MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【少年野球】正しいフォームになる!整形外科医考案「簡単エクササイズ」

【少年野球】正しいフォームになる!整形外科医考案「簡単エクササイズ」

体もフォームも出来上がっていない小学生には、投球動作の基本を投球とは違う動きで覚えさせたほうが効果的です。より実際のイメージに近い方法として「真下投げ」がお勧めです。ここでは簡単で、初心者でもできる「ZERO真下投げ」を紹介しましょう。やり方は、右投手の場合です。【解説】山本智章(新潟リハビリテーション病院院長)

正しいフォームのためのエクササイズ

 投球動作の練習法に「シャドーピッチング」があります。これは、自分のフォームがすでに完成している選手が、なんらかの理由でくずれたフォームを元に戻したり、自分のフォームを確認したりするためにはとても有効です。

 一方、体もフォームも出来上がっていない小学生には、投球動作の基本を投球とは違う動きで覚えさせたほうが効果的でしょう。

 実は、昔の子供の遊びである「メンコ」や「釘差し(地面に釘を投げて刺す遊び)」は、肩やひじの使い方が投球動作と同じです。地面に向かってメンコを投げて相手のメンコをひっくり返したり、釘を地面に刺したりするには、肩を回し、ひじを上げて投げないと、うまくいきません。このときの投げる方向を下ではなく前にすると、投球動作時の肩やひじの使い方とほぼ同じなのです。また、体をひねって投げるという点でも、メンコは投球動作の基本習得のために役立ちます。

 釘差しはケガの危険もあるので、おすすめはメンコです。最近はメンコを手に入れるのがむずかしいので、段ボールや厚紙を利用して、布テープを巻き付けるなどで少し重くして、メンコを手作りしてみましょう。メンコをやったことのない子もいるでしょうから、お父さん、おじいちゃんが教えてあげてください。

 また、より実際のイメージに近い方法として「真下投げ」もおすすめです。真下投げは帝京平成大学の渡會公治先生が考案し、伊藤博一先生と共同研究してきた投球障害の治療・予防法です。ここではより簡単で、初心者でもできる「ZERO真下投げ」を紹介しましょう。やり方は、右投手の場合です。

【ZERO真下投げのやり方】

❶立った姿勢から、身長の45〜50%の幅で左足を前に出す。体重は左足に80%、右足に
 20%の割合でかける
❷左足のつま先から50〜60センチ先の地面に目標を定め、左手で目標を指さす
❸ボールを持った右手を、左手首から左肩へなぞるようにずらしていき、首の後ろを通っ
 て頭の後ろに持っていく
❹全体重を左足に乗せ、左手で指している地面の目標に向かってボールをたたきつけるよ
 うに投げる

 真下投げは、タオルを使って自宅の中でもできます。メンコも遊びながらできる練習法として、チームでとり入れてください。

解説者のプロフィール

山本智章(やまもと・のりあき)
1959年、長野市生まれ。76年、長野県屋代高校入学と同時に野球班に所属。79年、新潟大学医学部入学。準硬式野球部に入部。85年、新潟大学整形外科入局。93年、米国ユタ大学骨代謝研究室。2001年、新潟リハビリテーション病院整形外科勤務。10年、同病院院長。日本体育協会公認スポーツドクター、新潟アルビレックスベースボールクラブチームドクター、新潟市野球連盟副会長、新潟市少年硬式野球連盟医事顧問、野球障害ケア新潟ネットワーク代表。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

最新記事
歩くとひざが痛くなる、腰が重くなる、どっと疲れが出る。私なら、まず「浮き指」を疑います。詳しく調査した結果、現代日本人男性の6割、女性の7割が浮き指であることがわかったのです。浮き指とは、文字どおり「足の指が浮いている」状態を指します。【解説】阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)
更新: 2019-06-18 18:00:00
鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)
更新: 2019-06-17 18:00:00
玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)
更新: 2019-06-16 18:00:00
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00
手足の指は経絡の多く集まる重要なポイントです。なかでも見過ごせないのが、指の股です。ところが、年齢を重ねると、手足の指の股の皮膚がかたくなり、指が開きにくくなってきます。すると、気の流れが滞り、体にさまざまな障害が生じるようになるのです。【解説】留目昌明(和楽堂治療院院長)
更新: 2019-06-14 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt