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【11円スリッパとは】履くだけで耳鳴り・腰痛を和らげる2つの金属が体内に電気を流して血流を改善

【11円スリッパとは】履くだけで耳鳴り・腰痛を和らげる2つの金属が体内に電気を流して血流を改善

鍼灸治療では、亜鉛と銅という、異なる二つの金属からできた鍼を用いて治療を行うことがあります。異なる二つの金属を使うと、わずかな電気が流れます。体内に微弱な電気を流すことで、ツボを刺激したり、血流の改善を行ったりする効果があるのです。【解説】藤井清史(呑気堂Fujii鍼灸治療院・Tomo整骨院総院長)

解説者のプロフィール

藤井清史(ふじい・きよし)
●呑気堂Fujii鍼灸治療院
京都府亀岡市篠町柏原町頭8-4
TEL 0771-23-3440
http://nonkido.jp/

呑気堂Fujii鍼灸治療院・Tomo整骨院総院長。
1968年北海道生まれ。鍼灸師。
波動医療やメディカルハーブ、フラワーレメディーといった代替医療の研究に取り組み、洋の東西を問わず「治る治療」を目指す。
著書『耳鳴・難聴・めまいは治ります!』(白順社)が好評発売中。

10円と1円さえあればすぐに作れる!

誰にとっても身近な10円硬貨と1円硬貨で、すぐれた健康器具が作れます。それが、私の考案した「11円スリッパ」です。
少し変わった名前ですが、その由来は、右足のスリッパに10円硬貨、左足のスリッパに1円硬貨を、それぞれ15枚はって作るスリッパだからです。

「何?その不思議なスリッパ。本当に効果があるの? 」
と思う人も多いでしょう。確かに、一見不思議なスリッパですが、健康効果は多彩です。

これまで、私はこのスリッパをたくさんの人にはいてもらいました。その効果は絶大で、一部の例を挙げると、足腰の痛みが消えた、便秘、耳鳴り、高血圧の改善など、さまざまな症状・病気がよくなったのです。
なかには、1ヵ月間、11円スリッパをはいただけで、脊柱管狭窄症の痛みとしびれが消えたという人もいました。その人は、81歳になった今でも、現役シェフとして、厨房に立ち続けています。

1円硬貨と10円硬貨をはるだけで完成!

「生体電流」を整え症状を改善する

鍼灸師の私が得意とする鍼灸治療では、亜鉛と銅という2種類の金属からできた鍼で治療を行うことがあります。こうした異種金属を同時に体に刺すと、その間にわずかな電気が流れます。体内に微弱な電気を流すことで、ツボを刺激したり、血流の改善を行ったりする効果があり、ここが治療効果のポイントです。

もともと私たちの体には「生体電流」という微弱な電気が流れています。その電気は、健康なときは、スムーズに流れていますが、それが乱れたり滞ったりすると、肩、腰、首、ひざなど体の痛みや、内臓機能の低下、または精神的な疾患など、多くの病気や不調につながります。

生体電流は医療の場で広く使われており、心電図や筋電図といったよく見かける機器も、これを応用して病気の診断をしています。

皮膚を例にとって説明しましょう。
電気的なエネルギーのことを「電位」といいますが、健康な皮膚はマイナスの電位を帯びています。ところが、ケガしているところや痛みのあるところは、体の表面にプラスの電位が集まっています。そうなると、体の微弱な電気に異常が生じます。

本来、体には、それを自然に治す力が備わっていますが、電気的な異常が長引いたり、固定化したりすると、ケガや痛みが長く続いてしまうのです。

そんなとき、異種金属の鍼を使うと、体の電気の流れをよくして、その異常を取り除き、治りを早めるのに役立ちます。わかりやすい例えでいうと、川にあるゴミや詰まりは、川の流れの勢いがよいときほど取れやすくなります。それと同じです。

この原理を、家庭で簡単にできる方法に応用したのが11円スリッパです。「どこの家庭にもある異種金属とは何か。それを使って手軽に体を刺激するには? 」と考えて研究した結果、生まれたのが、アルミニウム製の1円硬貨と銅製の10円硬貨をはり付けて作る11円スリッパだったのです。

体に最適な電流が流れ全身がポカポカ!

