前頭部ほぐしとは
「前頭部ほぐし」は、誰でもできる、効果の高い健康法です。
やり方は、頭にある2本線の上を爪を立てた指で押すだけ。
2本線の位置は、だいたいでけっこうです。
2本線の上を、”ギュッ、ギュッ”と押していくと、痛みを感じるところがありますから、そこを集中して押します。
1日1回やればじゅうぶん。
シャンプーのときに行うと、習慣になりやすいです。
簡単すぎて「これで健康になるの?」と疑問を持つかたもいるかもしれませんが、私は「続ければ効果がある」と断言します。
その理由は、前頭部ほぐしのもとになった治療法が、
世界の医師も効果を認める「山元式新頭鍼療法(YNSA※)」だからです。
前頭部ほぐしの元祖YNSAとは
「前頭部ほぐし」のもとになったのは、日本人医師の山元敏勝先生が、確立した山元式新頭鍼療法(以下、YNSA)です。
YNSA(山元式新頭鍼療法)とは
医師の山元敏勝氏が確立した、頭の治療点に鍼を刺す療法。
鍼と言っても、365個のツボを使う中国鍼灸とは大きく異なる。
YNSAの治療点は、頭部にある40個のみ。
高い治療効果と即効性に加え、治療点と効能が1対1で対応しているという簡潔さから、世界中で高い評価を受ける。
近年はアメリカ・ハーバード大学で山元氏の講演が行われるなど、大きな広がりを見せている。
世界の医師が実践し国の医療費削減に貢献
YNSAは、国内より国外でよく知られており、アメリカ、ヨーロッパ、南米など世界の医師から認められ、治療に活用されています。
ドイツでは、整形外科や麻酔科、内科などの医師が実践。オーストラリアやイタリアでは、大学でYNSAが教えられています。
ブラジルでは、YNSAで医療費の削減に成功。
その実績を称え、山元先生の名前を冠した病院が、国費で建てられたほどです(※1)。
※1 ブラジル、ドイツではYNSAが保険診療として認められている
今やYNSAは、医師や歯科医師、鍼灸師など、世界で数万人以上が実践する治療法となっています。
YNSAが世界で普及した理由は、治療効果の高さです。
・首、肩、腰などあらゆる体の痛みやしびれ
・めまい、耳鳴り、不眠、頭痛、だるさといった自律神経の疾患
・脳出血や脳梗塞に伴うマヒなどの中枢神経の疾患
・パニック障害、うつ病などのメンタルの疾患
・パーキンソン病、アルツハイマーといった難治の疾患
など、さまざまな症状に優れた効果を発揮します。
私とYNSAとの出合い
私が、YNSAと出合ったのは2005年。
当時、私は「統合医療医(※2)になりたい」という目標を叶えるべく、大学病院を辞め、鍼灸を勉強しようと考えていました。
※2 西洋医学に、鍼灸や漢方などの代替医療や、伝統医学を組み合わせて治療を行う医師
しかし、周りに相談しても「どうかしている」と馬鹿にされるのが関の山。
進みたい道が正しいのか、自信を失いかけていました。
そんなとき、世界でも高い評価を受ける、YNSAを知ったのです。
早速、山元先生に連絡を取り、臨床現場を見学させてもらえることに。
やってきたのは、脳梗塞の後遺症で、腕が上がらなくなった70代の男性でした。
山元先生は、にこやかな表情のまま、パパッと患者さんの頭に鍼を刺していきます。
すると、次の瞬間には、患者さんの腕がスッと上がったのです。
西洋医学の常識では考えられない現象に、鳥肌が止まりませんでした。
「これなら間違いない!」と確信した私は、山元先生のもとで3年間、YNSAを学びこれ以降も研さんを続けています。
現在は、YNSAを中心に、西洋医学、東洋医学、最新の補完代替医療を組み合わせた、統合医療を行っています。
YNSAとの出合いが、私の夢を叶えてくれたのです。
解説者のプロフィール

加藤直哉(かとう・なおや)
●健康増進クリニック
千代田区九段南4-8-21山脇ビル5F
TEL 03-3237-1777
http://www.kenkou-zoushin.com/
健康増進クリニック副院長。
2000年、琉球大学医学部卒業。内科・小児科・老人保健施設などで0歳から100歳までの患者に対し、西洋医学的経験を持つ。山元式新頭針療法の創始者である山元敏勝医師の指導を受け、臨床経験
は現在数百例以上。日本東洋医学漢方専門医、日本小児科学会専門医など。
山元先生と加藤先生