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立っていられない重度めまいに「耳の穴もみ」が効果!気持ちも血圧も安定した

立っていられない重度めまいに「耳の穴もみ」が効果!気持ちも血圧も安定した

5~6年前から、ときどき軽いめまいが起こるようになりました。3月のある日、それまでにない強いめまいが起こりました。「これはちょっと違う」と血圧計を引っ張り出して測ってみたところ、最大血圧が165mmHg、最小血圧も105mmHgもあったのです。【体験談】佐川佳那子(仮名・主婦・62歳)

立っていられないほどクラクラした

 5~6年前から、ときどき軽いめまいが起こるようになりました。頭がフワーッとするのです。そんなことが、週に1回くらいありました。

 頻繁に起こるようになったのは、今年の2月くらいからです。毎日のようにフワーッとして、何かにつかまらないと立っていられないほど、クラクラすることもありました。

 3月のある日、それまでにない強いめまいが起こりました。「これはちょっと違う」と血圧計を引っ張り出して測ってみたところ、最大血圧が165㎜Hg、最小血圧も105㎜Hgもあったのです(基準値は最大血圧が140㎜Hg未満、最小血圧は90㎜Hg未満)。

 私のふだんの最大血圧は120㎜Hg前後、最小血圧も70㎜Hg前後です。血圧が上がるような心当たりもありません。初めてのことで驚きましたが、しばらく様子を見て、もっと上がったら病院に行こうと思いました。

 病院に行かなかった理由は、もう一つあります。その8日後に、松岡佳余子先生(記事耳の穴もみのやり方参照)のセミナーが予定されていたのです。
 血圧が上がってすぐ、松岡先生にメールをしたところ、セミナー当日に高血圧に効果のある「耳の穴もみ」を教えてくださるというお返事でした。ですから、病院に行かなくても大丈夫かなと思ったのです(後日、松岡先生から「セルフケアも大事ですが、急に血圧が上がったときは薬を飲んでください。無理をせず、薬は常備しておいてください」といわれました)。

 セミナーでは、松岡先生が私の耳の穴に指を入れて広げてくださいました。耳全体がこって、かたくなっていたようで、とても痛かったのですが、続けるうちに痛みはなくなりました。

夫は耳の聞こえがよくなった

 せっかくいい方法を教わったのに、その日と翌日はとても忙しく、自分で耳の穴もみをするのを忘れてしまいました。

 すると、3日めの夕方、体が急につらくなったのです。血圧を測ったところ、最大血圧が185㎜Hgもあり、最小血圧も105㎜Hgに上がっていました。

 ビックリして、今度はすぐに病院に行きました。薬を飲み、耳の穴をもみました。心臓に関係するポイントが、耳の穴の下のほうにあると教わったので、重点的にもみました(記事耳の穴もみのやり方参照)。ほかにも、耳をつかんで回したり、外側に引っ張って広げたりしました。

 そのおかげか、翌日には最大血圧が150㎜Hg台まで下がり、2日後には、最大血圧が120㎜Hgくらい、最小血圧は70㎜Hgくらいになったのです。

 すっかり基準値になったので、この時点で薬はやめ、耳の穴もみだけを続けています。それ以降、血圧はずっと基準値で安定しています。

 めまいも落ち着いてきました。以前のように週に1回くらい、軽くフワッとするくらいです。クラクラすることはありません。

 血圧が185㎜Hgまで上がったときには、脳卒中の不安が頭をよぎり、めまいが起こるたびに心配になりました。今は「またか」という感じで、落ち着いて耳の穴をもんでいます。

 耳の穴もみのほかにも、耳を回したり、引っ張ったりしても5分とかかりません。毎日、朝昼晩、そしてテレビを見ながら行うのが日課になりました。

「最近ちょっと耳が遠くなったようだ」といっていた夫にも、耳の穴もみを教えました。あまりまじめに行っていませんが「少し聞こえがよくなったかな」といっていたので、効いているのでしょう。
 口には出しませんが、「ちゃんとやれば、もっと聞こえるのに」と心の中では思っています。

耳の穴もみは毎日の日課

迷走神経を刺激して 血圧が下がる(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師 松岡佳余子)

 耳には、血管を広げて血圧を下げる迷走神経が通っています。そのため、耳の穴をもむだけで、気持ちが落ち着き、血圧も下がってきます。

 精神的なことが原因で血圧が上がりやすいかたは、精神安定剤がわりに耳の穴をもんで、「これで大丈夫」と思うだけでも血圧が安定してきます。それでも血圧が下がらない場合は、医療機関を受診してください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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