血糖値、中性脂肪値、LDL値が軒並み赤信号
私はとにかく脂っこいものが大好きで、毎日、スーパーのお惣菜売り場で揚げ物や炒め物などを買っていました。
しかも、健康には腹八分目がいいと頭では理解していても、おなかがはち切れそうになるまで食べないと気が済みませんでした。
5~6年前の健康診断で「糖尿病の疑いがある」と指摘されても、「疑いの段階なら、まだ大丈夫だろう」と甘く見て、生活を改めませんでした。
元来、食べることが大好きなので、どうしても食欲を抑えきれなかったのです。
こうしたツケがたまり、いよいよ健康状態に赤信号が灯ったのが、一昨年の8月に受けた健康診断のときでした。
食後血糖値が170㎎/㎗(正常値は140㎎/㎗未満)、ヘモグロビンA1cが7.3%(正常値は6.5%未満)もあり、ついにまぎれもなく「糖尿病」と診断されたのです。
さらには、中性脂肪値が157㎎/㎗(正常値は150㎎/㎗未満)、悪玉コレステロール(LDL)値が139㎎/㎗(正常値は140㎎/㎗未満)と、いずれも高めになっていました。
さすがに、「困ったことになった」と落ち込んでいたところに、市の健康保健担当から電話がありました。市の糖尿病予防教室に、必ず出席するように促されたのです。
教室では3回にわたって糖尿病について学びました。そして糖尿病が悪化するとさまざまな合併症を引き起こすなど、非常に恐ろしい病気であることを知り、危機感を高めました。
そして、予防や治療の基本や、食生活の改善や運動の必要性なども教わったのです。
今度ばかりは、きちんと食事を正さないといけないと覚悟を決めました。
大好きな揚げ物を控え、食事のときは、まず野菜から食べ始めるように気をつけたのです。
さらに運動も心がけ、週に1回ボーリングに行き、万歩計をつけて、1万歩を目指して外を歩くこともしました。
しかし、がんばって生活を改善しても、3ヵ月後の検査では、思うように糖尿病の数値が改善されておらず、がっかりしてしまいました。
その帰り道、私は本屋の健康コーナーに立ち寄り、何かいい改善法がないかと探し求めました。
そのときに目についたのが、「レモン酢」の本だったのです。
健康上の危機をレモン酢に救ってもらった
糖尿病の改善にいいと書かれていたので、早速本を購入して帰りました。
本を参考にレモン酢を作ってみると、とても簡単に作ることができました。まとめて作っておけば長期間の保存が利き、何度も飲めるのもよかったです。
私は、輪切りにした2個のレモンと、1㎏の氷砂糖を広口瓶に入れ、1.8ℓの米酢を注いで作っています。レンジにはかけず、2週間ほど置いてから飲み始めます。
大さじ2杯くらいのレモン酢を、4~5倍の水で希釈して飲みます。これが、甘酸っぱい爽やかな味で、とてもおいしいのです。
たいてい1日に1回は飲みますが、ときどき2回飲むときもあります。それに加え、原液に漬かったレモンの輪切りも食べていました。
こうしておいしくレモン酢を飲み続けていたところ、少しずつ血糖値が下がっていきました。
そして、1年が経過した昨年の11月に受けた健康診断では、あらゆる数値が改善していたのです。
まず糖尿病に関する数値ですが、空腹時血糖値が99 ㎎/㎗(正常値は110㎎/㎗未満)と余裕で正常化しており、ヘモグロビンA1cも正常値まであと一息の6.6%まで下がっていました。
また、高かった中性脂肪値が82 ㎎/㎗に大幅に下がりました。LDLに至っては、66㎎/㎗と半分以下です。
それから、うれしいことに体重も減りました。以前は63㎏だったのが、現在は56~57㎏になり(身長158㎝)、ズボンのウエストがゆるくなったのです。
おそらく、揚げ物を控えて、軽い運動をしたくらいでは、ここまでの結果は出ていなかったでしょう。健康上の危機を、レモン酢に救ってもらったと思って感謝しています。
コレステロールを排出して糖の吸収を抑える(元明治薬科大学教授・薬学博士 本橋登)
レモンに含まれるペクチンなどの水溶性食物繊維は、腸からの糖の吸収を抑えたり、コレステロールの排出を促したりする働きがあります。レモンの抗酸化作用や酢の代謝促進の相乗効果で、血液の状態が改善したのでしょう。
血液中に糖が多い状態が長期間続くと、肝臓は過剰な糖を中性脂肪に換えます。中性脂肪が増えるとLDLが合成されやすくなり、余ったコレステロールを肝臓に回収するHDL(善玉コレステロール)とのバランスがくずれ、血液中にLDLが増えます。血糖値が高い状態では、LDLの酸化が促進されやすいため、増えたLDLが血管壁に張りつき、動脈硬化が進みます。レモン酢でその悪循環から逃れられ、よかったですね。
7kgやせてズボンのウエストがゆるくなった!