MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
毎日食べて疲労回復!血圧を下げる食べ物「無塩梅干し」の効果

毎日食べて疲労回復!血圧を下げる食べ物「無塩梅干し」の効果

東洋医学でいう五臓のうち「腎」は生命の源。腎が衰える「腎虚」に該当すると、ホルモン代謝や泌尿器系・生殖器系・免疫系といった、生命維持に欠かせない機能が低下します。そんなかたに、私がお勧めしているのが「無塩梅干し」です。 【解説】宮本啓稔(新宿西口治療院院長・鍼灸師)

解説者のプロフィール

宮本啓稔(みやもと・けいじ)
●新宿西口治療院
東京都新宿区西新宿7丁目9-15 ダイカンプラザビズネス清田ビル505
0120-070-600
https://www.sn-chiryo.com/

新宿西口治療院院長。鍼灸・マッサージ師。整体師。
1999年に日本鍼灸理療専門学校を卒業後、整体院・治療院勤務を経て、2003年に新宿西口治療院を開業。「痛みやコリの真の原因は筋肉・骨膜の癒着である」という考えに基づき、独自のアプローチから理論と手法を研究。根本原因を取り去る的確な治療に定評がある。

生命力が低下している「腎虚」の人にお勧め!

 私の治療院には、さまざまな健康上の悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいます。
 もちろん、私どもの治療により症状は改善します。しかし、やはりご自身がふだんの生活から正さないと、根本的な治癒にまで持っていけないケースが、多々あるのです。

 なかでも食事は、重要です。1日3食を毎日とるわけですから、「何を食べるか」ということと、健康な体づくりは、切っても切り離せません。

 私は鍼灸師なので、東洋医学を修めています。東洋医学では患者さんの体質と、現れている症状を照らして、治療方針を定めていきます。

 体質は、「実証」と「虚証」の2タイプに大別できます。実証は、エネルギー量の多い人が余ったエネルギーを不完全燃焼させ、炎症を起こしている状態。対して虚証は、もともと虚弱で元気のない人が、エネルギー不足に陥っている状態です。

 虚証の人というのは、生命力や抵抗力が低下しています。比較的色白で、体が細く、冷え症で、疲れやすいのが特徴です。
 このタイプの人は繊細で、細かい事が気になり、イライラしがちです。こうしたストレスが痛みやコリといった症状の引き金になることもあります。

 デリケートなので、食事面でもいわゆるスタミナ食は体が受けつけません。「元気をつけて」とガッツリ系のメニューを勧めると、かえって負担が増してしまいます。

 ちなみに、東洋医学でいう五臓のうち、「腎」は生命の源。虚証のなかでも特に腎が衰える「腎虚」に該当すると、ホルモン代謝や泌尿器系・生殖器系・免疫系といった、生命維持に欠かせない機能が低下します。

 こうした腎虚の人は、治療院の患者さん全体の、2割ほどに上ります。特にそんなかたに、私がお勧めしているのが、「無塩梅干し」です。

むくみが取れた!肌がキレイになった!

 私は、もともと梅干しが好きで、クエン酸やミネラルが豊富なことから、健康にいい物だと認識してきました。しかし、患者さんのなかには、高血圧や腎臓病のために塩分を制限されている人も少なくありません。

 梅干しの恩恵にあずかれない人がいることを残念に思っていたところ、無塩梅干しの存在を知ったのです。かれこれ5年ほど前だったでしょうか。
 確か、民間療法を集めた本で読んだと記憶していますが、そこで紹介されていたのは、オーブントースターを使って作る方法でした。そのやり方を基に手作りし、これはいいと思ったことから、患者さんに勧め、以前には『壮快』で紹介したこともあります。

 しかし今回の取材で、この作り方を考案されたのは料理研究家の小島みち子先生だと知りました。そこで小島先生の許可を得て、今回も紹介させていただきたいと思います(作り方は「無塩梅干し」の作り方参照)。

 無塩梅干しは、塩分を含まないので、誰でも、毎日でも食べることができるのがいいところです。しかし、やはり自分で作るのは若干手間ですし、梅の出回る時季は限られているうえ、普通の梅干しに比べて長期保存に向かないのが難点です。

 そうしたことから、患者さんのなかには、インターネットなどで「無塩」と紹介されている梅干しを購入する人もいます。どんな形にしろ、継続して食べないことには健康効果は得られませんから、それもまた悪くないでしょう。

 実際、2ヵ月ほど続けて食べている患者さんには、なんらかの健康効果を実感される人が、少なからずいらっしゃいます。

 最も多く見られるのが、疲労回復です。これは私も実感しています。ジムでトレーニングをしたあとに無塩梅干しを食べると、疲れが残りません。

 先に述べたとおり、腎虚の人は生命維持に不可欠な機能が低下し、体力が消耗しています。疲れ取りに効果のある無塩梅干しは、もってこいなのです。

 梅は酸が強いので、胃に悪いと思われがちですが、食欲のない人や、胃もたれしやすい人にも、無塩梅干しは好評です。そういえば、腹の調子が悪いときに梅入りのおかゆを食べるのも、昔ながらの知恵なのでしょう。

 腰痛や肩こりなど、痛みの症状に効いた、冷え症が治った、むくみが取れやせた、という声も多く挙がっています。

 また「無塩なので安心して食べていたところ、血圧が下がった」という人もいました。これらはいずれも、梅干しに含まれるクエン酸の効果で、血流が改善した結果と思われます。

 全身の代謝も上がるので、美肌にも有効です。シミやニキビが消えて肌がキレイになったという話も聞きます。

 塩分を気にせずおいしく食べられて、すばらしい健康効果を得られる無塩梅干し。ぜひ皆さんも、作ってみてください。

梅干しにはクエン酸やミネラルが豊富!

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連するキーワード
関連記事
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
症状の原因ははっきりとはわかりませんが人工透析を行う人には老若男女問わずよく現れるものです。これに薬で対応しようとすると体にもっと大きな負担がかかってしまいますし、副作用も心配です。少しでも患者さんの体に負担をかけずに症状をやわらげるのに「手のひら押し」が有効だと思っています。【解説】佐藤孝彦(浦安駅前クリニック院長)
更新: 2019-04-05 10:20:35
東洋医学には五行思想というものがあり、人の体に起きるあらゆることは五臓につながっていると考えられています。涙がすぐに出るのは、「憂い、悲しむ」感情からです。 これは、五臓の中の「肺」の弱りから発する感情です。肺が弱い体質、もしくは肺が弱っているのかもしれません。【解説】田中勝(田中鍼灸指圧治療院院長)
更新: 2019-04-05 10:21:05
手のひら押しのよいところは、いつでもどこでも自分でできて、効果がその場でわかることです。悪いところは手のひらに表れており、そこを押せば、その刺激が手から末梢神経を通り、脊椎を介して、対応する器官や臓器に届きます。それが、全身の回復につながります。【解説】足利仁(手のひらデトックス協会代表理事)
更新: 2019-01-29 18:00:00
2018年3月、腰椎椎間板ヘルニアの症状を注射により軽減する、日本発で世界初の薬剤がついに承認されました。5月には保険適用となり、8月から学会指導医のいる病院で治療を受けられるようになったのです。その薬が「コンドリアーゼ」です。【解説】松山幸弘(浜松医科大学整形外科学教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-08 13:48:43
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
更新: 2019-06-06 18:00:00
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
更新: 2019-06-05 18:00:00
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)
更新: 2019-06-04 18:00:00
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
更新: 2019-06-03 18:00:00