【医師解説】首の後ろを温める「脳幹マッサージ」で血圧を下げることができる

【医師解説】首の後ろを温める「脳幹マッサージ」で血圧を下げることができる

私は、長年、多くの患者さんを診てきた経験から、高血圧や糖尿病、耳鳴り、アレルギー性の病気など、慢性的な疾患の根本原因は、脳幹の機能低下による、自己治癒力の弱体化にあると考えています。【解説】沼田光生(海風診療所院長)


沼田光生
 山口大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院特殊救急部、阪和記念病院脳神経外科などを経て、現在に至る。周南病院理事長。患者の心身を丸ごと診る「ホリスティック医療」を実践。e-クリニック・スタッフ医師。著書に『「首を温める」と万病が治る』(マキノ出版)などがある。

高血圧、糖尿病、不整脈、頭痛もすべて解消した

 私は、長年、多くの患者さんを診てきた経験から、高血圧や糖尿病、アレルギー性の病気など、慢性的な疾患の根本原因は、脳幹の機能低下による、自己治癒力の弱体化にあると考えています。

 人間の体には、本来、自分で病気を治せる力が備わっています。その自己治癒力を高める一助として有効なのが、「脳幹マッサージ」です。
 脳幹マッサージは、一般の人が自分で脳幹を活性化できる方法として、私が考案したものです。実際に、脳幹マッサージを実践して、病気を克服したり、症状の改善を実感されていたりするかたの症例を、いくつかご紹介しましょう。

 高血圧と糖尿病に効果を実感されたKさん(55歳・男性)のケースです。
 当院に来られる8年前から降圧剤を飲んでいたKさんは、薬を飲んでいても、最大血圧が170〜180㎜Hgになることがあったといいます(基準値は最大血圧が140㎜Hg未満、最小血圧が90㎜Hg未満)。加えて、血糖値も高く、糖尿病とも診断されていました。そのほかに、不整脈や頭痛の症状もあり、複数の薬を服用していました。

 脳幹マッサージを勧めたところ、Kさんは非常に熱心に取り組まれました。その結果、1ヵ月後には最大血圧が130〜138㎜Hg、最小血圧は80〜90㎜Hgになり、不整脈や頭痛も起こらなくなりました。
 一時は180㎎/㎗に達していた空腹時の血糖値も、3ヵ月後には130㎎/㎗前後にまで降下。服用していた薬をすべてやめることができるまで、回復したのです(基準値は110㎎/㎗未満)。

2週間でアトピーの発疹とかゆみが消えた!耳鳴り、めまいも改善!

 アレルギー症状が改善したかたも多くいらっしゃいます。

 45歳男性のMさんは、アレルギー症状がひどく、特にスギ花粉が飛散する時期になると、毎年つらい症状に苦しめられていました。目は充血し、かゆみと涙で開けていられない状態。鼻は詰まっているうえに鼻水が止まらず、ノドにまで発赤が出ていました。
 ところが、脳幹マッサージを続けていると、年を追うごとに症状が軽減していきました。症状が出ているときに脳幹マッサージを行うと、その症状が軽くなるそうです。それをくり返しているうちに、今では花粉の季節になっても、ほとんどアレルギー症状が出なくなりました。

 28歳女性のTさんは、大人になってからアトピー性皮膚炎を発症したかたです。ステロイド軟膏を塗ってかゆみをしのいでいましたが、薬の効果に限界を感じ、当院を受診し、脳幹マッサージを始めました。
 すると、わずか2週間で発疹とかゆみが消えたのです。ご本人もとても驚いていました。
 このほかにも、めまいや耳鳴り、難聴といった症状に対しても効果を発揮しています。

 Sさん(61歳・男性)は、心房細動(後述)と診断され、薬を飲むようになってから、冷えに悩まされるようになりました。おなかが冷たくて下痢を起こしやすく、肩や背中のコリ、不眠などの症状もあったそうです。

 脳幹マッサージを始めてからは、こうした症状がすべて改善し、体温も上がりました。
 心房細動は高齢者に多い不整脈の一種で、Sさんは疲れがたまると、動悸やめまいを起こしていました。それが、動悸やめまいが起こる回数もへってきたと、大変喜んでおられます。
 最後は、キーンという高音が鳴り響く耳鳴りに悩み、ほかの病院で突発性難聴と診断されたAさん(52歳・女性)のケースです。

 当院では、初診時にAさんに脳幹マッサージを行いました。すると、その場で耳鳴りが半減して、耳の聴こえがよくなったのです。それ以来、Aさんは自宅で脳幹マッサージに励み、5ヵ月後には耳鳴りがほとんど気にならない程度にまで回復しました。
 このように、多くの症状に効果を発揮する脳幹マッサージを、ぜひお試しください。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

この健康情報のエディター

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