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視力アップエクササイズで視界がクリアに!眼筋を若返らせる方法

視力アップエクササイズで視界がクリアに!眼筋を若返らせる方法

現代人は遠くをあまり見なくなったせいで眼筋と呼ばれる目の筋肉が衰えています。食生活も乱れがちなので目の周りの血行もよくありません。これらが目の諸症状を引き起こすのです。一度身についた生活習慣を変えることは容易ではありません。そこでお勧めなのが目のエクササイズです。【解説】福辻鋭記(アスカ鍼灸治療院院長)

解説者のプロフィール

福辻鋭記(ふくつじ・としき)
1944年生まれ。アスカ鍼灸治療院院長。日中治療医学研究会会員・日本東方医学会会員。東洋鍼灸専門学校を卒業後、鍼灸が美容に効果的であるという一面に興味を持ち美容術の技術と理論について研究。カイロプラクティック、整体などの技術も学び、1985年に五反田にアスカ鍼灸治療院を開設。美容鍼灸の草分け的存在で、女性雑誌・健康雑誌・テレビ等でも活躍中。著書多数。
●アスカ鍼灸治療院
http://asuka-sinkyu.com/

目の内外の筋肉を鍛えて目の周辺の血行を促進!

近年、近視や老眼、乱視にお悩みのかたが多くなっていますが、その原因は、生活習慣の乱れにあります。

電車に乗ると、周りは下を向いてスマホをいじっている人が多く見られます。職場や自宅でも、長時間パソコンやテレビとにらめっこ、という人も多いことでしょう。

このように、現代人は近くばかり見て、遠くをあまり見なくなったせいで、眼筋と呼ばれる目の筋肉が衰えています。さらに、食生活も乱れがちなので、目の周りの血行もよくありません。これらが、目の諸症状を引き起こすのです。

しかし、一度身についた生活習慣を変えることは、容易ではありません。そこでお勧めなのが、目のエクササイズです。

私は現在70歳ですが、裸眼で左右1.0を維持し、老眼の兆候もありません。その秘密が、昔から続けている目のエクササイズなのです。

私はこれを、だれでも簡単に行える方法として体系づけ、「福辻式視力若返りエクサ」としてまとめました。

福辻式視力若返りエクサは、ふだん使うことの少なくなった眼筋を意識的に動かすことで、短期間での視力の若返りを図るメソッドです。三つの動作で構成されているので、順番にご説明しましょう。

福辻式 視力若返りエクサのやり方

⑴ ツボ押し眼球運動

まず一つめは、「ツボ押し眼球運動」です。これは、目と関連の深いツボ(太陽と魚腰)を刺激しながら、眼球をゆっくりと動かすエクササイズです。

毛様体筋をはじめとする目の内外の筋肉を鍛え、目の周辺の血行を促します。毛様体筋は、レンズの役割となる水晶体の厚さを調節する筋肉のことで、目の内部にあります。

この毛様体筋の働きが低下すると、ピントの調節機能が下がり、対象への焦点が合わなくなります。その結果、視力の低下のみならず、眼精疲労も誘発するのです。

眼球をあらゆる方向に動かすことで、毛様体筋などの目の筋肉に負荷をかけ、ピントの調節機能を高めます。加えて、目に有効な2点のツボを押すことで、相乗効果を狙うのです。

目を強く閉じ、開ける。こめかみのツボ(太陽)を押さえやすい指で強く押す。

ツボを押したまま、5秒かけて視線を上に動かす。

正面に視線を戻し、同様に下方向、左右2方向、斜め4方向に視線を動かす。

次に、まゆ毛の真ん中にあるツボ(魚腰)を押し、同様に上下左右斜めに視線を動かす。
①〜④を1日に3回行う。

⑵ 頚椎ほぐし

二つめが、首の最上部の骨である第1頸椎を緩める「頸椎ほぐし」です。

目と第1頸椎には、深い関係があります。ここにコリがあると、目に新鮮な血液が送り込まれなくなり、血流の悪化につながるのです。視力の低下を防ぐうえでは、ここをじゅうぶんにほぐして、新鮮な血液を供給することが重要といえます。

首をできるだけ後ろに倒し、あごを床と平行に、左方向にひねり、3秒間キープ。
あごを正面に戻し、右方向にひねり、3秒間キープ。
以上を3回行う。

⑶ 肝臓もみ

三つめは、右半身の肋骨の下にある肝臓を刺激する「肝臓もみ」です。東洋医学の考えでは、肝臓と目は作用し合っています。手で刺激して、肝臓の血の巡りをよくすることで、目の若返りを目指すのです。

右半身の肋骨の下(みぞおちのやや下辺り)に4本の指を5秒間食い込ませる。
肋骨に沿って、少し下、さらにその少し下に、同様に指を入れて刺激。
以上を3回行う。

これら三つの動作を、1日につき3セットずつ行ってください。3セット続けて行っても、分けてもかまいません。日常の空いた時間をうまく利用してください。

そして、最低1週間は続けましょう。あなたの視界も、しだいにクリアになりますよ。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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