【きくち体操の効果とチェックリスト】股関節痛 腰痛解消に 足の指を動かす簡単運動

【きくち体操の効果とチェックリスト】股関節痛 腰痛解消に 足の指を動かす簡単運動

まずチェック項目で自分の足の指がどんな状態かチェックしてみましょう。はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。【解説】菊池和子(「きくち体操」創始者】


自分の足の指をチェックしよう

まずチェック項目で、自分の足の指がどんな状態か、チェックしてみましょう。
はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。よく見ることは、そこに意識をもっていくので重要なことです。



□指は1本1本離れていますか? 
指はまっすぐ伸びていますか?
指同士がくっついたり、重なったりしていたら、指の力が弱っています。足の指が曲がったり外反母趾ができたりしているのも、指の力が弱っていて体を支えられず、正しく歩けていません。

□タコや魚の目はありませんか?
歩くときは、足の指全部で地面を蹴って前に進みます。足の指が弱っていると、地面を蹴って歩くことができなくなり、足の裏にかかる重心がずれる影響で、タコや魚の目ができたりします。靴だけが原因ではありません。

□指の1本1本を意識できますか?
立った状態で自分の足の指を見て、親指から小指まで、足の指1本1本を意識できますか? 誰かに自分の足の指をさわってもらったとき、どの指か、正確に答えられますか? 
意識できなかったり、指の感覚がぼんやりしていたりする場合、脳と指のつながりが悪くなっています。

□足の指で「グー」と「パー」ができますか?
足の指1本1本にしっかり力を入れて「グー」ができますか?「パー」をするとき、すべての指は均等に開きますか?
右足も左足も同じようにできますか?できない人は、脳とつながっていないか、指をしっかり使って歩いていません。

足の指が弱れば全身に悪影響が及ぶ

足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。
「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。

「きくち体操」の教室では、「体のしくみ」を知ってもらうために、骨格や筋肉の解剖図を使って説明しています。
体のどこをどう動かすと、どういいのかを理解してもらうためです。
体のしくみを理解して体操をするのと、漠然と動かすのとでは、効果は雲泥の差があります。

では、足の指はどこから始まっているかご存じですか?

足の指が分かれる指のつけ根のところと思っていませんか?

足の指でグーを作ってみてください。
甲側にポコポコとした出っ張りができます。
ここが足の指の第1関節で、足の指の始まりです。

足の裏側では、指のつけ根の下に広がるゾーンに第1関節があります。
ここから指を使うように動かすことで、指の衰えを防ぐことができます。

足の指は、脚へとつながる筋肉の起点であるだけでなく、全身の筋肉へとつながっています。
ですから、足の指を育てれば、全身が刺激され、体が本来のしなやかさを取り戻してくれます。
逆に、足の指が弱れば、脚力が衰えるだけでなく、全身に悪影響が及ぶのです。

「きくち体操」では、体を部分ではなく、頭のてっぺんからつま先まですべてつながっているととらえています。
足の指も、体全体のつながりの中で見ていきます。

足の指の甲側は、足の指1本1本の筋肉が、甲の筋肉になり、それが集まって足首のところで幅広い腱でしっかり束ねられています。
この構造のおかげで、足の指に力が入り、踏みしめて歩いたり、ふんばれたりできるのです。

足の指の裏側は、指1本1本の筋肉が足の裏になり、かかとからアキレス腱につながって、ふくらはぎ、ひざ、太もも、お尻、腰、おなかにつながっていきます。

指の1本1本を意識して動かすことで体は変わる

足の指をじっくり見ながら、手でさわり、丁寧に足の指を動かすことは、足の指だけの体操ではありません。

それとつながる、ひざ、太もも、お尻、腰などすべての筋肉を強くし、そして脳を目覚めさせる体操でもあるのです。

足の指を動かすとき、「今、この指を使っている」「この指をしっかりさせよう」と足の指1本1本に意識を向けていけば、それはすべて脳につながります。
これまで使えていなかった筋肉が目覚め、指の力、足の裏の力を育てることができるのです。

足の指に力がつくと、地面をしっかり蹴って歩けるようになり、重心も正しくなり、姿勢がよくなって体のゆがみが取れ、腰痛、膝痛、股関節痛、肩こりも解消します。
足の裏の魚の目やタコも改善していきます。

しっかり歩く脚力がつくので動けるようになり、全身の血流がよくなって内臓の働きも活発になります。
足の指を動かすたびに脳は活性化し、頭はすっきり、気分も明るくなります。

菊池和子(きくち・かずこ)
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。「動くことは、なぜ心と体によいのか」という素朴な疑問から出発し、「体をどう動かすと、体のどこにどういいのか」体のしくみを50年以上にわたり研究・実践し、確立した「健康に直結する動かし方」の集大成。脳とのつながりに着目し、体を脳で感じ取る体操は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ている。著書は『はじめての「きくち体操」』(講談社)、『足の裏を刺激して一生歩ける体になる!きくち体操』(宝島社)など多数。

健康雑誌『ゆほびか』 2018年9月号で「きくち体操」を特集しています!

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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