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「股関節回し」の効果を女医が解説!女性の若さは股関節にあり

「股関節回し」の効果を女医が解説!女性の若さは股関節にあり

何も運動をしなければ、年齢とともに筋肉量・筋力はどんどん低下し、関節の動きも悪くなり、動くのが億劫になってきます。股関節周りの筋肉を鍛えることは、尿もれ予防のほか、ヒップアップ、ウエストの引き締め効果も期待できるので、年齢に関係なく、すべての女性にお勧めします。【解説】常喜眞理(常喜医院院長)

解説者のプロフィール

常喜眞理(じょうき・まり)
●常喜医院
東京都千代田区六番町7−1グロリアビル1階
TEL 03-5226-7557
https://medical-clinic-1290.business.site/

常喜医院院長。
1963年生まれ。
東京慈恵会医科大学卒業。
消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。医学博士。
2012年、東京・六番町に常喜医院を開設。
親身でわかりやすい診療をしてくれる“頼れる地域のホームドクター”として、多くの患者さんから支持を受け、“金髪先生”と親しみを込めて呼ばれている。
また、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)における内科診療や、大手企業での職場でメンタルヘルスサポートをする産業医としても活躍。
著書に『マリ先生の健康教室 オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)がある。

何もないところでつまづいたりしませんか?

何も運動をしなければ、年齢とともに筋肉量・筋力はどんどん低下し、関節の動きも悪くなり、動くのが億劫になってきます。

これは高齢者だけの話ではありません。
30代、40代でも、運動不足の人はおおぜいいます。
「あれっ? なんでこんなところでつまずくの?」という経験がある人は、股関節周りの筋肉が硬くなり、股関節の動きが悪くなっている可能性があります。

股関節は上半身と下半身をつなぐ、人体で最も大きな関節です。
股関節の動きをよくすることは、若さを保つ秘訣でもあります。

「股関節回し」は、股関節周りの筋肉を強化する効果が期待できます。

股関節回しのやり方」については、次の記事を参照してください。

「股関節回し」は腸腰筋と同時に骨盤底筋も鍛えられる

股関節周りの筋肉で特に重要なのは「腸腰筋」です。
腸腰筋は、背骨から骨盤、股関節にかけてついているいくつかの筋肉のことで、足を上げたり歩いたりするのに重要な働きをします。

腸腰筋の近くには骨盤底筋があり、股関節回しをすると骨盤底筋も同時に鍛えられるので、女性が気になる尿もれの予防にもつながります。

股関節回しで骨盤底筋を鍛えるコツは、足を上げたときに肛門と膣を意識してグッと締めることです。
股関節周りの筋肉を鍛えることは、尿もれ予防のほか、ヒップアップ、ウエストの引き締め効果も期待できるので、年齢に関係なく、すべての女性にお勧めします。

また、股関節回しでは、足首も意識するといいでしょう。
足を回すとき、つま先をグッと上げるのです。

すり足による転倒は背骨(脊椎)に問題がある場合があります。
普段から意識して動かすことで、違和感や異常に早めに気づくことにもなります。
ふくらはぎの血行をよくしてむくみの予防効果も期待できます。

尿もれを予防し、ウエストも引き締まる!

股関節周りの筋肉を鍛えることは、尿もれ予防のほか、ヒップアップ、ウエストの引き締め効果も期待できるので、年齢に関係なく、すべての女性にお勧めします。

また、股関節回しでは、足首も意識するといいでしょう。
足を回すとき、つま先をグッと上げるのです。

すり足による転倒は背骨(脊椎)に問題がある場合があります。
普段から意識して動かすことで、違和感や異常に早めに気づくことにもなります。
ふくらはぎの血行をよくしてむくみの予防効果も期待できます。

股関節に痛みを感じたら無理にしないこと

どの筋トレにも言えることですが、絶対に無理はしないでください。
特に股関節に痛みを感じたら、無理に行うと炎症を起こすこともあります。

まずはイスに座って、片足ずつひざを抱えて引き上げ、左右に動かしてみてください。

そのときに痛みがあり、その痛みが翌日まで残るようでしたら、股関節回しは中止しましょう。
決して無理をせず、自分の体と相談しながら、自分のペースで続けてください。

イスに座った状態で、ひざを抱えて左右に動かし、股関節に痛みを感じないかチェックする

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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