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爪の水虫【爪白癬(つめはくせん)とは】完治が大事!内服薬で再発予防

爪の水虫【爪白癬(つめはくせん)とは】完治が大事!内服薬で再発予防

爪白癬は、爪の水虫です。日本人の10人に1人は爪白癬を持っているといわれるほど多い病気です。水虫は白癬菌という真菌(カビ)による感染で、皮膚の水虫(足水虫)がひどくなると爪にも感染し、爪白癬になります。爪白癬のある人は、ほとんどが足水虫を合併しています。【解説】高山かおる(済生会川口総合病院皮膚科主任部長)

爪白癬(爪水虫)とは

完治させないと再発をくり返す

爪が変色し、縦じわやデコボコが目立つ状態

爪白癬は、爪の水虫です。
日本人の10人に1人は爪白癬を持っているといわれるほど多い病気です。

水虫は白癬菌という真菌(カビ)による感染で、皮膚の水虫(足水虫)がひどくなると爪にも感染し、爪白癬になります。
爪白癬のある人は、ほとんどが足水虫を合併していると考えていいでしょう。

爪白癬は、かゆみはありません。
最初は爪の表面が黄色や褐色に変色し、縦じわやデコボコが目立つようになります。

やがて爪が白濁し、厚くなって、内部が空洞になることもあります。
放置すると爪の下の角質がどんどん厚くなり、爪がもろくなって砕けやすくなります。

また、変形して、巻き爪や陥入爪のようになることもあります。
そこまで進むと、靴に当たって指が痛くなったり、歩きにくくなったりします。

爪白癬は男性に多い!糖尿病を持っている人は特に注意

爪白癬は男性に多い爪病変です。
これは、男性は自分の足に無頓着であることが多いからでしょう。

爪白癬で特に気をつけなければならないのは、糖尿病を持っている人です。
爪が分厚くなると、靴を履いているときに圧迫されて足の第1指が壊死することがあります。
さらに、それが糖尿病性壊疽の原因になり、指や足の切断につながることがあります。

爪白癬の予防と対策

爪白癬は足水虫と同様、感染を防ぐことが一番です。
温泉やスポーツジム、公共施設など、人が大勢集まるところで裸足になったら、なるべく靴を履く前に足を拭くようにしてください。
そして、家に帰ってからきれいに洗います。

また、人にもうつさないように、切った爪は飛び散らないようにして、紙に包んで捨てます。
爪切りを使ったあとは、きれいに洗います。


爪白癬になったら医療機関で診断を

爪白癬になったら、医療機関で診断を受けてください。
治療は薬物治療が中心です。
爪は外用薬が浸透しにくいため、外用薬と並行して内服薬も飲みます。

爪白癬は内服薬でしっかり完治しておかないと、爪から白癬菌が供給されて、いったん治った足水虫も再発をくり返します。
ですから、治ったと自己判断せず、医師から「完治しました」といわれるまで、内服薬は続けてください。治るには、半年から1年くらいかかります。

ただ、内服薬は肝臓に負担をかけることがあり、肝機能が低下している人や、複数の薬を飲んでいる人は注意が必要です。
そういった場合は、医師に相談してください。

爪白癬のフットケア

薬の塗り方

外用薬は、爪の根元までしっかり塗ってください。
爪の根元の感染がなくならないと、爪白癬は治りません。

1日1回塗るようにいわれるかもしれませんが、2〜3回は塗るといいでしょう。
また、ローションタイプよりクリームタイプの薬のほうが、乾燥を防いで爪や皮膚の荒れも予防できます。

爪白癬と紛らわしい病気

「爪乾癬(つめかんせん)」

「爪扁平苔癬(つめへんぺいたいせん)」

爪白癬と間違えやすい爪乾癬(写真左)と爪扁平苔癬(写真右)

爪が混濁したり厚くなったりすると、爪白癬と思われがちですが、違う病気もあります。

そのなかには、爪乾癬や、爪扁平苔癬のように、病院の治療を受けなければ治らない病気もあります。
注意してください。

爪乾癬は後天性のもので、皮膚のターンオーバーが速くなり、角質層と表皮が厚くなる病気です。
爪が混濁したり、点状の凹みが現れ、進行が進むと爪を切ることも困難になります。

爪扁平苔癬は原因不明の皮膚病で、全身の皮膚や口の中、爪などに症状が現れます。
爪の症状としては、爪が薄くなり、縦に線や亀裂が入って爪が砕けたり、萎縮してなくなったりしてしまうこともあります。
症状は第1指だけでなくすべての指に及びます。

最近では、この病気は自己免疫疾患の1つで、ある種のリンパ球(血液の白血球中にある免疫細胞の1つ)が皮膚細胞を攻撃して起こると考えられています。
C型肝炎や金属アレルギーが関係しているともいわれ、治療にはステロイド薬などが使われます。

爪乾癬、爪扁平苔癬などは、爪白癬と症状がよく似ていますが、原因がそれぞれ違うので治療法は異なります。
もし、爪白癬と自己診断し、市販の水虫薬で治療したりすると、治らないどころか余計に悪化してしまいます。
爪に病変が生じたら、まず皮膚科の診察を受けてください。

解説者のプロフィール

高山かおる(たかやま・かおる)
済生会川口総合病院皮膚科主任部長、東京医科歯科大学附属病院臨床准教授。1995年、山形大学医学部卒。日本の大学病院では稀有な皮膚科のフットケア外来を開局する。難治性の巻き爪、陥入爪、肥厚爪、タコ、ウオノメなどの疾患を抱える患者に対して、トラブルの根治を目指した、原因の追及、診察、専門治療のほか、セルフケアの指導を行う。フットケア師によるフットケア、オーダーメイドのインソール作製などによる免荷療法など、それぞれの専門家と連携を取りながらの保存的治療も積極的に導入している。専門は、接触性皮膚炎、フットケア、美容。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

【好評】
『巻き爪、陥入爪、外反母趾の特効セルフケア (フットケア外来の医師がすすめる「足のトラブル」の治し方) 』高山かおる(著)

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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