慢性腎炎で薬を飲んでも血圧が下がらない
私は50代の半ばに、慢性糸球体腎炎になってしまいました。当時、のどが痛くてカゼのような症状があったのですが、別の病気の手術が迫っていたので、そのまま手術を受けました。手術後、のどの痛みは溶連菌感染症だったことがわかり、そこから腎炎に進行してしまったのです。
慢性腎炎には治療法がありません。塩分とたんぱく質を制限し、血圧を上げないように気をつけるだけです。
ですからずっと降圧剤を飲んでいますが、腎臓が悪いので、思うように血圧が下がりませんでした。
特にストレスなどで自律神経(内臓や血管の働きを調整する神経)が不安定になると、最大血圧が170㎜Hg近くまで上がってしまいます(最大血圧の正常値は140㎜Hg未満)。
レモン酢を知ったのは、1年以上前のことです。『安心』で紹介されている記事を読み、いろいろな効能があることに興味がわき、試してみようと思いました。
私のように腎機能が低下していると、ふだんから体がむくみやすく、とてもだるくなります。
私は20年近く親の介護をしていますが、体がだるいときは思うように体が動かず、家事も介護もできなくなってしまいます。
また、調子の悪いときはたんぱく尿や血尿が出て、尿がビールのように泡立ちます。定期的に検査紙でたんぱくや血尿を調べていますが、調子が悪いときは数値が+2前後まで上がってしまいます。
そんなときは入院しなければダメかもしれないと不安になりますが、介護をしている身ではなかなか入院もできません。
体のだるさが取れて血圧の乱高下もない
ところが、レモン酢を飲むようになって1週間くらいしてから、あまり体のだるさを感じなくなってきました。
「これはいいかもしれない」と思って続けるうちに、だんだん血圧の乱高下もなくなってきたのです。
以前は、いやなことや心配ごとがあるとパーンと血圧が上がって、いくら薬を飲んでも下がりませんでした。
ところが、レモン酢を飲むと、血管が広がって血流がよくなるのか、一気に20㎜Hgくらい下がるのです。これは、私が人体実験しているので、効果に間違いありません。
血圧が下がるようになったのは、レモン酢を始めて1ヵ月くらいたった頃からですが、今では上が130㎜Hg、下は70〜80㎜Hgと、よい状態を維持しています(最小血圧の正常値は90㎜Hg未満)。
同時に、足のむくみもずいぶんなくなりました。今までは、足がパンパンに張って、押すとペッコリへこんだのですが、いまはそれほど張ることもなく、押してもあまりへこみません。
また、尿の泡立ちがほとんどなくなって、尿が澄んできました。試薬の数値も±1.0に下がっています。このように、レモン酢を飲むようになって、いいことずくめです。
腎臓の数値もよい状態をキープ
レモン酢の作り方は、『安心』のレシピと同じです(基本的な作り方はレモン酢の作り方参照)。違う点は、米酢ではなくリンゴ酢を使っていることです。このほうが飲みやすく、カリウムが多いので腎臓によさそうだと思ったからです。
最近は糖尿病予備軍の夫も飲んでいるので、酢の量を400㎖から500㎖に増やしました。
毎朝、こうして作ったレモン酢大さじ1杯を、大さじ2杯の水で薄めて飲みます。胃に刺激が強いので、飲むのは朝食の後に1回だけです。
レモン酢は、すごくおいしいわけではありませんが、フルーティーで飲みやすいです。夫も「酢っぱい」と言いながらも、毎朝飲んでくれます。
また、酢に漬けたレモンも、コーヒーを飲むときに一緒に食べています。酢と砂糖に漬けてあるので、生レモンより格段においしいです。
私はこれまで、どんなに体によいと言われるものでも、長続きしませんでした。でも、これだけは不思議に長く続いています。とにかく、体のだるさがなくなったことがいちばんで、今朝も体が動くので、庭の花の植え替えをしました。
慢性腎炎は、加齢とともに少しずつ悪化していきます。でも、クレアチニンなどの数値にあまり変化はなく、よい状態が続いています。幸い、まだ透析をするところまでいっていないので、なんとかレモン酢で、一生透析をせずに過ごしたいと思います。
肝機能が高まり血液中の毒素が減った(元明治薬科大学教授・薬学博士 本橋登)
星野さんは、腎機能の低下からくるむくみやだるさにレモン酢が効いたとのことです。レモンに含まれるシナビン酸という抗肝毒性成分には、肝機能を高めて代謝をよくする働きがあります。肝臓で行われる代謝には、栄養の吸収・合成と、老廃物の分解・解毒の二つの働きがあります。レモン酢を飲んで、肝機能を高め、しっかりと解毒ができるようになったことで、血液中に流れる毒素が少なくなり、ろ過装置である腎臓の負担が減ったことが功を奏したと考えられます。
朝から体が動かせるほど体調がよくなった