異常ありません」と言われ湿布を出されるだけ、という声も聞きます。実は、その長引く痛みの原因のほとんどが、もやもや血管(=不要な血管)にあるのです。病院での治療法と、自分で治す方法を紹介します。【解説】奥野祐次(オクノクリニック院長)


慢性肩こりの原因は、実はモヤモヤ血管が原因だった…

モヤモヤ血管とは 不要な病的血管のこと

モヤモヤ血管とは、不自然に増殖した異常な血管のこと(オクノクリニック運営・モヤモヤ血管コラムより)

関節痛というと、ひざや腰、股関節の痛みが多いように感じますが、実は、首の痛みに悩むかたも少なくありません。
寝違えのように数日で治まればいいのですが、数ヵ月から数年続くケースも多いのが現状です。

整形外科にかかると、「レントゲンを撮っても異常ありません」といわれて湿布を出され、けっきょく症状は改善しないという声もよく聞きます。

実際には、骨が変形していても痛くないケースがあり、逆に骨に異常がなくても強い痛みを感じる場合もあります。ですから、レントゲン撮影だけでは、痛みの原因はわかりません。

多くの患者さんは、「原因不明の痛みが一生続くのでは」と不安な気持ちになっているでしょう。
しかし、私は、長引く痛みの原因のほとんどが「モヤモヤ血管(不要な血管)」にあることを発見し、論文にまとめました。その研究論文は、国内外のさまざまな医学雑誌に掲載されています。

モヤモヤ血管をへらすことで、長引く痛みの9割が改善ができます。私が病院で行っているのは、血管に管を入れるカテーテル治療や、注射による治療ですが、患者さんに、自分で痛みを軽減する方法も紹介しています。

それは、痛みを感じる患部を圧迫するという方法です。

モヤモヤ血管がある場所は、「押すと痛い」という性質があります。そこで、押して痛い場所を圧迫するのです。すると、一時的にモヤモヤ血管への血流が遮断されます。

モヤモヤ血管は、正常な血管よりも細くて弱いので、一時的に血流が途絶えるだけで、機能が停止します。また、継続して圧迫することで、モヤモヤ血管自体が消えることもあります。

モヤモヤ血管を自宅で治す方法とやり方

モヤモヤ血管を解消するセルフケア方法を説明しましょう。

後頭部から首にかけて、まんべんなく押していきます。押したときに、痛みがあるポイントを見つけてください。痛い場所は、1ヵ所とは限りません。

痛い場所を見つけたら、1ヵ所につき10秒以上、痛みを感じる程度の力で、ギューッと押し続けます。
押す時間が短かったり、もんでしまったりすると、モヤモヤ血管の血流を助長することになります。

必ず10秒以上、手を動かさずに、圧迫してください。痛みが悪化しないかぎり、1日何回行ってもかまいません。

ここであらためて、モヤモヤ血管について少し詳しくお話ししましょう。

人間の体には、2種類の血管があります。
一つは、生命維持に役立つ正常な血管(生理的血管)、もう一つは病気を悪化させる病的な血管(病的血管)です。

生理的血管は、生まれつき備わっていて、心臓から体の末端まで整然と走っています。体の隅々まで酸素と栄養素を行き渡らせる、パイプ役です。

それに対し、病的血管は、絡まった糸のようにグチャグチャで、酸素や栄養素を運べません。こうした病的血管を、私は「モヤモヤ血管」と呼んでいます。

そして、このモヤモヤ血管こそ、痛みの原因なのです。

なぜモヤモヤ血管が、痛みを引き起こすのでしょうか。
理由は三つ考えられます。

(1)モヤモヤ血管が炎症を起こす細胞の供給路になる
炎症とは、組織が赤く腫れて熱を持つ状態で、症状として「痛み」が発症します。
炎症があるところには、必ずモヤモヤ血管があります。
モヤモヤ血管が、炎症細胞を呼び込み、そこから痛み物質が放出されるのです。

(2)モヤモヤ血管の周りに神経線維がふえる
体の基本ルールとして、血管ができると、血管に寄り添うように神経線維ができます。
モヤモヤ血管とともにふえてしまった神経から、痛みの信号が出ていると考えらます。

(3)無駄な血流がふえて、低酸素になってしまう
モヤモヤ血管は、栄養や酸素を届けるパイプとしての役目を果たしません。
そのため、モヤモヤ血管の周辺の細胞は、低酸素になります。低酸素状態では、乳酸などの物質が発生し、これが痛みの原因となるのです。

モヤモヤ血管ができる原因と症状

では、なぜモヤモヤ血管ができるのでしょうか。

人間の体は本来、モヤモヤ血管ができないしくみになっています。
ところが、40歳を過ぎるころから、そのしくみがくずれてくるのです。モヤモヤ血管が肩関節にでき、強い痛みを生じるのが、四十肩とか五十肩などと呼ばれる症状です。

モヤモヤ血管ができる要因として、「悪い姿勢」や「くり返される負担」も挙げられます。

例えば、パソコンやスマートフォンを使うときの、首を前に突き出す姿勢は、首や肩にモヤモヤ血管を生じさせます。また、清掃や介護の職に就く人は、中腰の姿勢での力仕事をくり返すため、腰にモヤモヤ血管ができるのです。

軽度のうちなら、セルフケアでモヤモヤ血管を減少できます。痛みが重症化しないうちに、痛いところに手を当てて、圧迫するようにしましょう。
重症になると、病院での治療が必要です。運動器カテーテル治療という、もやもや血管を治療するために開発された治療法が効果的です。

運動器カテーテル治療は様々な痛みに対応しています。自分の痛みも対象になるの?という方はぜひ専門の医療機関を受診してみてください。

奥野祐次(おくのゆうじ)
慶応義塾大学医学部卒業。2008年より、クリニカETにて放射線科医としてカテーテル治療に従事する。2012年、慶応義塾大学医学部医学研究科修了。研究テーマは「病的血管」「Nature Medicine」を始め、複数の国際医学誌に論文を執筆。江戸川病院運動器カテーテルセンター・センター長を経て、2017年にOkuno Clinic.横浜センター南を開院。2018年に同クリニック、東京六本木ミッドタウン前、東京白山を開院。運動器のさまざまな痛みを抱える患者を治療している。「名医のTHE太鼓判!」(TBS系)などに出演中。

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※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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