今回、改めて11円スリッパの効果を実証するため、電圧計で測ったところ、0.5〜0.6Vの電流が流れていることが計測できました。これは、人体を流れる微弱電流を無理なく促してくれるのに最適な数値です。

10円硬貨の銅から、1円硬貨のアルミニウムの方向に向かって、約0.5Vの力で、電気が全身をめぐります。この約0.5Vというのは、極めて微弱な電気を押し出す力なので、はいていてもビリビリするなどの感覚はなく、普通のスリッパと同じように使えます。

さらに、体温の分布を色で表示するサーモグラフィで検査したところ、11円スリッパをはくことで、明らかに体温が上がることが確認できました。生体の微弱な電流は、血流とも密接に関係します。11円スリッパをはくことで血流が促され、体温が上がったと考えられます。

人体は、リラックスすることで血流がよくなって体温が上がります。その逆のパターンもあって、血流がよくなって体温が上がることで、リラックスすることもできます。たとえば、お風呂に入っているときが、まさにそういう状態です。
11円スリッパをはいているときも、それに似ていて、いわばお風呂に入っているときに近いリラックス状態になります。

11円スリッパをはくと、細胞間、神経、血管などに電気が流れて、血流とともに体温がほどよく上がります。その変化は歴然です。今回は、3名のかたがたに30分間、11円スリッパをはいてもらい、前後の体表の温度の上昇具合を測定しました。
【安心編集部調べ/空調を28℃に設定した室内で検証】

足の裏の反射区を刺激するからよく効く!

東洋医学では、足には大地からのエネルギーを吸収して全身に循環させるルート(気の流れ)があると考えられています。特に、足の裏には、ツボのような働きをする「反射区」が分布していますが、11円スリッパは、その中でも特に重要な部分に硬貨をはるので、さらに気の流れの促進効果が高くなっています(基本のはり方に加え、症状別に効果的な反射区の位置にはることで、より高い効果が得られます)。

11円スリッパで左足に1円硬貨、右足に10円硬貨を使うのにも理由があります。
東洋医学では、体の左側が「陽」、右側が「陰」と考えられています。左足に1円(アルミ)、右足に(銅)をはることで、「陰の右足」から「陽の左足」に向かって微弱な電気が流れます。陰から陽に向かって電気が流れると、それが経絡をかけめぐり、全身の陰陽のバランスが整います。
ですから、11円スリッパを使用する際には、左と右を間違えてはかないようにしましょう。

健康を維持するうえで急所とも言える足の裏だからこそ、11円スリッパは、人間の体に流れる微弱な電気「生体電流」を正常にできるのです。

日本人の4人に1人が糖尿病!11円スリッパが著効

いまや、日本での推計患者数が1000万人を超えたといわれる糖尿病。40歳以上の4人に1人は糖尿病ともいわれ、誰にとっても人ごとではない国民病といえます。
そんな糖尿病でもっとも怖いのは、「合併症」です。血糖値が高い状態が続くことで、血管は傷みます。すると、さまざまな合併症が起こるのです。

なかでも、怖い合併症として知られるのが、「糖尿病性神経障害」「糖尿病性腎症」の二つです。
実はこの二つが、11円スリッパをはくことで改善できた例があります。その実例をご紹介しましょう。その前に、まずは糖尿病性神経障害について、簡単にご説明しておきます。

糖尿病性神経障害とは、神経細胞に血液が行かなくなる合併症で、しびれやマヒなどが起こります。手足をはじめ、多くの部位に症状が出ますが、もっとも深刻なのが足の神経障害です。神経障害が起こると、ケガや血流悪化など、足の異常に気づきにくくなり、最悪の場合、「壊疽」にもなります。

壊疽とは、血管や神経が働きを失い、体の一部の組織が腐って死んでしまうものです。糖尿病が進行すると、足の壊疽が起こりやすくなり、そうなってしまうと、切断することも多いです。日本では、糖尿病に起因する壊疽による足の切断が、年間2万例にも及んでいます。

こうした事態を防ぐためにも、できるだけ早いうちから、ケアをすることが大事です。そのために、大いに役立つのが11円スリッパです。

最初の例は、糖尿病性神経障害を起こしていた73歳の男性です。このかたは、足がしびれて感覚がなく、自分の足が地面についているかどうかすら、よくわからない状態でした。幸い、その時点ではまだ、壊疽までは起こしていなかったものの、「しびれていて痛い」と訴えていました。糖尿病自体の治療は受けていましたが、思うように合併症を抑えられず、壊疽の危険性もありました。

このかたに11円スリッパをはいてもらったところ、わずか3日で痛みがなくなりました。それからすぐに、しびれも取れてきたのです。
ちなみに私の義父も、糖尿病です。当時、55歳でしたが、足の指先がビリビリとしびれて痛いと訴えていました。しかし、11円スリッパをはくと、1週間くらいで、その痛みとしびれが取れ、とてもらくになったと言っていました。

糖尿病神経障害は、しびれ、痛み、マヒなどが起こりますが、その段階でうまくケアできれば、壊疽に進むのを防ぐことができます。病院で適切な処置を受けるとともに、そのサポートとして、11円スリッパをお役立ていただければと思います。

先ほど挙げた、糖尿病性腎症の改善にも、11円スリッパが有効です。糖尿病性腎症とは、腎臓の血管が傷んで腎機能が衰えるものです。症状悪化によって、腎臓の代わりに機械で血液をろ過する人工透析を、定期的に受ける必要があります。

11円スリッパでむくみが取れた

当院にみえていた当時62歳の女性は、すでに人工透析を受けていました。その症状が悪化したことで、週2回から3回に増やすかどうかという瀬戸際でした。1回の人工透析は、1日を要する大変な治療です。この女性は、「もうこれ以上、人工透析で自分の時間を減らしたくない」と強く希望していたので、11円スリッパを勧めました。

すると、わずか数日で水分代謝がよくなって、排尿の量が増えてむくみが取れました。結果的に、透析を3回にしなくて済んだと、喜んでおられました。
11円スリッパをはいていると、微弱な電気による刺激が常に体をめぐり、血流がよくなります。その結果、体の代謝もよくなり、ここで挙げたような改善効果が得られたと考えられます。

11円スリッパをはいているだけで、糖尿病自体が改善されるわけではないので、きちんと治療は受けることが大切です。
その点は注意が必要ですが、治療や食事療法を行いながら、糖尿病の合併症を防ぐサポートとして、11円スリッパはたいへん有用といえます。

現代人に11円スリッパは欠かせない!

11円スリッパは、『安心』7月号でも紹介したところ、「体調がよくなった」と、私の元にも大きな反響がありました。
この健康法のよい点は、楽しみながら自分で健康器具を作り、日常生活に取り入れて、健康を維持・増進できるところです。

現代人は、多くのストレスを抱え、電磁波を大量に浴び、糖分や食品添加物を多くとっているため、陰が低下し、陽が高まりがちです。
ですから、特に病気や不調を抱えていなくとも、普通に生活するだけで陰陽のバランスが簡単にくずれてしまいます。
なお、11円スリッパの右足側にはった10円硬貨がサビやすい人は、体が酸性に傾いています。11円スリッパをはきつつ、肉、魚、野菜を偏ることなく食べ、不規則な生活を改めましょう。

あなたもぜひ、11円スリッパの効果を体感してください。

はき心地は普通のスリッパと同じ

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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