
糖尿病の母が興味を持った「オクラ水」
82歳になる私の母は、以前から『壮快』を愛読しています。
気になる特集を見つけては、実際に試すことも多々あります。
母が、特に興味を持っているテーマは糖尿病です。
母の糖尿病歴は、もう15年以上になるでしょうか。
薬を飲んだり、インスリン(血糖値を下げるホルモン)注射を打ったりしていましたが、なかなか血糖値が下がらないことに悩んでいました。
近年は、ヘモグロビンA1c(過去1~2ヵ月の血糖状態がわかる数値で、基準値は4.6~6.2%)が7.5%もあったのです。
そんな母が、今年の1月に発売された『壮快』(2018年3月号)を読んで、ある特集に興味を持ちました。
それは、「オクラ水」です。
ヘタを取ったオクラを一晩水に漬けて、その水を飲むだけという、とても手軽な健康法です。
オクラ水を飲むと、動脈硬化が改善して、糖尿病や高血圧がよくなるそうです。
早速、母はスーパーでオクラを購入して、オクラ水を作りました。
作り方と飲み方は、『壮快』で紹介されていたとおりです。
ヘモグロビンA1cが下がった!
残ったオクラも、残さずに食べています。気に入っている調理法は、オクラの素揚げです。
油で揚げてカリッとなったオクラを、砂糖を少し混ぜたみそにつけると、おつまみ感覚でおいしくいただけます。
母がオクラ水を飲み始めて、約3ヵ月が経過しました。この短期間で、ビックリするような効果が現れています。
まず、ヘモグロビンA1cが、5.5%に下がって安定したのです。
長年、どれだけ薬を飲んでも、インスリン注射を打っても、ほとんど数値に変化はなかったので、驚きも喜びもひとしおです。
結果的に、病院の薬や注射よりも、オクラ水のほうが効いたことになります。
さらに、高めだった血圧も下がりました。
母は、最小血圧は問題ありませんが、最大血圧が150㎜Hgと少し高めでした(最大血圧の基準値は140㎜Hg未満)。
降圧剤は飲んでいませんでしたが、こちらも長年の悩みだったのです。
オクラ水を毎日飲んでいたことで、動脈硬化が改善し、血流がよくなったおかげでしょうか。
母の最大血圧は130㎜Hgに下がって安定。以前のように基準値を超えることはなくなりました。
私は便通が改善し、3kg痩せた
実は、母といっしょに、私もオクラ水を試しています。
私の場合、特に実感しているのが便通の変化です。
以前は、2~3日に1回、コロコロした便が出る程度で、あまりスッキリしませんでした。
そんな便通が、オクラ水を始めてから劇的に改善しました。
毎日1回、バナナのような形のいい便が、スルッと出るようになったのです。
毎日快便のおかげか、おなか周りがスッキリしてきました。
実際に、体重が自然と3㎏落ち、62㎏になりました。
元の体重は65㎏で(身長173㎝)、特に太っていたわけではありません。
ただ以前から、もう少しだけ体重を落としたいと考えていました。
その願いが、オクラ水で簡単にかなったわけです。
寝つきが良くなり熟睡できるようになった
母と同様、私も血管の状態がよくなったのか、150㎎/㎗もあった中性脂肪値が、130㎎/㎗に下がりました(基準値は50〜149㎎/㎗)。
さらに、夜、寝つきがよくなり、朝までぐっすり熟睡できるようになりました。
朝もパッと目が覚めて、すぐに動きだすことができます。
以前は、眠りが浅かったり、一晩寝ても疲れが取れなかったり、ということがありました。
最近は、そういうことが全くありません。
私の便通がよくなったことを母に話したところ、「そういえば私も……」と思い当たる節があるようでした。
オクラ水を飲み始めて、わずか3ヵ月ですが、母も私も、どんどん元気になっています。
もちろん、これからも続けていくつもりです。

母も私もどんどん元気に!
血糖値の急上昇を抑え糖の代謝が活発になる(つるた鷺ノ宮クリニック副院長 鶴田加奈子)
オクラの特徴といえば、あのネバネバです。
その正体は、水溶性食物繊維のムチンとペクチンです。
糖尿病のかたや、予備軍のかたは、積極的に摂取してほしい栄養素の一つです。
水溶性食物繊維をとると、食事の消化・吸収スピードが緩やかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
また、インクレチンというホルモンの分泌が促進されて、糖の代謝が活発になるのです。
水に漬けたあとのオクラも食べましょう。
素揚げはおいしそうですが、油のエネルギーと、砂糖入りのみその糖分と塩分が気になります。
血糖値が気になる人は、生のままか、ほかの野菜といっしょに少量の油で炒めるのがお勧めです。