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前立腺がん発症から19年 病中病後の体力回復食に【干し納豆】を取り入れて元気!

前立腺がん発症から19年 病中病後の体力回復食に【干し納豆】を取り入れて元気!

私にがんが見つかったのは、1999年でした。健康診断で異常が見つかり再検査を受けた結果、医師に前立腺がんと告げられたのです。自分でも生きる気力を絶やすまいと決心しました。健康食品や民間療法などよいと思ったものをすべて試したのです。納豆もその一つです。【体験談】中村孝士((有)日本凍結乾燥食品研究所所長・76歳)


ポリアミンが豊富な納豆に注目

 私は、1960年代の半ば頃から、当時勤めていた宮坂醸造で、フリーズドライの研究開発に携わっていました。
 フリーズドライとは、食品などを急速冷凍し、さらに真空状態にすることで乾燥させる技術です。食品の水分は抜けても栄養成分はほとんど変化しません。その点を利用して、食品をフリーズドライにして、保存食として活用するようになったのです。

 当時は、日清食品と共同で商品を企画したり、南極観測隊の食事を提供。また、ローヤルゼリーやアガリクス茸のフリーズドライを手がけていました。

 そんな私にがんが見つかったのは、1999年でした。健康診断で異常が見つかり再検査を受けた結果、医師に前立腺がんと告げられたのです。それもステージ4という、かなり進行した状態でした。

 疲れは感じていたものの、当時携わっていた新工場の立ち上げで、疲労がたまっている、ぐらいに思っていただけに、がんの宣告はショックでした。
 しかも、すでにリンパや骨盤などにがんが転移し、手術はできない状態でした。医師にも、余命は長くて3~4年と宣告されたのです。

 もはや仕事どころではありません。私は、仕事はすっぱりと辞め、自分の体の治療に専念することにしました。

 体はすぐにあちこちが痛み始めました。特につらかったのは下半身の痛みとむくみです。骨盤は四六時中痛み、足はむくんで相撲取りのように腫れ上がりました。たまった水分で、体重も92㎏に増えたのです(身長は178㎝)。

 私は放射線療法を拒否し、抗がん剤治療だけを受けました。同時に、自分でも生きる気力を絶やすまいと決心しました。健康食品や民間療法などよいと思ったものをすべて試したのです。納豆もその一つです。

 学生時代に東京農業大学で発酵について学んでいた私は、納豆の栄養成分をよく知っていました。
 特に私が注目したのはポリアミンです。ポリアミンは、発酵食品に多く含まれる成分で、体内では細胞の増殖に深くかかわっています。納豆のポリアミンは、健康な細胞の増殖に役立つのではないかと考えました。

 しかし、量を食べるのは大変です。そこで私は、納豆をフリーズドライにし、さらに粉末状にしたもの(粉末状の干し納豆)を毎日摂取することにしたのです。

 もともと中近東の石油採掘業者や、南極観測隊向けの食品として納豆をフリーズドライにした経験がありました。また、勤続中につきあいのあった工場などが協力してくれて、難なく納豆をフリーズドライにできたのです(この納豆は特許を取得)。

がん患者とは思えない肌ツヤのよさと言われる

粉末状の干し納豆とペースト状の納豆を毎日食べて、がんと闘っている中村さん

 この粉末状の干し納豆は、口に含むと多少粘りがあり、栄養成分が凝縮されています(有用納豆菌が1g中に百億個存在する)。この、成分が凝縮する性質は、自然乾燥させた干し納豆と同じです。

 粉末状の干し納豆は、きな粉と砂糖を混ぜたものを牛乳で溶いて飲んだり、お餅にまぶして食べるなど、いろいろな方法で摂取しています。
 ほかにもペースト状に納豆を加工し、トーストにぬるなどして、納豆を1日1食必ず食べるようにしました。

 自分でよいと思うものを食べ続ければ、きっとよい結果を生むはずだ。そんな思いで粉末状の干し納豆を食べ続けたところ、長くても余命3~4年と言われながら、すでに19年生き続けています。

 がんはまだ体のあちこちに残っています。けれど、体調はがんを発症した頃に比べてかなりよいです。下半身のむくみはだいぶ取れて、体重は76㎏で落ち着きました。
 月に1度の抗がん剤治療のあとは、副作用でだるくなったり食事の味がわからなくなったりするため、食欲が落ちます。しかし、粉末状の干し納豆であれば、食べるのは容易で栄養も十分にとれます。

 また、干し納豆の効果か、血圧、血糖値など生活習慣病の数値はすべて正常値です。
 身の回りの人たちには病人とは思えない肌ツヤのよさだと言われます。納豆のポリアミンが細胞の新陳代謝を促しているのかもしれません。

 干し納豆は、栄養成分が凝縮されています。また、においがあまりせず、粘りが少ないため、食べやすいという利点もあります。上手に食生活にとり入れれば、病中・病後の体力の回復に役立つのではないでしょうか。

干し納豆を手作りする方法が、下記の記事で詳しく紹介されています。

→「干し納豆」の基本の作り方

豊富なミネラル成分がむくみを軽減(里見英子クリニック院長 里見英子)

 粉末状の干し納豆は納豆を食べやすくするよい工夫だと思います。がんの治療と並行して、体によいと信じて何年も食べ続けていることも、免疫力の向上に役立っているのでしょう。

 細胞の増殖を促すポリアミンは加齢とともに減少します。中高年者は、ポリアミンが豊富な干し納豆などを意識して食べることをお勧めします。

 また、干し納豆はビタミン、ミネラルなども豊富です。むくみが軽減したのは、干し納豆のカリウム、マグネシウムが体内の水分の排出を促したと思われます。
 今後もがんの治療に専念しながら、お召し上がりください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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