【医師解説】首の後ろを押すと高血圧、糖尿病、耳鳴りが改善する

【医師解説】首の後ろを押すと高血圧、糖尿病、耳鳴りが改善する

ピンポイント療法の優れた点は、どのような不快症状にも応用でき、どんな病気にも使えるところです。ひざ痛や腰痛、高血圧、糖尿病、不眠、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、膠原病にも有効です。さらに、病院ではなかなか改善しない耳鳴り、難聴、めまいなどにも力を発揮します。【解説】松久正(鎌倉ドクタードルフィン診療所院長)


松久正
 1992年、慶應義塾大学医学部卒業後、整形外科医として活躍。2000年、渡米し、05年、パーマー・カロプラクティック大学卒業。アリゾナ州フェニックスで4年間診療後、09年、鎌倉ドクタードルフィン診療所を開院、量子科学を取り入れた新次元の医療を開拓する。

神経の流れの乱れこそ、あらゆる病気の原因!

 現代医療は、手術や薬による対症療法が中心です。一時的に症状は改善しても、病気を根本的に治してはいません。病気の原因は、放置されたままだからです。
 かつて、整形外科医として、現代医療に携わっていた私は、こうした医療の無力さを嫌というほど思い知らされ、むなしさを覚えたものでした。

 ところが、経験を重ねるうちに、ある重要なことに気づいたのです。それは、「神経の流れの乱れこそ、あらゆる病気や症状の原因ではないか」ということです。
 体の臓器や組織は、すべて脳からの神経の指令によって動いています。神経の流れが悪くなると、その指令が臓器や組織にうまく伝わらなくなります。その結果、体のコリや痛み、めまい、不眠から、心臓病、ガン、糖尿病、高血圧、アレルギーまで、さまざまな病気が引き起こされるのです。

 現代人は、だれしも神経の流れが乱れやすくなっています。悪い姿勢やケガ、運動不足、偏った食事、喫煙、睡眠不足などによって、神経の流れは大きな影響を受けます。特に、怒りや不安、恐怖、不満、ストレスなどの負のエネルギーが入ると、その流れがたちまち悪化してしまうのです。
 このことを確信した私は、手術や薬なしに神経の流れを改善できる、カイロプラクティックに関心を持ち、渡米しました。そして、世界最高峰のガンステッド・カイロプラクティックのテクニックを習得。帰国後は、新しい診療を確立し、さまざまな病気や症状に苦しむ患者さんたちに、神経の流れを正す治療を行い、好結果を出しています。

 このような私の治療に対して、全国から大きな反響が寄せられ、今では診療予約が6年待ちの状態です。これでは、つらい症状に苦しむ患者さんを、なかなか救うことができません。
 そこで、だれでも自分で神経の通りをよくすることができる、補助的な療法を考案しました。それが、首の後ろを押す「ピンポイント療法」です。

神経の通りが格段によくなり症状が改善

 ピンポイント療法を行うと、どうして神経の流れがよくなるのか、簡単に説明しましょう。

 私たちの背骨(脊椎)の中には、神経の長い棒状の束である脊髄が通っています。そして、脊髄から体の左右に、多くの脊髄神経が出ています。この脊髄神経が、内臓や筋肉、血管など60兆個の細胞からなるすべての組織に、脳からの指令を伝えています。
 その「神経の元締め」となっているのが、頸椎(背骨の首の部分)の中でいちばん上にある第1頸椎です。ピンポイント療法でここの神経の流れをよくすれば、それより下にある全身の神経を活性化できるというわけです。

 ところで、最近私は、このピンポイント療法をさらにパワーアップした方法を考案しました。
 それは、これまでの第1頸椎を刺激するのに加え、第2頸椎も刺激するという方法です。
 神経の元締めである第1頸椎は、例えるなら「水道の蛇口」のようなものです。それに対し、第2頸椎は、「神経の流れの増幅器」です。この部分の神経の通りをよくすれば、その流れに勢いがつきます。実は、現代人は、この部分の神経の通りが悪くなっている人が非常に多いのです。

 ですから、最初に第1頸椎の流れをよくしておいてから、第2頸椎を刺激するというプロセスを踏むことで、格段に神経の通りがよくなり、さまざまな症状の改善に効果が出てきます。
 ただし、直接、第2頸椎の刺激から始めていい場合もあります。第1頸椎の刺激では、左右どちらかの耳の後ろが押すポイントとなりますが、「左右のどちらを押したらいいのかわからない人」や、「押したときに左右差のない人」は、第2頸椎の刺激から開始してもけっこうです。

ひざ痛、腰痛、うつ病にも著効

 ピンポイント療法の優れた点は、どのような不快症状にも応用でき、どんな病気にも使えるところです。
 ひざ痛や腰痛、高血圧、糖尿病、不眠、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、膠原病(複数の臓器に、同時に炎症が起こり、障害される病気)にも有効です。

 さらに、病院ではなかなか改善しない耳鳴り、難聴、めまいなどにも、奇跡的な力を発揮します。それらの症状の原因となる、聴神経の乱れや、小脳機能の異常が正されて、症状の緩和につながるのです。
 実際、長年全く音が聴こえなかった患者さんが、ピンポイント療法で聴覚が復活した例もあります。

 また、ピンポイント療法を実行していると、心が前向きになります。そのため、うつ病などの心の病気に用いることができるのです。

 まさに、ピンポイント療法は「魔法」のような治療法といえるでしょう。継続して実行すれば、神経の流れが正されて、おのずと姿勢が改善します。さらに、運動能力や内臓機能が向上するうえ、表情も明るくなります。つまり、体に備わった生命力と自然治癒力が、最大限に発揮されるようになるのです。

 ぜひ皆さんも、ピンポイント療法をお試しください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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